レントゲンを撮ったらヘルニアと言われました。リハビリにも通っていますが腰痛がよくなりません
ブロック注射の回数も限られていて、それで治らなければ手術と言われています
ひどい腰痛で、落ち着いて座っていられない。問診中も次第に腰やお尻が辛くなってきて、「少し立ってもいいですか?」とおっしゃるぐらい、初診時に苦しんでいた方が、繊細におこなった検査と計画的な治療の継続で改善していく姿を何度も見てきました。
痛みでなかなか寝付けない日も多くて、疲れも溜まるから精神的にも辛かったんです
ここで治らなかったら、手術しようと考えていました。楽になって本当に感謝しています
こういったお声をいただくと、治療家冥利に尽きるなと思います。本当に良かったです。
実は、こういったひどい腰痛やお尻の痛み、脚の痺れに対する当院での治療ですが、何かすごい技を使ったり、激しい苦痛を伴うような施術を行なうわけではありません。知っていただきたいのは、当院では、原因がどこにあるのかを的確に調べる「検査」に重きを置いているからこそ、改善の可能性が高まると考えています。
※施術による効果の感じ方には個人差があります。同じ経過をお約束するものではありません。
そしてお伝えしておきたいのは、手術やブロック注射、リハビリが必要なケースは、確かにあるということです。医療を否定するお話では、まったくありません。

「病院に行かなくなったら腰痛が良くなった」のカラクリとは
例えばなんですけど、「スマホの充電が全然できてなかった。ガーン」みたいな時ってありますよね。こういった時って、スマホのジャックのところが上手く刺さっていなかったり、知らない間にコンセント側の部分が外れていたり、もしかしたら、多穴の延長コンセントのスイッチがオフになっていたり。滅多にないですけど、そのコンセントを支配しているところのブレーカーだけが何らかの原因で落ちてたら大変ですよね。
そして、どこもちゃんと刺さっているなら、どこかの接触の悪さが原因になっているので、一つひとつチェックしていけば解決は難しくないはずです。言いたいことは、本当の原因はどこにあるのか。
実はこのような例え話ですが、「ヘルニア腰痛」改善への大切な指針が隠されているんです。実際に、「病院で検査をしたらヘルニアでした」とおっしゃる方は多いです。でも、医療論文を読むと、健康体の成人でもヘルニアが見つかっていることがわかっています。実に、腰痛無症状者のおおむね2〜4割(年齢差がある)にヘルニアを確認することができたと言われています。
話を返せば、腰痛やお尻の痛みがあった際に、実際に検査をしてヘルニアがあったとしても、直接的にお困りの症状にヘルニアが100%関与しているかと言えば決してそうではない、ということなんです。
また、脱出したヘルニアは、本来であれば2〜3ヶ月で自然と吸収されて消失すると言われています。つまり、ヘルニアになってから半年も一年も腰痛や痺れが続いているっていう状態はおかしくて、何か他の原因を考えるべきだったりするんです。
ずいぶんと前置きが長くなってしまいましたが、病院で「ヘルニアがあるから腰痛が出ているんだよ」と言われたあなたの腰の痛みの本当の原因が、もしかしたら他のところにあるとしたら、知りたくないですか?そして、その知り方や対策方法があるなら、もちろん知りたいはずです。今回のブログでは、そういったお話をできるだけわかりやすくお伝えしているつもりです。ぜひ最後までご覧いただき、腰痛やお尻の痛みの解消にお役立てください。
そもそもヘルニアとは?具たっぷりのクリームパン理論
ご存知の方もおられると思いますが、ヘルニアとは、背骨と背骨の間にあるクッション(椎間板)の外壁が破れて、中に入っているゼリー状の物質(髄核:ずいかく)が飛び出した状態のことを言います。厳密には、症状や疾患を表しているのではなく、あくまで「飛び出している現象や状態」を言っているようです。なので、先述のように無症状のヘルニア持ちさんがいるというわけですね。
健康体であってもヘルニアが同時多発している人もいるし、腰痛があっても、病院で検査したときは、脱出した髄核がすでに自然消失しているときであるかもしれません。
「椎間板の外壁が破れて髄核が飛び出した状態」と書きましたが、イメージするとどういったことでしょうか。例えば、ホイップたっぷりのクリームパンを今にも頬張ろうとしている場面を想像してください。そして、このパンの生地は極薄です。極薄生地のホイップクリーム大量入りです。

