「夜寝る前にコップ一杯の水を飲めというけれど…」
「飲んだそばからオシッコに行きたくなるような気持ちになる」
夏場の夜間トラブルといえば、ふくらはぎのこむら返り、中途覚醒(夜中に何度も前が覚める)、頻回のトイレ、
そういったお悩みを抱える方は少なくないはずです。
そのような中で、今回のブログは50歳代からの夜間頻尿と熱中症について、
原因や対策をまとめさせていただきました。
最近では、「夜間の脱水」に関係して、日中の体調不良や夏バテにお悩みになられている傾向を感じます。
水分補給がうまく行われていなと、
こむら返りが起きたり、自律神経の乱れを介した睡眠トラブルにつながったり、
結果的に脱水症状をともなった熱中症に犯されるリスクが高まります。
そして、日常生活にも悪影響が及ぶことと思います。
ですが、正しい水分補給の方法、睡眠前の水分補給のコツなどを知ることで、
こういったトラブルは対策できることも多いです。
また、夜間頻尿は水分補給が原因でない場合もあり、睡眠前の水分補給を意識するようになってから、
「起床時からめまいがする」といったお悩みが解消されたケースも実際にあります。
厳しい残暑が続きますので、ぜひこのブログを最後までご覧いただき、
快適な夏の夜をお過ごしいただければ幸いです。
そして、「かくれ脱水症」「かくれ熱中症」による体調不良を未然に防いでいただけることを願います。
50歳代から増える夜間頻尿の原因と熱中症の関係
こんにちは。
愛媛県西条市の「いしだ鍼灸整骨院」院長、石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
「夜に何度もトイレに起きてしまう」
「眠りが浅くて疲れが取れない」
50歳代以降になると、こうしたお悩みを抱えている方はとても多いように思います。
実際に当院にも「寝る前に水分を摂ると夜中にトイレに行きたくなるから、できるだけ我慢している」
そういったお声をよくいただきます。
私自身も経験があり、毎晩のように続くと「本当に困ってしまうものだな」と感じたことがあります。
多くの方が同じ葛藤を抱えているからこそ、「どうすれば少しでも楽に、安心して眠れるか」を、
一緒に考えていくことが大切だと思っています。
夜間頻尿と脱水症・熱中症の関係
50歳代以降になると、体の水分量は徐々に減少します。
若いころは体の約60%が水分ですが、高齢になると50%程度まで下がるといわれています。
その上で、夜間頻尿の背景にはいくつかの要因があります。
・腎臓の働きの変化:加齢により尿を濃縮する力が弱まり、夜間に尿がつくられやすくなります。
・ホルモン分泌の変化:夜間に尿を抑えるホルモン(抗利尿ホルモン)の分泌が減少し、夜の排尿回数が増えます。
・自律神経の乱れ:交感神経が優位になりやすく、膀胱が過敏に反応してしまうことがあります。
さらに注意すべきは、**「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」**と呼ばれる水分喪失です。
これは、汗のように目に見える形ではなく、呼吸や皮膚から気づかないうちに体外へ失われる水分のことを指します。
健康な成人でも1日に約500~900ml程度が失われるとされており、
特に就寝中は呼吸数も多く、知らぬ間に体の水分が減っていきます。
夏場は寝ている間にも汗をかきますし、この不感蒸泄も加わるため、
朝起きたときには想像以上に水分が不足しているのです。
夜間頻尿を恐れて水分を控えてしまうと、この不感蒸泄による水分喪失が補えず、
結果として「だるい」「頭が重い」「気分がふさぐ」「食欲がない」といった夏バテ症状を強めてしまいます。
水分を控えることが思わぬ健康リスクになる理由
「夜に水分を摂るとトイレが近くなるから」と就寝前の水分補給を控える方は少なくありません。
夜間頻尿を少しでも減らそうという自然な工夫ではあるのですが、
体の仕組みからすると思わぬリスクを招くことがあります。
・脱水が進む
水分が不足すると血液がドロドロになり、脳梗塞や心筋梗塞といった循環器系のリスクが高まります。
・熱中症のリスク上昇
水分が足りないと体温調節がうまくできず、体の熱を逃がせなくなります。特に残暑の蒸し暑い夜は要注意です。
・睡眠の質がさらに悪化
脱水で体温調節が乱れると眠りが浅くなり、結果的に夜間の目覚めや頻尿そのものを悪化させることもあります。
つまり「夜間頻尿を減らすために」と始めた工夫が、その先に熱中症や脱水症、
さらには命を脅かす重篤な身体トラブルへとつながってしまうこともあり、
微細な負担であったとしても、一日一々、確実にお身体を消耗させていきます。
熱中症と夏バテ回避のコツ!無理のない水分摂取の工夫
「分かってはいるけど、やっぱり不安…」そんなお気持ちを抱える方は少なくありません。
だからこそ、安心して続けられる工夫が必要です。
1. 就寝前は150mlからスタート
まずは常温の水を150mlほど、5分くらいかけてゆっくりと飲むことから始めてみましょう。
急いで飲むと胃に負担がかかったり、尿意を感じやすくなったりするため、
少しずつ体に馴染ませることが大切です。
2. 尿意が気になる場合は50mlずつ減らす
もし「150mlだと夜中にトイレに起きてしまう」と感じた場合には、
