このような疑問をお持ちではありませんか?
「鍼はなぜ効くの?」
「鍼で悪くなることもあると聞いたのですが…」
「お灸って熱いんでしょ?やけどはしない?」
そのように思われている方もいるかもしれません。
実は、鍼灸はとても良い治療法です。
鍼灸治療を経験したことがない方だけでなく、効果を感じることができなかった方、過去にいやな思いをした方にも、こちらのページをお読みいただき、安心して当院の鍼灸治療を受けていただけるようになれば幸いです。
鍼灸治療とは?
そうすることによって血のめぐりや代謝が良くなり、怪我や病気から回復しようとする働き(自然治癒力)を高め、痛みや不快感を和らげることができます。
他にも、
- 緊張や筋肉のコリの改善
- 内臓の働きを調整する
- 免疫機能を高め病気を予防する
- 身体のみでなく心の健康にも働く
こういった効果があることがわかっています。
一般的に鍼灸治療といえば、東洋医学を想像されるかもしれません。しかし現在では西洋医学の考え方も加わり、多くの臨床データをもとにさまざまな症状に対してアプローチが可能となっています。
ゆえに鍼灸治療は、原因不明の難病に対しても取り扱われています。
科学的にも、鍼灸治療後にはリンパ球や白血球数の増加、血糖値の変化などが数値としても証明されています。中国が発祥と言われていますが、欧米でも鍼灸は国費で研究されるなど、今や世界中で注目されています。
鍼(はり)は痛くない?
「鍼って痛いですか?」
「本当に安全ですか?」
初診の患者さまから、問診をしている時にこのような質問を受けます。
さらに詳しくお聞きすると、
「以前通っていた院で鍼をしてもらったら、痛かったんです」
「注射が苦手で、鍼を刺すことも想像するとこわいです」
といった体験や思いがあることを教えてくださいました。
注射針と鍼との違いは?
そして一番の違いは先端の形状です。
注射針の先は皮膚や血管を破るために、ななめに鋭く切られているため、刺した時に痛みを強く感じます。それに比べ、治療に使う鍼は鉛筆の先のような形をしていて、スムーズに入っていく構造になっています。そのため打つ時や刺入時の痛みはほとんど感じられませんのでご安心ください。
鍼の「ひびき」とは?
鍼治療では、鍼を打つ場所や深さによってズーン、ツーンというような独特の感覚をともなうことがあります。鍼灸ではそれらを「ひびき」と表現します。その「ひびき」が気持ちいいという人もいれば、「痛い」と感じる人もいます。
実際には、ひびいてもひびかなくても効果に変わりはありません。しかし、ひびきを与えすぎることで刺激が強くなりすぎて反対に悪くなることもあります。
当院ではできる限りソフトな刺激で、短時間で効果が出せるように心がけています。
現在当院には小学生から87歳までの方々が来院され、皆さん安心して鍼治療を受けておられます。中には気持ち良さそうに眠ってしまう方もおられます。
鍼治療だけでなくどの治療法もリラックスして受けていただける施術を心がけています。あなたに最適な治療法を提案しますが、強引に鍼治療をすすめることはありませんのでご安心ください。
安全で安心な鍼治療を心がけています
当院で使用する鍼は、ディスポーザブル鍼といって使い捨てタイプのものです。滅菌されたパッケージから取り出して使用し、一度使った鍼はそのまま破棄します。患者さまの感染症対策として今や必須となっています。
お灸は熱い?やけどしない?
