「草むしりをした翌朝、腰が痛くて起きるのに一苦労した」
「しゃがんでいるとおしりや股関節が辛くなって、庭の手入れが進まない」
当院の開院当初から多いお困りのひとつに、草むしりやお庭の手入れをされた後の身体不調があります。
特に、腰や股関節、膝を含め下肢にトラブルを起こされる傾向が多いです。
さらに詳しく伺っていくと、
「２〜３時間ぶっ続けでしゃがみ込んで草むしりをしていた」
「安いからと思ってシルバーさんに頼んだけど、細かいことが伝えにくいから結局自分でやることにした」
そのようにお聞かせくださいました。
ご家庭によっては想像以上に広い敷地面積を有しておられ、
近隣の目が気になるので、常に綺麗にしておかないと気になって仕方がないと伺います。
毎日の日課のように草むしりをされる方もおられますが、
ぶっ通しで何時間も作業を継続すると、体には相当な負担です。
◯どうして草むしりをすると腰や股関節に不調を感じるの？
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しております、院長の石田将太郎（いしだしょうたろう）です。
これから暖かくなるにつれてどんどんと雑草が生えますよね。
抜いても抜いても生えてくる、まさに雑草魂の生命力。
そして当院には、草むしり後の不調に悩む患者さんのご来院が増えています。
もしかしたら同じお悩みを抱えている方は、案外多いのではないかと考えています。
そこでこの度は、草むしりの後に出てくる腰痛や股関節の痛みについて、
私の臨床経験をもとに予防チェックと対策方法をブログにまとめてみました。
これから草むしりをされる方、庭の掃除を頑張りすぎて辛い思いをされた経験のある方、
また、お仕事や農作業の関係で、日頃からしゃがむ姿勢を長時間強いられる方にも、
ぜひご覧いただきたい内容となっています。
お時間の許す際に、ぜひ最後までご覧ください。
◯草むしり後の腰痛や股関節痛の原因をチェック
いきなりですが、これからお体の確認を３つしていただきます。
３つの項目はすべて左右とも行います。
その中で、左右差を認識したり、動かしていく中でつっぱりや痛みを感じたりするようであれば、
草むしりによって腰や股関節を痛める可能性があります。
①足首の可動域のチェック
画像のように足首を把持し、下腿部を固定したまま足部をぐるぐる回したり、足首の曲げ伸ばしを行います。
この時に、左右差や場所によるつっぱり、または痛みやその他の症状を感じた場合は気をつけましょう。
このような場合、足首で体を支える機能が低下し、股関節や腰に負担がかかっています。
②すねの筋肉の緊張感をチェック
やや強めにすねの筋肉を押してみます。①と同様に左右差や症状を感じる場合は注意が必要です。
すねの筋肉は膝と足首をつないでいますので、硬くなるとそれぞれの関節可動域を制限するようになります。
しゃがむ動作は股関節・膝の関節・足首の関節がバランスよく連動しなくてはなりません。
すねの筋肉が硬くなると膝や足首の動きが悪くなり、やがて股関節に負担がかかるようになっていきます。
③上前腸骨棘の内側の状態をチェック
上前腸骨棘（ジョウゼンチョウコツキョク）は、
「休め」のポーズをした時に人差し指や中指あたりにポコッと触れる骨の感触です。
骨盤の骨の一部となりますが、その内側、鼠径部（そけいぶ）の上あたりをグッと押してみます。
場合によっては激しい痛みを伴う可能性があるかもしれません。
そのような場合、股関節や腰痛の原因が隠れている状態を現しています。
実はこの時に感じた痛みや違和感は、
お腹のインナーマッスルにあたる腸腰筋（ちょうようきん）の硬さによるものです。
腸腰筋は股関節の曲げ伸ばしの主要筋肉で、
しゃがみ姿勢が長引くことで、縮んだまま硬くなる傾向にあります。
また、立ち上がる時にも作用するため、非常に役割の多い筋肉です。
左右差があったり押さえて痛みがあったりすると、
長時間のしゃがみ姿勢や立ち上がり動作の度にダメージが蓄積されていきます。
また、腰痛には背中の筋肉が関係しているのですが、
腸腰筋と背中の筋肉は上体をまっすぐ起こしておく（姿勢保持）ために、
前後でバランスを取り合うように繊細な関係性を保っています。
つまり、腸腰筋が異常をきたすことで背中の筋肉にも不調が現れるようになり、
やがて腰痛を発症します。
補足：腸腰筋と脊柱起立筋（骨盤から後頭骨まで伸びている）の関係は、
図のように前後から姿勢を保持するように成り立っています。
◯草むしり後の腰痛や股関節痛への対策とは？
上記３点の確認はいかがだったでしょうか。
もし、左右差やわかりやすい痛みなどを感じた場合には、
以下の注意点を意識しながら、草むしりやしゃがみ作業を行うようにしてみましょう。
①アラームを使用し、３０〜４０分に一度は立ち上がったり体勢を変えるようにする
筋肉には形状や緊張の程度（筋肉の硬さ）を記憶する性質があります。
しゃがみ姿勢が多いと、体は折れ曲がったように硬く縮んだ状態となりますが、
立ち上がる時や寝る時には、反対に体を伸ばす姿勢になります。