この時、両手で、均等な力でパンを挟み込んで持っていれば、中のクリームが生地の外に出てくることは滅多にないはずですよね。でももし、パンを持つ手の力が強かったり、左右の手の強さに大きな差があったら、中のクリームは圧力の弱い側の皮を突き破って外へ飛び出してしまうと思います。ヘルニアとはまさにそのような感じです。
実際のヘルニアでは、そのはみ出した中身が、すぐ近くを通っている神経に触れたり、血管に影響したり、まわりに炎症を起こしたりしている状態を言っています。


その状態で椅子に20分も30分も座っていると、腰痛が感じだしてお尻や太ももの裏側がジンジンとしてくる。内線の電話に出ようと手を伸ばした瞬間に足まで電撃が走った。おそるおそる机に手を着きながらじゃないと立ち上がれない。階段では腰を支えてないと辛い。そのような経験をされているかたもいるはずです。
そして、日に日に症状がエスカレートして、有給をとって病院に行ったら「ヘルニアですね」と言われました。っていうパターンが結構多いんですよね。ただここからの続きが大切だったりするのですが…。

その話はいつのこと?当院に来られるまでの時間背景
「病院に行ったのは半年ぐらい前です…」
実は、このようにおっしゃる方も比較的多いんです。一瞬私も「えっ!?」ってなることがあるんですが、ここまで読んでいただいているともうお分かりになっているでしょうか。もはや本当にヘルニアが理由で症状が出ているかもわからない状況です。
でも、腰の痛みや太ももの痺れなど、症状に苦しんでいることも本当なんですよね。じゃあ原因は一体なんなのか。ここからが、病院ではなく伝統的な手技療法を駆使した整体治療の土俵だと考えています。
先ほどのホイップクリームたっぷりの薄皮パンの話に戻ります。そしてもうここで、半年以上も続く「病院で診断されたヘルニア腰痛」の原因をお伝えします。それは、パンを持っている手と表現している部分ですね。つまり、左右差です。力の加わりかたが均等ではなくなっているという点です。左右差がついたままの姿勢や骨格のまま長い時間が経過していると、腰まわりやお尻の神経にだけでなく、さまざまな影響が全身へと広がっていきます。
ショックを受ける方もおられるかもしれませんが、あなたのヘルニアという「髄核の脱出現象」に関しては、もはやしっかりと吸収されて無くなっている可能性が高いです。そしてこのような長引く症状の原因は、「ヘルニア」という言葉による、ある意味「呪い」のようなものかもしれません。
ヘルニアという言葉の呪縛から逃れて楽になるためのセルフチェック
早速ですが、ここからお体のちょっとした検査を紹介していきます。そして、項目に当てはまる検査内容が一つでもあれば、正しい整体治療を受けることで長引く「ヘルニア腰痛」を改善できる可能性が高いです。
お手伝いしていただける方が必要ですが、そんなに難しい検査ではないので一度ご自宅などで行ってみてください。目的としては、体を支えるための筋肉や関節の瞬間的な反応のスピード(瞬発力)、力の強さ、力が入っている時間(持久力)、こういったものに左右差がないかを確認するために検査します。では紹介していきます。
⒈お腹の奥の筋力の左右差
椅子に浅く腰を掛け、片方の足を浮かせて股関節を90°より上に保つ。このとき、手は胸の前に組み、背すじを伸ばした姿勢をとります。パートナーは浮かせている脚(太ももの先の方)を上から押さえるようにして我慢できるかをチェックします。
・脚を浮かせる際にのけぞってしまうなど姿勢が大きく崩れないか
・「はい!」と言ったタイミングですぐに力が入っているか
・左右均等な力で押さえているけど脚が落ちていかないか
・最初は力が入っているけど10秒、20秒と力を入れ続けていると弱くなっていかないか
こういった点を意識して検査をしていきましょう。


