「たまにあるリモート会議が私にはすごく堪えるんです」

 

「職場でするリモートワークは、在宅ワークとは違う緊張感がある」

 

オフィスワークをする40代の女性から、

リモートワーク後の肩こりや眼精疲労、頭痛に関するご相談を受けました。

 

以前(感染症流行時)は毎日のようにリモートワークをしていたのに、

しなくなったことで、たまに行われるリモート会議に参加すると、

必ずと言っていいほど肩こりがひどくなって、眼精疲労を感じ、翌朝には頭痛がすると伺いました。

 

「頻繁に会議があるわけではないけれど、お昼休憩以外はずっと画面越しの上司達と向き合っている」

 

「常に監視をされているような気分。中には聞きたくもない話をしだす先方もいて、ストレスになる」

 

このような様子ですから、お体に不調が現れることも無理のないことだったはずです。

声もか細くなって、目に力のない、とても疲弊している様子が感じとれました。

 

実は、こういった経緯で肩こりや頭痛、眼精疲労にお困りになっている方は多いのかも知れません。

もしも、「私と一緒だ…」そのように思われた方がおられれば、

このブログをご覧いただくことでリモート会議による肩こりや頭痛、眼精疲労が解消できるかもしれません。

 

 

◯はじめに

 

こんにちは。

愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。

 

今回のブログは、リモート会議後に起こる肩こりの悪化や眼精疲労、頭痛についてまとめました。

当院の患者さんの実例をもとにご紹介していきますので、同じように苦しまれている方がおられれば、

このブログはとてもためになる内容になっていると思います。

 

デスクワークによる肩こり、眼精疲労、頭痛によって大変な思いをされている上に、

リモート会議では、異質な身体ストレスが患者さんを苦しませていることを知りました。

 

そのような中ですが、

患者さんのお体から特徴的な身体反応と、改善をサポートするセルフケアの方法を見つけることができました。

 

今回のブログを通じ、ご覧いただくあなたには惜しみなくシェアしていきます。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 

 

 

◯リモート会議で肩こりや頭痛が悪化する原因とは

 

早速ですが、リモート会議を苦手とする患者さんのお体から、ある特徴を感じ取りました。

 

いくつかの特徴を紹介していくと、

①こめかみを軽く押さえるだけでもひどく痛む

②耳を引っぱってみると極端に硬くなっている

③ウエストを真横から押してみると筋肉の硬さを感じる

④ふくらはぎの外側の筋肉(すねの外側)がカチカチに緊張している

 

このように4つの特徴をあげましたが、

体の側面に集中して特徴が現れていることがわかります。

 

おそらく、過度の緊張感やストレスによって、自己防衛本能が働いていることが原因だと考えています。

 

人間の体はカメのような甲羅を持っているわけではありませんから、

危機的状況に陥った時には、背中や体側面の筋肉が防御の役割を担うように働きます。

 

その働き方は単純で、筋肉が硬く緊張するという変化を見せることです。

そしてこのような状態が長時間続くと、やがて筋肉のこりや関節の痛みへと変化します。

 

例えば、とっさに身を守る時に、

お腹や顔を守るようにして(身を丸くして)、対象に対し背を向けているシチュエーションって浮かびませんか?

これらは瞬間的に取る行為ですが、体の正面で受け止めるよりも、背中側を盾にしていることがわかります。

 

 

緊張を強いられる時間やストレスにさらされている場面では、

無意識に背中や体側面の筋肉が緊張して硬くなることも、それは決しておかしなことではありません。

 

また、リモートワークでは視覚と聴覚を駆使するはずです。

その影響によって、肩や首にかかる負担は想像以上に大きなものとなり、肩こりや首の痛みの引き金となります。

 

そして、後頭部は眼精疲労との関係性が強いため、

後頭部の筋肉が由来した頭痛が起こることも不思議ではありません。

 

さらに、耳の疲労によって側頭部に痛みを感じる場合もあります。

特にこめかみが痛む場合には、目と耳両方の疲労が影響していると考えています。

 

このように、リモート会議によって起こる肩こりや頭痛には、ストレスや不安の影響と、

目や耳の酷使によって現れる身体反応という、2つの大きな要素が関係していることがわかります。

 

 

 

◯リモート会議後に行ってほしい肩こり・頭痛・眼精疲労対策

 

これまでの内容を踏まえ、ここからはリモート会議による身体不調を解消するための、

おすすめの対策方法をお伝えしていきます。

 

実は、体の側面には東洋医学で使うツボや経絡(けいらく)がたくさん存在しています。

補足として、経絡とは東洋医学で考えられている体の中の特別な道のようなもので、

この道を通って私たちの体に大切な「気」や「血」が流れていると考えられています。

東洋医学による治療は、経穴(ツボ)を刺激して経絡の流れを良くすることで、身体不調を改善します。

その中でも、「足の少陽担経:あしのしょうようたんけい」(以下担経:たんけい)という経絡が流れています。

 

担経の特徴は、字のごとく担力(たんりき)を表現することにあり、

何かに耐えていたり、ジッと我慢していたりすると反応が現われる経絡とも言われています。

 

まさに長時間のデスクワークや、緊張を強いるリモート会議をはじめ、

不安やストレスに耐えることで胆経の経絡の流れが停滞してしまう可能性があります。

 

