「しんどくて病院にいったら熱中症と言われた。自覚がなかったからびっくりした」

 

「今年は残暑が10月頃まで続くらしい…考えるのもうんざりだ」

 

「毎日の暑さで体力を消耗している感覚がある。夜も気持ちよく寝られないし、自分の体に自信がない」

 

最近当院では、こういったお話や、夏バテに関するご相談が増えてきました。

 

こんにちは。

愛媛県西条市で「いしだ鍼灸整骨院」を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。

 

今年の夏も非常に厳しい暑さが続き、さらに残暑にかけても気温が高止まりする日が増えています。

患者さんの中でも「体がだるい」「食欲がない」「夜ぐっすり眠れない」といった、

“夏バテ”のお悩みを抱える方が増えてきました。

 

一見すると「疲れがたまっているだけ」と思われがちですが、

実はその背景に脱水症状や熱中症の初期サインが隠れていることも少なくありません。

 

そこで今回のブログでは、私自身が日々の臨床や医学的な知見から学んだ情報・経験をもとに、

夏バテ回復と熱中症予防の正しい知識、そして当院でできるサポートについてお伝えします。

 

ぜひ最後までご覧いただき、残暑や季節の変わり目を快適に過ごすためにお役立ていただければ嬉しいです。

 

夏バテは「体の危険信号」|原因と正しい対処法を知ろう

 

夏バテの代表的な症状は以下のようなものです。

・全身のだるさや倦怠感

・食欲不振や胃もたれ

・頭痛、めまい、ふらつき

・夜の不眠、昼間の強い眠気

こうした症状の背景には、水分とミネラル不足、そして自律神経の乱れが深く関係しています。

 

私たちの体は発汗によって体温を下げようとしますが、

大量の汗とともにナトリウムやカリウムといった電解質も失われます。

水だけで補うと血中のミネラルバランスが崩れ、だるさや筋肉のけいれんを引き起こす原因になります。

 

さらに、冷房と外気温との差による自律神経の疲労が加わると、胃腸の働きや睡眠の質も落ち、

結果として「夏バテ」につながっていくのです。

 

 

正しい水分補給 ― 水だけでは不十分

 

「水分は摂っているのに疲れが取れない」

「熱中症対策でたくさん水を飲んでいるのに、だるさが続く」という方は少なくありません。

実はその理由は、**水分補給の“量”ではなく“質”**にあるのです。

 

間違った水分補給の例

・冷たい水やお茶を一気に飲む

・ビールなどのアルコールで喉の渇きを潤す

・甘すぎる清涼飲料を多用する

これらは一時的に喉の渇きは癒せても、体内に水分を“とどめておく力”にはつながりません。

 

むしろアルコールやカフェインには利尿作用があり、飲んだ量以上に体の水分を失う場合もあります。

また、糖分の多い清涼飲料は血糖値を急激に上げ下げし、余計に疲労感やだるさを悪化させてしまいます。

 

おすすめの水分補給法

常温の水や経口補水液を「少量ずつこまめに」

→ 1回にたくさん飲むより、1時間ごとにコップ半分(100ml程度)が理想。吸収効率も高まります。

 

食事からも水分と塩分をバランスよく摂取

→ 味噌汁、漬物、果物などには水分と電解質が自然な形で含まれています。

夏野菜、そしてキウイフルーツは特におすすめです。

 

【ぐっすり寝れない・疲れが取れない・体がだるい・食欲がない】食べ物で熱中症を防ぐ!夏バテ対策メニューとカリウムのお話【愛媛県西条市・新居浜市・いしだ鍼灸整骨院】

 

「朝・昼・晩の食事」をしっかり摂ること自体が、体に必要な水分摂取の基本

→ 実際に、人が1日に必要とする水分のうち、約半分近くは食事から補えるとされています。

逆に食欲不振や食事量の低下は、脱水リスクを高める原因となります。

 

経口補水液の活用
→ ナトリウムとブドウ糖が適切な比率で含まれており、腸からの水分吸収を効率よく助けてくれます。

軽度の脱水で「疲れが抜けない」ときに特に有効です。

 

