◯はじめに
こんにちは。
いしだ鍼灸整骨院のアシスタントスタッフの亀岡です。
早速ですが、今回は「膝の痛み」についてお話ししようと思います。
というのも、私自身、今年5月にハーフマラソンに参加したのですが…
実は、その最中に両膝に強い痛みを感じることになってしまいました。
6キロ地点を過ぎた頃、急に膝に違和感が出はじめ、「ん?」と思っているうちに、
普通に走ることができなくなりました。
それでもせっかくエントリーした大会だったので、なんとかゴールまでたどり着こうと歩き続けましたが、
後半は歩くのも辛く、ほぼ“競歩状態”。正直、沿道の声援に応える余裕もないほどでした。
終わってからの数日は、階段の上り下りもままならず、日常生活にも大きな支障が出ました。
この体験を通して、「膝が痛いって、こんなにも生活に影響が出るんだ…」と、身をもって感じたんです。
その後、院長先生に無理を言って施術をしていただき、膝の状態はみるみる良くなっていきました。
しかしながら、膝を傷めてしまった原因を考えると、深く反省することとなりました…。
というのも、まともな運動からは10年近く離れていた中で、ほとんど練習もせずにハーフマラソンに臨んだのです。
無知というか過信極まりないというか、本当にお恥ずかしい限りでした。
そんな私にですが、院長先生は責めることもなく、
「その勇気がすごいわ。元々体力には自信があるってことやね」と、フォローをしてくださいました。
仕事に差し支えている状態だったため、正直、気持ちがすごく軽くなりました。
今回は、私自身の膝の痛みの体験をもとに、痛みがあるとどれだけ大変か、
そしてどのような治療を受けたのかをお伝えしていきます。
もし、同じように膝に不安を抱えている方がいらっしゃれば、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
◯歩くことすら痛い…膝の痛みが日常に与える影響
「歩くのが当たり前」だと思っていた日常が、膝の痛みでガラッと変わりました。
私の場合、走るのはもちろん、階段の昇降や、椅子から立ち上がるとき、
お風呂に入るといった小さな動作でさえも痛みが出て、本当に辛かったです。
普段なら何気なくできていたことが、痛みで“できなくなる”。
これは思った以上にストレスで、自分の気持ちにも余裕がなくなっていくのがわかりました。
患者さんの中には「買い物に行くのが億劫」「孫と遊びたいけど膝が痛くて無理」と話される方がいますが、
今までは正直、お辛い様子への同情はあるものの、どこか温度差のある立場でした。
ですが、今回の経験で“同情”が“共感できる”に変わったように思います。
膝の痛みは、ただの関節の問題ではなく、『生活そのものを大きく制限してしまう』ことを実感しました。
また、当院には痛みや痺れをはじめ、さまざまなお困りを抱えた患者さんが来られていますが、
恥ずかしながら自身の体験によって、お膝の悪い患者さんだけでなく、みなさんへの想いが一変したことも事実です。
◯整骨院での治療と“安静”の大切さ
痛みが出た翌日、すぐに院長に相談し、まずは整形外科への受診を勧められました。
すると、半月板の損傷の疑いがあるとの診断。
ですが、それ以上の指示やリハビリのお話もな今までした。
その内容を持ち帰り、その後は院長先生に治療をお願いしました。
まずは状態の確認。熱感はなかったものの、腫れや膝周り・太ももの筋肉がかなり硬くなっており、
左右ともに関節や周囲の筋肉、靭帯などがたくさん傷んでいるとのことでした。
治療は、鍼と手技によるアプローチ、そして微弱電流療法を組み合わせながら行われました。
特に驚いたのは、院長が「今はとにかく“無理しない”ことが大事です」と、
安静の重要性を何度も伝えてくれたことです。
正直、“動かさないと逆に悪くなるのでは?”という気持ちもあったのですが、
「今は休めることが、回復への近道」という言葉に納得。仕事中もなるべく座る時間を増やし、
家では足を高くして冷やしたり、サポーターを活用しながら、リカバリーに集中しました。
また、初めて施行していただいたキネシオテーピングの効果に驚きを隠せませんでした。
キネシオテーピング、本当におすすめですよ。
週に2回の治療を2週間、その後は週1回のペースで1ヶ月ほど治療を続けた時点で、