就寝前の水分量を100mlに減らしてみましょう。
ゼロにするのではなく、「自分の体に合うちょうどよい量」を探っていく感覚で調整してみてください。
3. それでも影響がある場合は…
50mlでも夜間の尿意が強く出る場合には、水分摂取以外の要因が関係している可能性があります。
前立腺や膀胱の病気など、泌尿器科での検査が必要なケースもありますので、
「水分のせい」と決めつけず、一度専門機関を受診することをおすすめします。
脱水症予防のキモ!食事からの水分補給が大切
3度の食事の有意性
人の体は一日あたり、だいたい3,000リットルの水分を必要としています。
水分補給というと「飲み物」をイメージしがちですが、
実は1日の必要水分の半分近くは食事から得られるともいわれています。
・みそ汁やスープ
・野菜や果物
・ご飯そのものにも含まれる水分
こうした“食べる水分”は体にゆっくり吸収され、夜間の脱水予防に役立ちます。
逆に、食欲が落ちて食事量が減ると、脱水症のリスクは一気に高まります。
例えば、朝食を抜いた場合には、代わりに一食分の水分補給をリカバリーしなくてはいけなくなり、
最低でも、ペットボトル1本分(500ml)の水分摂取を意識する必要性があります。
自律神経と体調管理のポイント
夜間頻尿は、水分の問題だけではありません。
・寝る直前までスマホを見て交感神経が高ぶっている
・体が冷えすぎて膀胱が刺激されている
・肩や首のこりで血流が悪くなっている
こうした要因が重なり、睡眠の浅さや頻尿を悪化させることもあります。
血流を良くするためのセルフストレッチや、睡眠の1時間前にはスマホやテレビの視聴をやめるようにして、
交感神経の緊張をやわらげることで眠りが深くなり、結果的に膀胱への負担も軽減することが期待できます。
当院でできるサポート|愛媛県西条市いしだ鍼灸整骨院では
いしだ鍼灸整骨院では、夜間頻尿や夏バテでお困りの方に対して、以下のようなサポートを行っています。
・自律神経を整える鍼施術(刺さない鍼、低刺激の鍼を用いることで安心して受けていただけます)
・首・肩・腰の緊張をほぐし、血流を改善する整体
・胃腸の働きを助け、体力回復を促す経穴(けいけつ:東洋医学のツボ)アプローチ
・膀胱や膀胱周辺の冷えや緊張を改善するアプローチ
・日常生活での水分摂取や食事管理のアドバイス
「頻尿を少しでも楽にしたい」「残暑も安心して過ごしたい」という方は、
一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
50歳代以降に増える夜間頻尿は、単なる加齢現象ではなく、脱水や熱中症リスクとも深く関係しています。
「夜トイレに起きたくないから水分を控える」という工夫は自然なことですが、
その先に思わぬリスクが隠れていることを知っておくことも大切だと考えています。
大切なのは、正しいタイミングと適切な容量・方法で水分を摂ることです。
・食事中の水分摂取が肝心
・就寝前にはまずは150mlからゆっくり飲んでみる
・夜間の尿意が強ければ50mlずつ調整する
・それでも改善しなければ専門機関に相談する
こうした小さな工夫が「救い」になり、安心して眠れる毎日につながります。
当院では、西条市・新居浜市の皆さまが、残暑を元気に、そして安心して過ごせるようサポートしています。
夜間頻尿や夏バテでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
関連ブログのご紹介
この時期に多いご相談についてブログでご紹介しています。
お時間がある時に、ぜひ併せてご覧ください。
【寝つきが悪い・夜中に目が覚める】眠れない夏の夜…原因と悪循環を断ち切るセルフケアをご紹介|不眠を改善する整体と鍼治療のすすめ【愛媛県西条市・新居浜市・いしだ鍼灸整骨院】
50代女性に多い「クーラー病による肩こり」を解消するなら|時間も気力も残っていない…そんなあなたに。ちょっとした工夫で自律神経を整えながら残暑を快適に過ごす方法【愛媛県西条市・新居浜市】
【更年期と夏の辛い不調】…「顔汗」「首汗」「喉のつかえ」「肩こり」に悩んでいませんか?知られざる原因と対策方法をお伝えします|【愛媛県西条市・新居浜市・いしだ鍼灸整骨院】
お体のご相談・施術予約はこちらから|当院の詳細について
※当院は完全予約制・自費診療専門の鍼灸整骨院です。
当院ホームページから、Q&A、患者さんからのお声などもご覧ください。
ご予約に関しましては、24時間ご利用可能なネット予約、またはお電話にてお問い合わせください。
疑問質問などは当院の公式LINEをご利用ください。
こちらも24時間ご利用可能ですが、休診日の返答については控えさせていただきます。
〈公式LINEQRコード〉
ブログ、YouTube公式チャンネルによる健康情報も随時更新しています。
ぜひチャンネル登録をしていただき、ご覧ください。
※施術料金
初回:12,800円(税込)
2回目以降:9,800円(税込)
もっと当院について知りたい方は、当院ホームページをご覧ください。
特別にご許可をいただいた患者さんとのインタビュー動画もご紹介させていただいております。
(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)