「なぜか夜中に目が覚めるようになった」

 

「実は昨年もこの時期は眠りが悪くなっていた」

 

こちらは当院の患者さんからいただいたご相談内容の一つです。

梅雨に入り、このように不眠傾向の方が増えているように感じます。

 

「日中に眠たくて仕方がない」

 

「昼寝をするようになり、そのまま生活リズムが乱れてしまった」

 

そのようにお仕事や日常生活に影響を感じている方がおられます。

もしかしたら、他にもこういったお悩みを感じている方がおられるかもしれません。

そこでこの度は、実際に当院で患者さんにおすすめしている改善方法を、ブログを通してお伝えしていきます。

 

眠れないことで疲労が溜まったり、精神的にイライラしたり、普段の肩こりや腰痛がひどく感じることがあります。

知らないうちに仕事のミスが増えていることや、競技のパフォーマンスが下がることも、

睡眠の影響を考えてしまいます。

 

一度乱れると改善するのに苦労するのも、眠りに関するお困りの特徴と感じています。

この度のブログが、そのようなお困りの方にとって改善の一助になることを願います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

◯梅雨時の不眠には傾向があった

 

こんにちは。愛媛県西条市にあるいしだ鍼灸整骨院の院長、石田将太郎(いしだしょうたろう)です。

ここのところ、睡眠に関するご相談が増えていました。

 

・寝つきが悪い

・寝ても2〜3時間すると目が覚める

・もう少し寝たいのに、明け方早くに目が覚めてしまう

 

当院の患者さんからは、こういったお話が多くありました。

ここからは、どうして梅雨時期に不眠のお悩みが増えるのか、また、その原因や対策をお伝えしていきます。

今日からすぐに始められる簡単な取り組みを紹介していますので、お悩みの方はぜひご参考にされてください。

 

 

◯梅雨時期の不眠症を引き起こす身近な原因とその対策

 

一見、そんなこと?と思うかもしれませんが、まず最初に取り組んでいただきたいことは、

寝具と寝室の窓への注意です。

 

具体的には、

①枕にタオルを被せる

②東側の窓には遮光性のあるカーテンやロールカーテンを使用する

まずはこれだけ試していただきたいと思います。

 

というのも、梅雨時の環境変化として、湿度と気温の影響を、体はとても敏感に感じています。

そこには、皮膚が関係しています。

 

 

実は皮膚には、温度や肌触りを感じること以外にも、

様々な感覚を捉えるセンサーが、びっしりと敷き詰められるように存在しています。

個々のセンサーの大きさはナノやミクロンほどのものなので、目には見えません。

 

梅雨や初夏には、湿度や気温(室温)の変化がしやすい傾向があります。

湿気が多いことや、室温が高くなると不快を感じやすくなり、それらはストレスとして脳に信号を送り、

やがて脳の興奮を生みます。

脳の興奮は自律神経に作用しますが、

その作用は、本来なら活動中に優位になるはずの交感神経を活発にさせてしまいます。

 

眠る時には、自律神経の中でも副交感神経が優位に働くことが必要となりますが、

不快を感じることで、反対に交感神経が活発になることが睡眠中に起こるようになります。

まずはそういった不快を軽減する必要があるのですが、

これには、吸水性の良いタオルを枕と頭の間に敷いておくことで解消できる可能性が高いです。

 

衣類にも、パイル生地としてタオルに似た生地を使用したものが夏場には出てきます。

実際に肌触りも良く、着心地の良さを感じる方が多いためと思われます。

 

簡単な対策ですが、試していただいた患者さんからも好評ですので、

ぜひ枕に一枚のタオルを敷いてみてください。

また、寝汗をよくかかれる場合には、シーツの生地を吸水性の良い物に変更することもおすすめです。

 

次に、窓と光の関係性についてです。

こちらに関しては、特に「目覚めが早くなった」「もう少し寝ていたいのに」、

そういったお悩みの解消に役立つ内容と考えています。

 

その前に、体の性質を一つ紹介させていただきます。もちろんこの後のお話に関係している内容です。

 

その性質はサーカディアンリズム(概日リズム)といって、

いうならば生命活動の礎として、体内時計が人の生活に影響している、という内容です。

 

この度のお話に関係させていくと、

太陽が昇ると目を覚まし、夜になって暗くなれば眠る

という原子時代から培ってきた生活基盤が、体には組み込まれてることを知っていただきたかったのです。

 

つまり、日の出の時間が早くなることで、場合によっては本能的に覚醒してしまうことが考えられます。

 

 

