【西条市で左膝の痛みの改善事例】膝の水が溜まらなくなって、念願のコンサートにも行けました!横歩きもできない…左膝の痛みの改善をスムーズにさせた、ある取り組みをご紹介します。

「左膝が痛くて横歩きができません」

 

この度ご紹介の患者さん(Rさん、55歳女性、主婦)は、

両手で左膝をさすりながら不安げににお話をはじめました。

 

くわしく伺っていくと、

「洗濯物を干すスペースが狭くて、横歩きが精一杯なんです。

痛いんですが、左の膝からしか入っていけない場所になっています」

 

洗濯物以外にも、痛みをこらえながら家事をこなすことに限界を感じていたようです。

 

 

 

こんにちは、愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、

院長の石田将太郎です。

 

 

この度のブログでは、左膝の痛みでお困りだった患者さんの改善事例をご紹介させていただきます。

もし膝の痛みや、変形性膝関節症、手術後の不調などでお悩みの方がおられれば、

お悩み解消の一助になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

左膝の痛みに悩み、月に一度は膝の水を抜いていた女性患者さんの改善ストーリー

 

Rさんはご家族の介護をされているのですが、

一年ほど前からお子さんの体調不良が長期化し、お孫さんの守りをするようになっていました。

その頃から左脚には違和感があったこともわかっていたようです。

 

左膝の受傷原因は、庭の段差をほんの少し踏み外した瞬間。

まさかそれが?という程度の衝撃だったようですが、そのことしか思い当たる節がないとおっしゃいます。

 

左膝を痛めてから初回来院まで約4ヶ月の経過は以下のとおりです。

・痛みがどんどん増していく

・ひと月が経った頃から膝に水がたまり出した(ここから毎月1回水を抜きに行くようになります)

・初めて注射で水を抜いた後から正座ができなくなった

・2ヶ月が経った頃に病院を変えたが痛み止めを処方されるだけだった

・痛みどめが効いている時間に家事や日常ルーティンをこなすようにしている

・左側の脚の付け根(股関節の前側)や腰にも鈍い痛みを感じ出した

・ダメもとで三つ目の病院に行くも変化なし

 

「右の脚や膝に疲れを感じるようになって、

このままではこっちの膝まで痛んでくるんじゃないかと不安になって…」

 

そのようにお話しする頃には、目に涙を浮かべられていました。

訳あって、家の中では全てをひとりで背負い込むような生活が続いており、

不安とプレッシャーに押しつぶされそうな毎日だったことをお話しくださいました。

 

実際に、聞いている私の胸まで痛むほどのお辛い様子でした。

 

 

さっそくRさんの治療経過です。

7月の末からご来院になられていますが、ひと月が経過する頃にはお膝の痛みは残り2割まで軽減しました。

法事があった際に、痛みの戻りがあった時には一度ガクンと気持ちを落とされましたが、

即対応にてその影響も長引くことはありませんでした。

 

当初のお困りだった洗濯物干しをはじめ、家事をすることや買い物にも心配なく行けるようになりました。

また、膝に水が溜まることもなくなったと大変喜ばれています。

 

そして、

「実は9月に大好きなバンドのコンサートがあるんです。2時間ぐらい立ちっぱなしだし、

会場までの移動とか考えると不安になる。でもせっかく近くに来るから行きたいんです」

チケットをすでに買ってあったようで、そのようにご相談をくださいました。

 

正直このご相談をいただいたことは本当に嬉しかったです。

良くなることで、見違えるように活動的になられたのですから。

左膝の様子から問題なく行けると思っていましたので、コンサートに行くようにお尻を叩かせていただきました。

 

前日には念のためご来院していただき、

左膝をサポートするテーピングを施行し、膝に負担をかけない体の動かし方を再度お伝えしました。

結果的に無事コンサートを楽しむことができて、大満足で帰ってこられたことをご報告いただきました。

 

 

自分ごとのように嬉しかったのですが、Rさんはすでに、

「この調子で、次は、以前のように正座ができるようになりたい。だから治療も継続していきたい」

そのように前を向かれていました。

 

現在も、ご家庭の都合を調整しながら4週間に一度を目安にご来院されています。

正座ができるようになることもそう遠くはないと見越しています。

 

 

 

左膝に水が溜まるのは、関節や筋肉のねじれが原因だった!?