膝を地に付くようなことがない限り、痛みはほぼなくなりました。
長時間歩くと少し痛むのですが、今では普段通り歩けるようになり、ようやく元の生活に戻れた実感があります。
院長先生には無理を言って治療をしていただきましたので、ありがたい気持ちと申し訳なさで心苦しかったです。
本当にありがとうございました。
◯膝の痛みは誰にでも起こりうること
私のようにマラソンなど負荷の大きい運動をした人だけでなく、
普段の生活の中でも膝に負担がかかることは多くあります。
たとえば、
• 正座の習慣がある
• 段差のある家で階段の昇降が多い
• 和式トイレの使用
• 庭仕事や畑作業など、しゃがむ動作が多い
特に40代を過ぎると、筋肉量や柔軟性が著しく低下し、
今まで平気だった動きでも関節に負担がかかりやすくなるようです。
また、体重の増加や運動不足も膝への影響を大きくします。
患者さんの中には「少し体重が増えただけなのに膝が痛くなった」という方も少なくありません。
「年齢のせいかな…」とあきらめてしまう方もいますが、決してそれだけではありません。
膝の痛みには原因があり、それを見つけて対処すれば改善するケースも多いことを私は日頃から見てきています。
◯膝の不調を感じたら早めのケアを
院長先生から釘を打たれているのですが、
私は「少し違和感があるけど、我慢すれば大丈夫」と思ってしまう性格で、
しっかりと完治していたり、程度に差があれど、様子が安定していない間は、
少しの無理で再発・悪化する可能性が高いことも認識が必要です。
当院には、膝に違和感や痛みを感じ始めたタイミングで来られる方もいれば、
「もう半年以上、痛みが続いている」とおっしゃる方もいます。
痛みが長引けば長引くほど、治療にも時間がかかる場合があります。
だからこそ、違和感を感じたら、まずは相談してみることが大切だと感じました。
当院では、痛みの原因を繊細に探し、その方に合わせた施術や日常生活上のアドバイスを行っています。
「これって相談してもいいのかな…」という段階でも、遠慮なくお話しいただければと思います。
私自身が今回の体験を通して、「もっと早くケアしていれば」と思った部分もあります。
だからこそ、読んでくださっている方には「我慢しないでほしい」と伝えたいです。
当院には、私のように急に痛みが出たケースだけでなく、
変形性膝関節症が由来になった膝の慢性的な症状、
オスグッドやジャンパー膝など、成長期特有のお悩みで通われている方も多くいらっしゃいます。
たとえば、
・「歩き出しや立ち上がりが強くて、つい手すりに頼ってしまう」
・「正座ができず、和室の生活がつらい・趣味の茶道や書き物を我慢している」
・「部活中に膝が痛くなって、練習を休んでいる」
・「活発に走り回っていた子どもが膝の痛みで家を出なくなった」
そういった悩みで来院される方がおられます。
「膝の痛み」といっても年齢や生活スタイルによって原因はさまざまです。
その方の状況に合わせた施術やケアがとても大切です。
◯まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
私自身、ハーフマラソン中に膝を痛め、歩くことすら辛くなる経験をしました。
当たり前だった日常の動作「立つ、歩く、階段の昇降」
そうした何気ない動作が、膝の痛み一つでこれほどまでに制限されてしまうのかと痛感しました。
整骨院での治療と安静をしっかり行ったことで、1ヶ月ほどで元の生活に戻ることができましたが、
何より大切だと感じたのは、「痛みを我慢せず、早めに専門家に相談すること」でした。
膝の痛みは、マラソンや運動時だけでなく、日常生活や加齢、体の使い方のクセなど、
さまざまな要因で起こり得ることを学びました。
当院には、変形性膝関節症やオスグッド病など、年代を問わず多くの方が膝の痛みで来院されています。
「膝が痛いけど、年齢のせいだから仕方ない」「まだ我慢できるし…」と放っておくと、
症状が進行し、回復までにより長い時間がかかってしまうこともあります。
当院では、その方の状態に合わせた施術や、日常生活で気をつけるべきポイントも丁寧にお伝えしています。
少しでも違和感があるときには我慢せず、まずはお気軽にご相談くださいね。
(いしだ鍼灸整骨院 アシスタントスタッフ 亀岡みゆき監修)