つまり、硬く縮んでいるものを無理やり伸ばすことになるので、
筋肉や靭帯、関節を痛める原因になります。
こまめに立ち上がり、硬く縮んだ状態が形状化しないように工夫することが大切です。
②バンザイをしながら大きな深呼吸をする
①のタイミングで立ち上がったら、
ゆっくりと伸び（バンザイ）をしながら、大きな深呼吸をします。
人の体は食事で摂取した栄養をエネルギー源として動いていますが、
栄養は酸素と混ざり合うことでエネルギーに変換されます。
身をかがめたままでは呼吸が制限されるため、空気中の酸素を最大限に取り込めません。
もちろん筋肉や関節にもエネルギーが必要です。
草むしりをしている体勢やしゃがんだままの状態では、腰まわりの筋肉、股関節を構成するお尻の筋肉、
そして、太ももの筋肉がエネルギー不足を起こしやすくなります。
エネルギー不足の筋肉は柔軟性を失い、縮んだ状態からの回復が遅くなります。
そのような状態でしゃがんだ状態から一気に立ち上がることや、
仰向けに寝る姿勢を取ることは、想像以上に大きな負担となります。
ですので、まずはしっかりと体内に酸素を取り込む必要があります。
そのためにはバンザイをしながら大きく息（酸素）を吸い込み、
腕を下ろすタイミングに合わせながらしっかりと息を吐き切るようにします。
３〜５回を目安に行なっていただければ、
負担になっている筋肉や関節にもたっぷりと酸素が供給されていきます。
また、バンザイをすることでお腹側の筋肉をストレッチする効果が得られます。
筋肉や関節を良い状態に保つことができれば、
腰痛や股関節痛のお困りを解消できる可能性が格段に高まります。
少し手間を感じるかもしれませんが、
お体を痛めることを考えれば、造作もないことなのではないでしょうか。
◯草むしりやガーデニングの際にお悩みがあるときは
ご覧いただきありがとうございました。
毎年のように、草むしり後の腰痛や股関節痛に悩まれる方がおられます。
「明日は草むしりを頑張ろう！」と張り切っておられる方に対して水を刺すわけではありませんが、
まずは一度、ご覧いただいた３つの身体チェックをやってみましょう。
チェックの結果に対して心配を感じられるようでしたら、
作業を始める前にストレッチを１５〜２０分かけてゆっくりとやってみましょう。
学生の頃に体育でやったことのあるような馴染みのストレッチで大丈夫です。
また、作業が終わってからもストレッチでクールダウンすることをおすすめします。
ですが、
「作業中のケアや事前のストレッチをしているけど一向に良くならない」
「症状がどんどんひどくなっていく」
そういったケースももちろんあります。
そして、そのような場合には何か他の原因が隠れていることがほとんどです。
もし心配な場合には、当院でも専門的な検査を実施していますので、一度ご相談いただければ幸いです。
◯患者さんからの喜びの声をご紹介します
Y.Wさん 58歳 女性 西条市在住 事務職員
Q.何が決め手で当院を受診されましたか？（当院を選んだ理由など）
紹介
Q.どのような症状にお悩みで当院を受診されましたか？
バレーボール中の肉離れ（ふくらはぎ）
草引き（集中しすぎ）後の腰痛
Q.実際に受診されて良かったことを書いてください。
だんだんとよくなるのが実感できる！
先生もアシスタントさんも物静かで安心できる
どんなささいなことでも聞いてもらえるのがよかった
T.Tさん 67歳 女性 旧東予市在住 パート勤務
Q.何が決め手で当院を受診されましたか？（当院を選んだ理由など）
知人の紹介
Q.どのような症状にお悩みで当院を受診されましたか？
左膝変形性関節症になり歩行が辛くなった事と以前から、ねこ背や腰痛、
右の股関節の違和感には長年悩まされてきました。
自己流でストレッチなどしてましたが悪くなるばかりで、このままではいけない
と思い受診しました。
Q.実際に受診されて良かったことを書いてください。
最初に感じたのが歩行が楽になったことでした。同じ距離で比較しても息切れや足の重さ
の感じ方が以前に比べ軽くなってました。膝の痛みも減り動きやすくなってしばらく腰が
曲がったままでしたが、先日草むしりをし終え立ち上がったら、腰がすっと伸びていた自分がいて
びっくりしました。あれから腰をかがめた仕事も苦にならなくなりました。感謝です。
◯最後に
・当院ではLINEから個別の相談を２４時間受付けております。
↓ ↓
お友達追加をしていただき、お気軽にご利用ください。
「このような症状ですが良くなりますか？」
「病院では◯◯と言われましたが治療できますか？」
「最近◯◯がしにくいのですが原因がわかりますか？」
そのようにメッセージをください。
どんなに些細なお悩みでも大丈夫ですよ。
・ネット予約はこちらからどうぞ
↓ ↓
https://ishida-saijo.com/webyoyaku
24時間対応していますが、当日のご予約はお電話にてお願いいたします。
↓↓
TEL：０８９８-６４-２６３３
（監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎）