また、先ほど自律神経の内容に触れましたが、

交感神経の働きが、本来の睡眠に適した程度よりも優位なままで寝ていると、

深い睡眠状態を保つことができず、こういった自然原理に対して過敏に反応してしまうことが予測されます。

 

自律神経の調整力が一時的に落ちることで、ほんの少し夜空が明るくなってきただけでも、

覚醒モードに入りやすくなっている方がおられるのではないかと考えています。

 

そのような理由から、窓に対しては遮光性の高いカーテンやロールカーテンなどを設置し、

物理的な対策を取っていただくとをおすすめします。

特に寝室の東側に窓がある場合には、より効果を感じられるはずです。

 

また、実際に精神科医が研究をしており、

“不眠症の治療には、昔ながらのせんべい布団を使うと良い”

という研究発表をしています。

 

海外でも、重めのブランケットを使用する優位性や、物に挟まれている状態での身体反応について研究がされており、

睡眠との関係性に触れています。

重いブランケット(布団)で睡眠の質UP!?理論と実験データ

(⇧快眠タイムズの実験データ発表記事より引用添付)

 

Vol.31【布団の重量が睡眠の質を高めるってホント?~前編~】

(⇧は住宅販売会社さんがご紹介されている健康コラムです)

 

具体的には、やや重みのある掛け布団を使用して寝ると、

程よい圧迫感がマッサージ効果を生み、安堵感でリラックス効果を得やすいという検証がされています。

 

安堵感という点では、例えば小さなお子さんは、親の手が自分の体に乗っていることで、

安心して眠るようなケースがあります。

これには、同様の原理が働いていることも考えられます。

 

 

とはいえ、季節的には厚手の布団をしっかりと掛けて寝ることには現実味がありません。

ですので、胴体部にのみ、他よりも一枚多めに寝具を掛けたり、

大きめのクッションをあえて乗せてみると、寝入りがしやすくなる傾向があります。

 

さらに極端な話と感じるかもしれませんが、夏の寝苦しい夜には、

冷房をしっかりと効かせた部屋で、あえて分厚い布団を被って寝る方がぐっすりと眠れる

とお話を下さる方もおられます(絶対的に推奨する方法とは言い切れません)。

 

室温や室内の湿度を快適に保つことも大切です。

その上で、寝入りのタイミングにだけ厚みのある掛け布団を使ったり、

少し重さのあるクッションや枕を、お腹や胸まわりに乗せておくといいかもしれません。

 

 

⇩冷房の賢い使い方や、室内の快適環境についてはこちらをご覧ください。

【高齢者の熱中症対策】高齢者の冷房嫌いを改善!無理なく過ごせる室内環境づくり

 

 

◯まとめ

 

ここまでご覧いただきありがとうございます。

今回のブログでは、梅雨時期の睡眠トラブル、不眠症について書かせていただきました。

 

対策方法として、

・寝具に対するちょっとした工夫

・寝室の窓からの光量の調節

そういった内容を、人体のメカニズムや季節さながらの影響を関連させながら解説しています。

 

実際に梅雨という時期は何かと中途半端で、体が環境変化に対応しにくいタイミングです。

1日の中でも気温や湿度が大きく変化しますし、昨日と今日では大違い、

といったことが連日繰り返されることもあります。

 

また、実際にご自身が寝ている様子や、その時々の寝室コンディションの把握は困難です。

ですが体は、微妙な変化に反応して常に働き続けています。

 

ですので、自律神経が過剰に働いていたり、脳が興奮しやすくなっていたりと、

眠りに対する影響が出やすい時期なんだと考えています。

 

そこで、次はパート②として、

お体に現れる睡眠トラブルのシグナルや、その対処法をお伝えしていきます。

 

まずは、この度ご紹介した物理的な対策を試していただきたいと思います。

それでもあまり変化がない場合や、すでにそのぐらいやってるよ!とお困りの方にも、パート②は必読です。

ぜひとも、併せてご覧いただければ幸いです。

 

 

◯無料相談が可能です

 

・当院ではLINEから個別の相談を24時間受付けております。

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お友達追加をしていただき、お気軽にご利用ください。

「このような症状ですが良くなりますか?」

「病院では◯◯と言われましたが治療できますか?」

「最近◯◯がしにくいのですが原因がわかりますか?」

例えばこのようにメッセージをください。

どんなに些細なお悩みでも大丈夫ですよ。

 

 

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⇩不安で眠れない。動悸や緊張がする。そういった方はこちらのブログもぜひご覧ください。

【地震・災害の影響】動悸や緊張感が続く…不安で眠れない日々が続いている時の対処法

 

 

 

(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)

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