⒉太ももの外側の筋力の左右差
仰向けに寝て、検査するほうの脚の膝を伸ばし、太ももから足先までを一本の棒のようにしたまま股関節を内側へ捻ります(内股にする)。そのまま斜め上に脚を開きながら持ち上げていきます。角度は外方45°、上方45°を目安にしてください。パートナーは浮かせている脚の足首あたりを上から触れ、反対側の脚の方向へ押さえるようにして我慢できるかをチェックします。
・角度の指標である外方45°、上方45°のポジションをとる時点で可動域の制限が強い
・持ち上げた脚の重さが違う
・「はい!」と言ったタイミングですぐに力が入っているか
・左右均等な力で押さえているけど脚が落ちていかないか
・最初は力が入っているけど10秒、20秒と力を入れ続けていると弱くなっていかないか
こういった点を意識して検査をしていきましょう。


⒊お尻の外側の筋力の左右差
横向きに寝て、上側になっている脚を使ってお尻の外側の筋肉の状態を検査します。まずは上半身と下半身が真っ直ぐになるようにします。手は胸の前で組んでおきましょう。膝をピンと伸ばし、足首は直角に。そのまま脚をだいたい45°の角度まで上げます(開く)。パートナーは浮かせている脚の足首あたりを上から触れ、反対側の脚の方向へ(床方向へ)押さえるようにして我慢できるかをチェックします。
・検査以前に手で支えないと横向きで安定していられない
・脚を上げると身体が「く」の字になっていく(または開いていく)
・「はい!」と言ったタイミングですぐに力が入っているか
・左右均等な力で押さえているけど脚が落ちていかないか
・最初は力が入っているけど10秒、20秒と力を入れ続けていると弱くなっていかないか



いかがだったでしょうか。ヘルニアじゃない人でもこの検査をすると左右差が大きくなっている方がけっこうおられます。姿勢の悪いかたや、普段座りっぱなし(立ちっぱなし)の時間が長い、運動不足、疲れやすい、長く歩くと辛い、そういった方々にも当てはまります。
そして、こういった左右差を正確に調べ出し、的確に治療して整えていくことを継続すると、症状が次第に和らいでいくようになっていきます。ブログでは3つのチェックポイントを紹介しましたが、治療となれば何十、何百というポイントを検査し、必要に応じて手技を行っていきます。
中には、新たにヘルニアが発生しており、まさに新鮮状態でご来院される方もおられました。その際にはまた違った検査を実施し、必要に応じて専門医にご紹介させていただくようにしています。
※一方で、放っておいてはいけない、危険なサインもあります。
次のような場合は、自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。
・脚の力が入らない、だんだん歩きにくくなってきた
・しびれの範囲が、どんどん広がっている
・尿や便が出にくい、または漏れる(お尻まわりの感覚の異常)
これらは、急いで医療的な対応が必要なことがあるサインです。
「整体で様子を見よう」ではなく、迷わず病院へ。ここは、本当に大切なところです。