やがてその影響は、先にも触れたように、

①こめかみを軽く押さえるだけでもひどく痛む

②耳を引っぱってみると極端に硬くなっている

③ウエストを真横から押してみると筋肉の硬さを感じる

④ふくらはぎの外側の筋肉(すねの外側)がカチカチに緊張している

こういった身体反応を起こすようになり、エスカレートすると肩こりや頭痛、眼精疲労となって現れます。

 

 

実際に上記①〜④は、担経の経絡と重なる点ばかりでした。

そういった事実を踏まえ、今回はセルフケアとしてツボ刺激をご紹介していきます。

 

ここからは、3つのツボとその刺激方法をご紹介していきます。

「足の少陽担経」の経絡上にあるツボであり、私の臨床でも肩こりや頭痛、眼精疲労の治療では、

使用頻度の高いツボばかりを厳選しています。

 

ちなみに私自身も、肩こりがあったり、目の疲れやかすみ、そして頭痛を感じる時には、

自分で鍼を打って刺激するほど信頼しているツボです。

 

ですので、ぜひ3つのツボを覚えてセルフケアとして有効活用していただきたいと考えました。

 

①風池(ふうち)

風池は肩こりや頭痛、めまいの治療だけでなく、風邪のひきはじめにも効果を発揮するツボです。

耳の後ろにある骨の突起を触れ、そこから内下方へずらすとポコッとくぼみがあるところです。

 

親指を使い、反対側の目に向けてやや強めに押さえます。

10秒押さえたらゆっくりと指を離し、5秒間休みます。

この一連を3〜5回行いましょう。

 

 

②肩井(けんせい)

肩こりの治療において欠かすことのできない、野球で言えば4番打者のようなツボです。

肩幅のちょうど真ん中あたりの少しくぼんだところにあります。

刺激のしすぎに注意が必要なツボでもあります。

 

反対側の人差し指と中指を使い、ジワ〜っと真下へ押さえましょう。

10秒押さえたらゆっくりと指を離し、5秒間休みます。

この一連を3〜5回行いましょう。

 

ツーンとかズシーンという感覚を捉えるかもしれません。

何度もお伝えしますがやりすぎには注意してください。少し物足りないぐらいでOKです。

 

 

③光明(こうめい)

脚にあるのに目の疾患に効果のあるツボです。

もちろん足の疲れやむくみの解消にも効果がありますから、デスクワークをされる方々には特におすすめします。

すねの外側にあり、膝から踵の真ん中あたりでゴリゴリと触れる感触があればそのあたりでOKです。

 

押さえたりぐりぐりしてみると、特に痛みや堪える場所があれば、

その場所を押さえやすい指で刺激しましょう。

10秒押さえたらゆっくりと指を離し、5秒間休みます。

この一連を3〜5回行いましょう。

 

以上、3つのツボと刺激の方法をお伝えしていきました。

ツボの場所はピッタリ見つからなくても問題ありません。

「なんかここ気持ちいい」「他の場所とちょっと違う」そういった感覚の場所でOKです。

 

リモート会議中には行いにくいと思いますので、休憩時間や会議終了後にツボ刺激を行ってください。

またご自宅では、帰宅後、入浴中、就寝前に行っていただくと疲れやストレスを持ち越しにくくなります。

 

もちろん日頃のセルフケアとしてもおすすめです。

お昼休みと仕事終わり、入浴中など、1日に2〜3回の取り組みで肩こりや頭痛知らずになれる可能性があります。

ぜひ取り組んでいただければ幸いです。

 

 

◯まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回はリモート会議で辛くなる肩こりや首の痛み眼精疲労、頭痛の対策をブログでご紹介しました。

 

普段デスクワークをしている方の多くは、すでに肩こりや頭痛に悩まれているのかもしれません。

そのような中で、リモート会議で症状が悪化するとなれば、その辛さは計り知れません。

 

ブログ内では、私が実際に患者さんの治療で用いるツボと、

その刺激方法をセルフケアとしてご紹介しています。

 

もちろんリモート会議後のケアだけでなく、デスクワークをされる方の肩こりや首の痛み、

頭痛や眼精疲労の対策にもおすすめです。

 

しかしながら、肩こりや頭痛の原因は多岐にわたるものです。

この度のセルフケアを試しても効果を感じられないことだってあるはずです。

 

特に慢性化した症状であれば、体の歪みや姿勢の不良、腰や股関節からの影響などを考慮する必要性もあります。

 

ひどい症状、慢性化した症状にお困りであれば、まずはお近くの整形外科やクリニック、

または柔道整復師や鍼灸師といった国家資格保有者のいる施術所をお尋ねください。

原因や適切な治療方法は一人ひとり違っていきますから、まずは専門家のご意見を聞くことをおすすめします。

 

また当院も肩こりや首の痛み、頭痛、眼精疲労、ストレートネックなどのお困りに対する専門性を持っています。

お困りがあるようでしたら、それ以上お一人で苦しまずに、ぜひ一度ご相談くださいね。

 

 

◯当院の詳細について

 

※当院は完全予約制・自費診療専門の鍼灸整骨院です。

 

※施術料金

初回:12,800円(税込)

2回目以降:9,800円(税込)

 

いしだ鍼灸整骨院

 〒799-1353 西条市三津屋南9-3
ホワイトコート三津屋G号

0898-64-2633

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〈診療時間〉
月・火・水・金曜日
9:00-20:00
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休診日
木曜日・日曜日・祝日

 

もっと当院について知りたい方は、当院ホームページをご覧ください。

患者さんの声などもご紹介させていただいております。

 

 

 

 

 

 

(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)

 

 

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