お灸と聞くと、「やいと」というイメージを浮かべる方もいるかもしれません。大きいものだと親指大ほどの百草(もぐさ)の山に火をつけ、熱さを耐えている姿が想像されるのではないでしょうか。
悪いことをした時や、おねしょをした時に「お灸をすえられる」「やいとをされる」と聞いたことのある方、実際に経験のある方もおられるようです。
しかし実際にお灸治療で百草(もぐさ)を使う時には、米粒半ぐらいの大きさにしたものをツボや反応点に乗せていきます。糸のように細くした形状を使うこともあります。それゆえ、すごく繊細な治療法とも感じています。
ですが私が実際にお灸治療を受けた経験上、刺激の加減にもよりますが米粒ほどの小さな百草でも、やはり熱さを感じました。水ぶくれができたこともあります。
技術レベルにもよるかもしれませんが、鍼とは違ってどんなに上手い先生から受けても、「苦手な方は苦手」な治療法ではないかと考えています。
また千年灸(せんねんきゅう)というタイプのお灸もあり、こちらは台座を介して熱が届くようになっています。温度の調整がしやすく百草を使った方法と比べるとはるかに火傷の可能性も減ります。
当院では千年灸をセルフケアとしてお伝えすることもあります。
最近では機械によって温熱効果を出すことができます。当院ではお灸を使用せずに、安全な遠赤外線治療器を使うようにしています。鍼治療と遠赤外線による温熱療法を併用することが多いです。
当院での鍼灸治療について
当院の鍼治療には、主に2つの方法があります。
①筋肉や患部への直接的な鍼治療(トリガーポイント鍼治療)
症状が出ているところにただ鍼を打つという単純なものでなく、悪くなっている筋肉や痛みの原因である感触をしっかりと探し出し、そこに鍼を打つことでさらに症状は改善しやすくなります。
また別述のトリガーポイント治療でご紹介しているように、症状の引き金になっている感触を探し当て、そのポイントを鍼によって刺激することもあります。その場合、実際に痛んでいる場所とは離れたポイントに鍼を打っていくことがあります。
症状の強度によっては特有の「ひびき」を感じやすいこともありますが、
「そこが悪かったんだ」と患者さまも認識されるようで、原因の場所が知れたと喜ばれることが多いです。
②体性-内臓反射を使った鍼灸治療(反応点治療)
例えば、長く腰痛にお困りの方は、同時に胃腸の状態が悪いことが多くあります。悪くなった胃腸とつながりのある筋肉(腰や背中の筋肉)は、神経の反射によって硬く緊張してしまいます。
結果的に硬さや緊張によって痛みを感じることになりますが、このつながりや関連性を利用し、内臓と筋肉とを同時にアプローチしていく治療法です。
整体をしたりマッサージやストレッチで筋肉を柔らかくする施術を受けたりしても、すぐに痛みやコリが戻ってしまう場合には、こちらの治療法をおすすめします。
筋肉だけでなく皮膚にも特有の変化が起きるため、治療の前に変化した皮膚の感触(反応点)を探り当てることから始めます。
その皮膚上の反応点に対して、主に刺さない鍼(ローラー鍼)と温熱刺激を使って治療を行います。
鍼を刺すことがあっても、皮膚にほんの少し触れさせる程度で、すごく優しい刺激です。治療中、心地良さに眠ってしまう患者さまが多いことも特徴です。
一例ですが、
- 頭痛持ちで、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎がある
- お尻の痛みや坐骨神経痛にお困りで、頻尿や膀胱炎、便秘や下痢などの下部消化器症状がある
- 肩こりや腰痛に長く悩みながら、気管支炎や喘息持ちである
このように痛みやシビレといった症状にお悩みで、かつ内科的な不調を感じられている方には特におすすめしています。
鍼灸治療で効果が期待できる症状
当院では、肩こり・腰痛・頭痛・顎関節症・坐骨神経痛などの痛みやシビレの治療と、更年期障害・自律神経失調症・軽度のうつ症状・めまい・緑内障・胃腸炎・婦人科疾患・妊活治療に来られている患者さまが鍼灸治療を受けられています。
また、東洋医学では「未病」という考えがあります。悪くなる前から予防という観点で治療を受けていただくことで、症状が抑えられ、体調を崩しにくくなります。
悪くなったものを改善するだけでなく、「悪くならないように維持する」ためのメンテナンスとしても長けている治療法です。
- 季節の変わり目には体調を崩しやすい
- お付き合いなどで外食が続くと調子を悪くする
- 定期的にぎっくり腰や寝違いになる
こういった方にも、予防という観点で鍼灸治療をおすすめします。
国家資格者による施術
院長は「柔道整復師」・「はり師」・「きゅう師」という3つの国家資格を取得しています。柔道整復師になるために3年、鍼灸師になるために3年(はり師、きゅう師の2つの資格は同時に取得できます)の修学期間が必要です。
これらは解剖学や生理学、整形外科学などの身体に関する専門的な知識を勉強し、国家試験を受験合格したことで得られる資格です。
西洋医学と東洋医学の長所短所を把握し、たがいの長所を施術に取り入れています。厚生労働省が認めた筋肉や骨・関節をはじめとする人体構造と治療のプロとして臨床歴は15年以上になりました。
院長である私が責任を持って治療させて頂きますので安心してご相談ください。