「眼精疲労で頭痛がする…」
「ひどい時には吐き気がして仕事になりません…」
先日初めてご来院された患者さんから、そのようなご相談を受けました。
さらに詳しく伺っていくと、
「めまいがすることもあって病院にまで行ったのですが、
『眼精疲労でしょうね。仕事をセーブしないと良くなりませんよ』と言われたんです」
「仕事だからデスクワークをやめて目を休めることもできない…」
どうにかしたい思いで当院へお越しになられました。
実は当院には、このようなお困りで来院される患者さんが年々増えている傾向にあります。
患者さん以外にも、仕事や日常生活に支障をきたしている方々がたくさんおられると思います。
そのような方にもぜひお役に立ちたいと思い、この度のブログを書かせていただきました。
お時間の許す際に、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
◯頭痛や肩こりの原因?VDT症候群の実態とは!
こんにちは、愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、
院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
今こちらのブログをご覧になられている方は、
もしかしたら眼精疲労や頭痛にお悩みになられている、
もしくは、類似の症状で何かしらの支障を感じられているのではないでしょうか。
そしてそのような症状は、もしかしたらVDT症候群の可能性があります。
VDT症候群とはパソコンやスマホ、
テレビなどの液晶画面を長時間見続けることによって起きる身体不調のことをあらわします。
症状としては、肩こりや頭痛、めまいなど多岐にわたります。
また、ストレスを感じやすくなったり、不安感を抱きやすくなるなど、
心の不安定性にもつながることがあったりと、精神的な影響をおよぼすことがわかっています。
実際に当院へ通院される患者さんの中にも、毎日の仕事が憂鬱になられていた方や、
ひどい頭痛に対し、本当は何か大きな病気が隠れているのではないかと不安を抱かれ、
いくつもの病院を受診された経緯をお話しくださる方もおられました。
そのような不安を抱えられたままの生活は、本当に苦しいものだったはずです。
◯眼精疲労が及ぼす自律神経や脳への影響とは?
では、どうしてこのような幅広い症状が出てしまうのでしょうか?
実はそれらには、自律神経の作用が大きく関与しています。
というのも、目の中にある「瞳孔(どうこう)」の働きは自律神経によってコントロールされているからです。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つを合わせた総称で、
それぞれがバランスよく均等に働いていることが理想といされています。
2つのうち交感神経が優位な状態とは、怒っている時や激しい運動をしている時、興奮している様子などもそうです。
つまり、エネルギーをたくさん使っている状態となります。
そして、瞳孔にも「散瞳(さんどう)」と「縮瞳(しゅくどう)」という2つの働きがあるのですが、
ここに自律神経との密接な関わりがあります。
少し説明をさせていただくと、
瞳孔は筋肉の働きによって閉じたり開いたりを調整しており、
瞳孔が開けば散瞳、閉じれば縮瞳となります。
自律神経との関係性では、瞳孔が大きく開く「散瞳」の時は交感神経が優位になっており、
反対に瞳孔を小さくする「縮瞳」の時には副交感神経が作用しています。
(左が縮瞳、右が散瞳の様子)
実はスマホやタブレット、パソコンなどを見続けると、光を見続けた影響で瞳孔を閉じるための筋肉が疲れてしまい、
徐々に瞳孔が大きく開いていくようになります(散瞳していく)。
その結果、交感神経の活動が優位になり、
自律神経は全身に作用するため、体は興奮状態になります。
そうなれば、エネルギーを過剰に消費するため、肉体的な疲労が蓄積していきます。
筋肉に影響することで肩こりや首の痛み、頭痛が感じられることも無理のないことでした。
また、光を調整する能力が低下するので、目から脳へと光がダイレクトに刺激します。
つまり脳も疲労していくことになるので、様々な不調が起こりやすくなります。
このような悪循環が起こることで、
眼精疲労だけでなく心身ともに影響を及ぼしていくことがVDT症候群の特徴といえます。
◯眼精疲労や頭痛の改善に効果的な対策法を3つお伝えします!
しかしながら、事務仕事をされている方やデスクワーカーの方に、
パソコン作業を控えていただくことは難しい話だと思います。
そこでここからは、どうしても目を酷使してしまう環境におられる方や、
スマホやタブレット視聴の時間を有意義なものにしたいとお考えの方に向けて、
試していただきたい簡単な対策法を3つお伝えしていきます。
①眼球(目)をたくさん動かす
瞳孔の開閉に関係する筋肉以外にも目にはたくさんの筋肉が付着しており、
それらの作用で目を様々な方向へ動かす(向ける)ことができます。
しかし、ディスプレイや画面を見るときにはたいていの場合、固定の位置に目を向けるため、
限定された筋肉が疲労し、さらには、動かさなくなった筋肉までこりかたまってしまいます。
ですので、意図的に目を上下左右斜めなど様々な方向に目を動かし、
眼の筋肉を刺激することをおすすめします。
顔は動かさないように固定し、目を大きく一回転させる運動もやってみましょう。
このような目の運動は、デスクワークやスマホ画面を見る時間が続いていた場合、
30〜45分に1回を目安に1分間程度おこなっていただくことをおすすめします。
②姿勢を変えて体をリセットする
ほとんどの場合が座って作業をされたり、寝そべった様子で画面を見ることが多いと思います。
そのような場合、1時間に一度は、その場に立ち上がるようにしてみましょう。
それだけで体がリセットされます。
人の体には必ず「酸素」が必要です。
しかしデスクワーク中やスマホ・タブレットを凝視している時は、呼吸を制限する姿勢を強いることがほとんどです。
つまり、酸素の供給不足が起こります。
ですので、立ち上がった時には伸びをしたり、胸をひらいて大きな深呼吸をしていただくこともおすすめです。
③蒸しタオルを使った温熱刺激
こちらは就寝前におすすめのセルフケアです。
まず、濡らしたタオルをレンジで75℃程度に温め(80℃だと熱すぎて火傷の恐れがあります)、
蒸しタオルを作ります。ぬるま湯からでしたら、600Wで40秒ほどと思います。
乾いたタオルにくるみ、目の上に乗せたままおいておくだけです。
心地よい温感が筋肉の緊張をやわらげ、副交感神経が優位になり、悪くなった血流を改善します。
また、蒸しタオルのスチーム効果はドライアイの症状改善にも効果的と考えています。
乗せておく時間は、冷めるまでそのままにしておいても問題ありませんが、10分ほどそのままにしておきましょう。
終わった後は乾いたタオルで目のまわりを軽く拭き取り、濡れたままにしないようにお願いします。
◯まとめ
ここまでご覧になっていただきありがとうございました。
毎日お仕事でパソコンに向かわれる方の苦悩に、少しでもお力添えできることがないかと考えていました。
お忙しい中とは思いますが、まずは1週間、紹介させていただいた対策法を実践していただきたいと思います。
それでも変化のない、一向に改善が見られない、そのような場合は一度当院へご相談ください。
もしかしたら、他にもなにか大きな原因が隠れている可能性があります。
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気になる方は、一度ご相談ください。
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◯患者さんからの喜びの声
◯最後に
この度のブログ内容がお悩み解消の一助となることを願います。
また他にも、ブログ内容についてのご質問や、対策法についてもっと詳しく知りたい、
そのようなご意見もお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。
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(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)