 

 水分と塩分(電解質)のバランスがカギ

汗は水分だけでなく、ナトリウム(塩分)を多く含んでいます。

水だけを飲み続けると血液が薄まり、逆に体内のバランスを崩してしまう「低ナトリウム血症」へと、

つながる危険もあります。

 

その結果、頭痛・吐き気・だるさなど、夏バテに似た症状を引き起こすことがあるのです。

つまり、「喉が渇いたときだけ水を一気に飲む」では不十分。

大切なのは、「水分+電解質を、こまめに、そして食事を通じても補う」ことなのです。

【自家製ドリンクは安価で過剰糖分の心配なし!】夏をのりきる!熱中症予防におすすめの簡単・手作りジュース|【愛媛県西条市・新居浜市・いしだ鍼灸整骨院】

自律神経を整えることで夏バテからの回復力を高める

 

夏バテを長引かせる大きな要因が「自律神経の疲労」です。

・冷房の効いた室内と炎天下の往復

・夜間の寝苦しさによる睡眠不足

・汗をかき続けることによる体力の低下

これらはすべて自律神経に大きな負担をかけています。

交感神経が優位になりすぎると、胃腸の働きが弱まり、疲労物質も蓄積されやすくなります。

 

当院では、鍼治療や手技療法を通じて「自律神経のバランスを整える施術」を行っています。

首・肩周囲の緊張をやわらげることで血流が改善し、深い呼吸がしやすくなります。

その結果、眠りが深くなり、体が持つ自然回復力も高まっていきます。

 

 

残暑こそ要注意 ― 専門機関が伝える「長引く暑さ」

「真夏を乗り切ったから大丈夫」と感じていても、油断は大敵です。今年(2025年)は、

残暑が非常に長引くと予測されています。

 

日本気象協会の3か月予報では、8月から10月にかけて全国的に平年より高温な傾向が続き、

秋の訪れが遅れる見通しとされています。

 

日中は35℃前後の厳しい暑さが続き、10月に入っても最高気温が25℃以上になる日もあるとのことです。

また、気象庁の1か月予報でも、9月にかけて全国的に平均気温が平年より高く推移し、

東北から九州、沖縄にかけては“10年に一度レベルの高温”になる可能性があるとの見通しが出ています。

 

つまり、「夏バテから回復するどころか、残暑の時期にさらに体調を崩す」リスクが高まるということです。

 

 

今からでも遅くない!当院でできる夏バテ・熱中症サポート

 

いしだ鍼灸整骨院では、夏バテ・熱中症予防のために以下のようなサポートを行っています。

・自律神経を整える鍼治療(刺さない鍼、小児はりなどをもちいて、痛みや負担の少ない方法があります)

・胃腸の働きを助ける経穴(けいけつ:ツボ)へのアプローチ

・骨格や姿勢を正しい位置に戻し、首・肩・背中の緊張をほぐす整体

・日常生活に合わせた水分補給・セルフケア指導

 

特に「疲れが抜けない」「夜眠れない」「体が重い」といった方は、

夏のダメージが体に蓄積している可能性があります。

 

こうなると、家事や仕事を一切休み、思い切った長期休暇を取るなどしないと、

なかなかすっきりとした改善を得ることができません。

そんな時こそ専門家からの適切な診断・施術が求められます。

 

当院でもしっかりとサポートいたしますので、お困りの際には、お気軽にご相談いただければ幸いです。

 

【もしも熱中症になったら・いざ熱中症になったら・知っておこう】部活動中学生にもわかる熱中症!命を守るためのステップチャート|【愛媛県西条市・新居浜市・いしだ鍼灸整骨院】

 

まとめ

 

夏バテは「ただの疲れ」ではなく、脱水症と自律神経の乱れが合図する体の危険信号です。

水分補給の質を見直すこと、自律神経を整えること、この2つが夏から残暑を元気に乗り切るカギになります。

 

当院では、愛媛県西条市・新居浜市周辺で、暑さに負けない体づくりをお手伝いしています。

「今年の夏、そして残暑も安心して過ごしたい」とお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)

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