こんにちは。愛媛県西条市のいしだ鍼灸整骨院、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
こんなお悩みはありませんか?
- 朝、ベッドから立ち上がろうとすると、右のお尻の付け根がズキッと痛む
- 気づけば2ヶ月ほど前から痛み出して、最近どんどんひどくなってきた
- ストレッチが良いと聞いて、太ももの裏(ハムストリングス)を伸ばしているのに、なかなか変わらない
ひとつでも「あ、これ私かも」と思ったあなたに、ぜひ読んでいただきたい内容です。
実はこの「右のお尻の付け根の痛み」、当院のカルテを見返すと 40〜50代の女性に多い 傾向があります。そして、良かれと思って続けているストレッチが、ちょっとだけ的を外しているケースが少なくありません。
このブログでは、その「本当のカギ」をお話しします。

40〜50代の女性に多い「お尻の付け根の痛み」
先日も、こういったお悩みで来院された50代の女性がいらっしゃいました。
「2ヶ月前ぐらいから痛みを感じていて、最近どんどんひどくなってきたんです。朝ベッドから立ち上がろうとすると、右のお尻の付け根が痛くて…」
同じように、「座っていて立ち上がる瞬間」「朝いちばん動き出すとき」にお尻の付け根が痛む、という声をよく聞きます。
痛む場所は、ちょうど お尻の下のほう、太ももの付け根に近いあたり。ここには「坐骨結節(ざこつけっせつ)」という骨の出っぱりがあります。イスに座ったとき、体重を受けるコリッとした骨——あれが坐骨結節です。
なぜお尻の付け根が痛むの?|坐骨結節とハムストリングスの関係
この坐骨結節には、太ももの裏側の筋肉「ハムストリングス」が集合してくっついています。
ハムストリングスは、歩く・立ち上がる・階段をのぼる、といった動作でよく働く筋肉です。ここが硬くなったり、付着部(骨とくっついている根元)に負担がかかったりすると、坐骨結節のあたりにズキッとした痛みが出やすくなります。
だからこそ、「お尻の付け根が痛い=ハムストリングスを伸ばそう」と考えるのは、方向としては間違っていません。でも、それだけではなかなか良くならない方が多いのです。
なぜでしょうか?
見落としがちな本当のカギは「大殿筋の硬さ」でした
ここが今日いちばんお伝えしたいところです。
坐骨結節やハムストリングスの上には、「大殿筋(だいでんきん)」という、お尻をふっくらと覆う大きな筋肉が乗っています。ハムストリングスの上に、大殿筋が掛け布団のようにかぶさっているイメージです。
※画像では、向かって右上に“大殿筋(切断・折り返し図)”とあり、右下方赤字の大腿二頭筋(短頭)(長頭)・半腱様筋・半膜様筋を合わせてハムストリングスと総称します。
右側中央部赤字で大内転筋と書かれているその上に坐骨結節とあり、ハムストリングスが付着しているのがわかると思います。
左側は大殿筋がそのままの状態で表記されています。そして、坐骨結節のあたりは大殿筋の下部が覆い被さっていることがわかりますよね。

当院で診させていただくと、痛みが長引く方は、この 大殿筋がガチガチに硬くなっている ことがとても多いんです。
大殿筋が硬いと、その下にあるハムストリングスを上から押さえつけてしまいます。すると、ハムストリングスの根元(坐骨結節の付着部)に余計な圧力がかかり、やがて痛みが出やすくなる——というわけです。
上のふた(大殿筋)が硬いままだと、下の筋肉(ハムストリングス)だけをいくら伸ばしても、うまく伸びきらない。
これが、「ハムストリングスのストレッチを頑張っているのに変わらない」の正体だと、私は考えています。だから、まず上の大殿筋をやわらかくしてから、ハムストリングスを伸ばす。この順番がとても大切なんです。
お尻の付け根の痛みをやわらげるストレッチ4つ
ここからは、実際に当院でおすすめしている順番でご紹介します。上の筋肉(お尻)→ 前もも → 裏もも の流れで、覆っている筋肉から順にゆるめていくのがポイントです。
痛みが強いときは無理をせず、「気持ちいい」と感じるところで止めるのが大事です。反動をつけず、ゆっくり呼吸をしながら伸ばしてください。
① 大殿筋(お尻の大きな筋肉)のストレッチ|20秒
まずは、ふたになっている大殿筋から。イスに座り、片方の足首を反対の膝の上にのせて「4の字」をつくります。背すじを伸ばしたまま、上半身をゆっくり前に倒していくと、お尻の外側〜奥がじんわり伸びます。そのまま20秒キープ。
※右側の大殿筋をストレッチする場合は、右足首を左の膝の上に乗せて「4の字」を作ります。