 

さて、月に一度は溜まった水を抜いていた膝の状態、恐怖に感じるほどの激しい膝の痛み、

そして、一年以上続いていた左脚の違和感は、どうしてここまで長引いていたのでしょうか。

 

初診時にお体の様子を検査させたいただくと、

Rさんのお体にはある特徴がありました。

 

それは、左側の股関節と、同じく左膝に乗っているお皿の動きが制限されていたことでした。

さらに太ももの筋肉が硬くなり、少し押さえるだけでも痛みを感じるほどでした。

 

ちなみに股関節は、前後、開く閉じる、ねじる(内外)、ぶんまわし、といったように、

動きの自由な関節です。

 

しかし、Rさんの股関節は内側や外側にねじる動きがカチカチになっていて、

特に内側には、ご自身でねじることができなくなっていました。

(長座の姿勢で膝を伸ばし、足をワイパーのように動かすとよくわかります)

 

さらに細かく検査をしていくと、股関節の外ねじりが制限されているのではなく、

内側にねじれたまま定着していました。

自力で外側へねじる際にはかなりの力が必要で、さらに内側へねじるための遊びがなくなっている様子がわかりました。

 

このようになると、人間の下肢(かし:股関節〜足先をまとめた呼称)には特徴的な変化があらわれるようになります。

それは”トゥーアウト・ニーイン”いう状態で、

つまり、トゥー(つま先)が外を向き、ニー(膝)が内を向くという様子です。

 

特にスポーツの現場では、この様子があることで怪我をしやすいと一般的に言われています。

しかし日常生活においても、下肢の関節や足の不調にお悩みの方には、

強弱はあれどトゥーアウト・ニーインが関係していると感じています。

 

これは、股関節・膝関節・足関節(足首の関節)がそれぞれ、内・外・内を向くようになる現象です。

膝の関節は、股関節と足関節によって、上下からねじられるようにストレスを受けて板挟みになっています。

 

 

また、太ももの筋肉は膝を動かすことに対して重要な役目を果たしているのですが、

トゥーアウト・ニーインによって、太ももの筋肉自体もねじられて負担を感じているはずです。

 

試していただきたいのですが、

肘(ひじ)を曲げて動きを実感したあと、次に腕の筋肉をつかみ、軽くねじったまま肘を曲げてみてください。

曲がりにくさを感じられると思います。

 

 

このように動きを制限されたRさんの左膝には、負担が蓄積されていたと推測しています。

 

さらに、太ももの筋肉が負担によって硬くなると、付着しているお皿の動きを制限するように影響します。

膝のお皿は膝蓋骨(しつがいこつ)という骨のことですが、

膝を曲げ伸ばしする時には滑車となって動きをサポートしています。

 

 

(参考文献:クリニカルマッサージ)

(こちらの図では、太ももの筋肉の延長になる膝蓋腱[しつがいけん]によって覆われるように膝蓋骨に接しています)

 

 

つまり、太ももの硬さが膝蓋骨に作用し、膝の動きはさらに制限されていくという悪い循環が生まれます。

 

また筋肉の中にはたくさんの血管が走っているのですが、血管にもストレスがかかるので血流が悪くなります。

実は、一般的に「関節に水が溜まる」とあらわすこの「水」は、生態学においては血液の一部のことです。

 

Rさんは膝にすぐに水が溜まっていたと仰っていましたが、

筋肉のねじれに伴う緊張によって、血流が悪くった影響ではないかと考えています。

 

 

 

・治療概要として

①股関節・膝関節・足関節をそれぞれ整体によって調整しました。

②負担によって膝関節まわりの炎症が慢性化していたので、

鍼(はり)治療と微弱電流治療器(NEUBOX:ニューボックス)を併用し、早期の炎症消失をはかりました。

③膝蓋骨の運動療法(ごく軽い振動を加えるぐらい)によって、

膝蓋骨・大腿骨・脛骨という膝関節本来の構成や動きを取り戻すようにしました。

④初回〜2回目には、腫(は)れと炎症除去のために弾性包帯による圧迫固定を施しました(入浴前まで)。

 