日々のセルフケアの効果を高めるための秘策
ここまでご覧いただきありがとうございます。病院でヘルニアと言われてから、長期間症状にお悩みのかたの中には、日頃からストレッチなどのセルフケアに取り組まれている人も多いと思います。せっかくですのでここからは、日々のセルフケアの効果を高めるためのとっておきの方法をお伝えしていきます。
⒈初動時の動きの左右を逆にする
例えば、普段右足から歩き出すなら左足から一歩目を踏み出す。こういった具合です。歩き出しのほかにも、起床時ベッドから立ち上がる際の踏ん張り足を逆にしたり(大抵の場合強く踏ん張っている側の足があります)、洗面台で歯ブラシを取る手を逆の手にしたり、ドアノブを握る手を逆にするなど、利き手と逆を使う意識を持って生活を行ってください。
⒉伸び動作やそれに近い動作に注意する
瞬間的な伸び動作は、腰痛や神経痛の火種となっていきます。特に女性の場合であれば家事の中に意識するポイントが多いです。高いところに手を伸ばすときなどは、自然とつま先立ちになることが頻発しますから、ゆっくりと伸び上がりをするように変えていきましょう。
また、勢いよく手を伸ばす際には、腕を介して背中から腰へと引っ張る力が発生します。「手を出す前に肘をあげて体から腕を離していき、肘を伸ばして最後に手が届く」という感じでゆっくりと動作を始めるようにしてみてください。
そして極めつけは「ストレッチで反動を入れてしまうこと」だったりします。知らず知らずのうちに「グッグッ」と反動をつけてストレッチをしていないか気をつけてみましょう。気づいたら、「深呼吸ができるぐらいの伸び感で20秒間静止」のストレッチ方法に変えてあげてくださいね。
⒊息を吐き切る習慣をもつ
呼吸と体の緊張・弛緩の関係性は密接です。最近でこそなくなりましたが、関節を脱臼したり骨折して骨の位置がずれたりした際には、「整復:せいふく」という術理を使い、正しい場所に戻していくことを整骨院(接骨院も同義)では行っていました。整復の際に心がけることとして、骨を動かしていくときは患者さんに息を吐いてもらうんですよね。
なぜかというと、息を吐く時に体は弛緩するからです。現代人はストレス過多の傾向があり、その影響で呼吸が浅くなります。さらに、息を吐くことの方がより浅くなっていくんです。この積み重ねはやがて自律神経のバランスを乱すようになり、腰痛や神経痛とも深い関係となっています。なので、1時間に一度を目安に、10秒〜20秒を目標にしてしっかりと息を吐く習慣を身につけていただきたいと考えています。
以上3つの内容をお伝えしていきました。どれもそんなに難しくはない内容だったと思います。体の左右差は大なり小なり誰にもありますし、好きでそうしていったわけではないはずです。長い時間をかけて、無意識の積み重ねによって体に定着してきたものです。もちろん、特殊な環境下に身を置く必要があって、そうなっている場合もあります。ですが、意識した良い習慣の方がより早く身についていきます。
症状の原因として体のゆがみや動きの左右差などが関係している場合には、やはり意識して体を変えていく必要があります。そのためにも、上記の3項目を日常生活の中に取り入れていただきたいと考えています。
まとめ|元も子もない話となりますが
最後までご覧いただきありがとうございます。今回のブログでは「長引くヘルニア腰痛」に対して私の日々の施術経験をもとに書かせていただきました。本当の原因についての見解や、改善に結びつきやすいタイプを知るための身体チェック、そして、セルフケアの効果を高めるための秘策をお伝えしました。
とはいえ、コツコツとセルフケアや日常の意識改革を頑張っても、辛い腰痛やお尻の痛み、足の痺れが早急に改善することってなかなか難しいです。率直に言いますが、セルフケアで改善していく場合とそうでない場合の差には、程度の違いや置かれている環境の因子が大きく影響していることが多いと考えています。ストレスなどもそうですね。
セルフチェックをやってみたら条件に当てはまったという方は、お体に無理のない適切なセルフケア(ストレッチなど)を行いながら、紹介させていただいた意識ポイントを守って日常生活を大切にお送るようにしましょう。
その上で、「1週間、2週間とやってみたが大きな変化が感じられない」「もっと早く良くなりたい」「どうしてもこの日までには体がこうなっていたい」といった場合には、ぜひ当院へご来院ください。原因を見つけ、適切に治療していきます。
また、「毎日が忙しすぎてセルフケアなんてやってる暇がない」という方も多いと思います。本当に毎日お疲れになられていることと思います。そのような場合にも、当院ではご相談の上、最適な治療計画(頻度やペース)を立てさせていただきますから、ぜひご相談いただければと思います。
ご予約は、お電話・Web予約・LINEからお受けしています。お気軽にご利用ください。
ほかにも、関連ブログやYouTube動画による解説を合わせてご視聴いただけるようにしております。
お役立ていただけると幸いです。
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