② 中殿筋(お尻の横の筋肉)のストレッチ|20秒
次は、お尻の横にある中殿筋(ちゅうでんきん)。図のようなポーズをとり(上半身をやや倒し、膝の角度は90°)、立てている膝を横に倒していき、お尻の側面あたりがツーンと伸びるのを感じながら 20秒キープ。
※右側の中殿筋をストレッチする場合は左側へ倒します。

③ 大腿四頭筋(前もも)のストレッチ|20秒
前ももの大腿四頭筋(だいたいしとうきん)もゆるめておきます。立った姿勢で片方の足首を後ろで持ち、かかとをお尻に近づけます。前ももが伸びるのを感じながら 20秒キープ。(ふらつくときは壁に手をついてください。)坐った状態でもOKです。


④ ハムストリングス(裏もも)のストレッチ|内側・外側それぞれ20秒
最後に、いよいよ主役のハムストリングス。上の筋肉がゆるんだこの状態で伸ばすと、根元まで伸張(ストレッチ)効果が届きやすくなります。
床に座って片脚を前に伸ばし、つま先に向かって上半身をゆっくり倒します。このとき、つま先を内側に向けたとき(内側のハムが伸びる)と、外側に向けたとき(外側のハムが伸びる)で、それぞれ20秒ずつ 伸ばすと、まんべんなくゆるみます。



続ける目安
朝・昼・晩に1回ずつ、まずは1週間 を目安に続けてみてください。当院で指導させていただいた方の中には、3日ほどで「あれ、軽いかも」と変化を感じ始める方もいらっしゃいます。(※感じ方には個人差があります。)
よくあるご質問
Q. ハムストリングスだけ伸ばしてはダメですか?
A. ダメではありません。ただ、上にかぶさる大殿筋が硬いままだと、ハムストリングスの根元まで伸びが届きにくいことが多いです。お尻 → 前もも → 裏もも の順で、覆っている筋肉からゆるめるのがおすすめです。
Q. どのくらいで変化を感じますか?
A. 個人差はありますが、朝昼晩に続けて 3日ほどで軽さを感じ始める方、まずは 1週間 で様子を見ていただくことが多いです。
Q. 痛いのを我慢して伸ばした方が効きますか?
A. いいえ。痛みをこらえて伸ばすと、かえって筋肉が防御して硬くなります。「気持ちいい」で止める のが正解です。
それでも変わらないときは
一般的には、お尻まわりの筋肉の硬さからくる痛みは、ストレッチで落ち着いてくることが多いと言われています。
ただ、1週間しっかり続けても変化が乏しいときは、姿勢の崩れや、主に股関節と骨盤をはじめとした骨格のバランスなど、筋肉だけでは説明しきれない原因が隠れていることもあります。「なんで私はよくならないんだろう?」と一人で抱え込む前に、一度プロの目でチェックさせてください。
当院では、お尻や股関節まわりの状態を一人ひとり確認したうえで、その方に合わせた施術とセルフケアをご提案しています。長引く痛みほど、原因の見立てが大切です。
まとめ
- 40〜50代の女性に多い「右のお尻の付け根の痛み」は、坐骨結節につくハムストリングスへの負担が関係していることが多い
- 見落としがちなカギは、その上を覆う 大殿筋の硬さ。ふたが硬いと、裏ももだけ伸ばしても届きにくい
- ストレッチは お尻(大殿筋・中殿筋)→ 前もも → 裏もも の順で、各20秒・朝昼晩・まずは1週間
- 続けても変わらないときは、姿勢や骨格の見立てが必要なことも。無理せずご相談ください
朝いちばんの「ズキッ」が減って、気持ちよく一日を始められますように。
ご予約・ご相談は、お電話・Web予約・公式LINEから承っています。
「これって私のお尻の痛みにも当てはまる?」というご質問だけでも大丈夫です。お気軽にお問い合わせください。


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