治療期間と治療のペースですが、

初回から2回目の治療は3日後、3回目の治療はその1週間後、

4回目は3回目から2週間後、そこからは1週間ずつ間隔を広げていくという治療計画を組み、

およそ1ヶ月後には痛みは残り2割程度で、生活にはほとんど支障がないほどにまで改善しました。

 

そして、自宅や職場では、ある取り組みを実践していただきました。

 

 

横歩きもできないほど激しい左膝の痛みを解消するセルフケアをお伝えします!

 

膝蓋骨は本来、膝を伸ばした状態で脱力していれば、手でつかんでいろんな方向に動かすことができます。

ところが、何らかの理由でこのような動きが制限されてしまい、結果的に膝の動きにまで影響します。

 

Rさんには、膝蓋骨(膝の皿)を刺激して、膝関節の動きをスムーズにしていくためのセルフケアとしてお伝えしました。

セルフケアとは言え、とても簡単な取り組みですからご安心ください。

 

・膝蓋骨ストレッチのご紹介

 

さっそく3つのステップを説明していきます。

 

 

①長座の姿勢をとり、膝を伸ばした状態でできるかぎり脱力する

この時、膝の伸びが悪い場合には、座面との隙間をうめるようにタオルやクッションを入れてください。

 

②膝蓋骨を真下(座面の方向)へ押す

a.脚の骨(大腿骨)に当てるように真下方向に押していきます(正常でも1cm程度の動き幅です)。

テンポよく、連続で50回〜100回を目安にして、一日に3〜5回おこないます。

b.硬くなっていて動きを感じられない場合は、両手を重ねて膝蓋骨に腕の重みを乗せるようにして、

静止しているだけでも大丈夫です。

20秒間重みを感じながら深呼吸するようにします。1日に3〜5回おこないましょう。

※もしaの方法でひどい痛みをともなう場合は、bの方法に切り替えてください。

 

③膝蓋骨をいろんな方向へ動かす

手の指を使って膝蓋骨をゆっくりと押すように動かしていきます。

最初は動きを感じられなかったり、動きの幅が小さいはずですが、継続することでスムーズな動きに変わっていきます。

余裕がでてきたら、全体をつかんで揺らすようにすることも可能です。

 

 

 

 

動きが感じにくい時には、

手のひらでつつみ込み、反対の手を重ねて動かしたい方向に体重をかけるだけでOKです。

ジワーッとおこないってください。

 

膝蓋骨の動きが少しでも良くなると、自然と太ももの筋肉の緊張がやわらいでいくようになります。

脚の疲れや太ももの張りにお悩みの方にもおすすめです。

 

骨同士の接触時に、違和感や痛みを感じる場合はセルフケアを中止してください。

特に、膝蓋骨の裏側(または関節の中)に痛みを感じているようであれば、

整形外科や専門医への受診を必要とする場合があります。

心配を感じられた場合はご相談ください。

 

 

最後に

 

ここまでご覧いただきありがとうございます。

 

この度のブログでは、

Rさんの左膝の痛みの改善事例をもとに、

 

・長引く膝の痛みや、頻繁に膝に水が溜まる原因について(この度の場合)

・当院での治療法

・早期改善のために患者さんに取り組んでいただいたセルフケア

 

そういった内容に触れさせていただきました。

 

ご紹介したセルフケアを試していただくことで、

膝の痛みや、膝にしょっちゅう水が溜まる、そういったお悩みが少しでも楽になれば幸いです。

 

しかし、今回ご紹介のセルフケアをするだけでは、良くならないことももちろんあります。

そういった場合には、何か他の原因が隠れていることが多いです。

お悩みや心配が大きくなるようでしたら、ぜひ当院へご相談ください。

 

他にも、ブログ内容についてのご質問や、解消法についてもっと詳しく知りたい、

そのようなご意見もお待ちしております。気軽にお問い合わせください。

 

 

・当院ではLINEから個別の相談を24時間受付けております。

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(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)

 

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