痛み止めは肝臓に悪いと聞いたことがあって飲むことをためらっている」

 

「コルセットを外すとまだ少し痛い…いつまで着けておくべき?」

 

今回のブログでは、いざぎっくり腰になった時に直面しやすいお悩みや疑問について書きました。

当院に来られた患者さんのご意見をもとにしていますので、きっと参考になるはずです。

 

 

◯はじめに

 

こんにちは。

愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。

 

今回のブログでは、ぎっくり腰について当院に寄せられたご相談や来院患者さんからのお話をもとに、

いざぎっくり腰になった時に困らないための、「あるある」基礎知識をお伝えします。

 

・どれぐらい休んでいればいいの?

・痛み止めのお薬で肝臓が悪くなるって本当?

・コルセットを使用する意味はある?

 

特に上記の3つに関しては頻繁に質問を受けているように認識しています。

もしかしたら今このブログをご覧の方も同様に疑問を抱かれているのかもしれません。

 

ですので、もしもぎっくり腰を起こした時のために、そしてぎっくり腰の早期改善のためにも、

当院での回答をもとに解説していこうと思います。

 

 

 

◯ぎっくり腰になってしまったら注意すること

 

まず、ぎっくり腰になった場合に注意していただきたいことをお伝えします。

それは、3日以上は安静にしすぎないということです。

 

というのも、ある医療チームがこのような大規模な研究を行いました。

 

その研究の内容とは、ぎっくり腰になってしまった時に、

1.安静にしていたグループ

2.ストレッチを行ったグループ

3.日常生活をいつも通り続けたグループ

このように3つのグループに分け、どのグループが最もぎっくり腰の改善が早かったのかを検証したのです。

 

結果、治るのに最も時間がかかったのは、1.「安静にしていたグループ」でした。

そして、治るのが最も早かったのは3.「日常生活をいつも通り続けたグループ」だった、

という研究結果が報告されたのです。

 

また、欧米では「仕事を休まないほうがぎっくり腰は早く治る」とも言われており、

安静にしすぎることで筋肉や関節が固まってしまい、かえって治りに時間がかかることがわかってきたのです。

 

このようにぎっくり腰を起こした後も、

「できる限り、いつもの日常生活に近い活動を行っているほうが改善が早い」と、

様々な医療研究チームが証明しています。

 

具体的な様子として、「安静にする」となった場合に、

布団やソファーといった定位置で長い時間を過ごすようになっていると、

腰痛の長引き、もしくは痛みの再燃をしやすいことがわかってきたのです。

 

 

確かにぎっくり腰を起こして2日間ぐらいは特に痛みが激しく、身動きが取れない時間も長いと思います。

ですが、一般的なぎっくり腰であれば放っておいても2週間ほどで痛みが引いていくと言われています。

 

ところが、少しずつ良化を感じながらも「まだ痛みのある間は…」というような判断で、

安静を長期間続けていると返って痛みを長引かせる傾向があるのです。

 

そのような事実が証明されているため、当院でも「布団にふせったまま」だとか、「極力動かない」といった過ごし方は、

ぎっくり腰の発症時点から2〜3日の間だけにしておくようにお伝えしています。

 

 

◯コルセットや腰痛バンドの使用でぎっくり腰は治りやすくなるのか

 

率直にお答えすると、コルセットや腰痛バンドによるぎっくり腰改善への有効性はほとんど実証されていません。

良くも悪くもならない、といった感じのようです。

そのため、「コルセットを巻いているから次第に良くなるだろう」という解釈は危険かもしれません。

 

しかしながら、ぎっくり腰の初期(発生〜2日目)は痛みが激しく、自分の体を支えることすら困難な場合があります。

そういったタイミングでのコルセットや腰痛バンドの使用は、痛みを避けるという観点では有効です。

 

そして、前述で安静にしすぎることがぎっくり腰の回復を遅らせるとお伝えしたように、

コルセットを使うことで動きやすくなり、ある程度の日常生活が送れることもありますから、

私は期限を決めてコルセットを使用していただくようにお伝えすることもあります。

 

 

例えば、ぎっくり腰の発症後1〜2日は、無理に動かないように極力安静にしていただくようにお伝えします。

その間、立ち上がりのタイミングやトイレへの移動時などには、コルセットを使用するといくらかラクだと思います。

 

次に3日目ごろからの過ごし方ですが、少しでも回復が感じられるようであれば、

どんどん日常生活に近づけていくように努力をしていただきます。

 

その際にコルセットや腰痛バンドを補助具として使っていただければ、

体を動かす時間を少しずつ確保できるようになると考えています。

 

また当院では、1時間に一度ぐらいのペースで、5〜10分程度のウォーキングを推奨しています(屋内でもOK)。

その際にはコルセットを使用していただくことで、運動時間を確保しやすいと思います。

 

そして、5日目以降からはコルセットを使用する時間やタイミングを減らしていくようにお伝えしています。

ですので、コルセットや腰痛バンドの使用は長くても1週間ほどと考えています。

 

短時間の運動やウォーキングも継続していただきますが、

腰が抜けそうとか、歩く振動すら堪える…といった不安がない場合はコルセットを外してみましょう。

 

不安のためコルセットを常に巻いている方もおられます。

おそらくぎっくり腰によって相当辛い思いをされたのだとお察しします…。

 

ですが、本来であればコルセットは体にとって必要のないものですから、

いつまでも身に付けておくことは体にとって望ましくないはずです。

 

コルセットによるサポートありきの体になってしまうとさらなる問題が生じる可能性もありますから、

少しずつコルセットを外す訓練をしていくことをおすすめします。

 

 

 

◯鎮痛剤を飲むことによって内臓がダメージを受けるのか

 

副作用や薬剤の体内蓄積による影響など、

情報過多の現代では様々な心配を感じることも、決しておかしなことではありません。

 

例えばぎっくり腰で病院やクリニックを受診した場合には鎮痛剤を処方されることもありますよね。

そういった場合の服用は、処方の注意を守っていれば問題ないはずです。

飲み合わせの問題なども、お薬手帳を持参されていれば心配には及びません。

 

大抵の場合、胃粘膜の保護薬も一緒に処方されます。

短期的な利用で内臓にダメージが残るようなことは、アレルギーや持病に関する例外を除けばほとんどないはずです。

 

ただし市販の痛み止めを使用する場合には注意が必要と考えています。

例えば、朝昼晩3回欠かさずに3ヶ月や半年も服用していると、何かしらの影響が及ぶ可能性はあるかもしれません。

 

とは言えそのように極端な飲み方をされることや、

知らない間に長期間服用を続けていることは滅多にないはずです。

(病院での処方薬の使用、もしくは薬局で買う場合には薬剤師さんの指導下での購入を推奨します)

 

ですから、ぎっくり腰の初期など、よほどのひどい痛みを感じている場合には、

短期間(3日〜1週間)だけ痛み止めを服用して、痛みを避けるようにするのも得策だと考えています。

 

痛みから少しでも解放され、体が動くようなら日常生活に近づけていくように意識をする方が、

結果的にぎっくり腰を早期改善していくためには効率が良いとも考えています。

 

あくまでぎっくり腰の早期改善に向けた方法です。

例えば病院でも、手術の後のリハビリを早急に開始するために鎮痛剤を使用しますよね。

同じ意味合いだとお考えください。

 

長期間安静にしすぎないための工夫として、特に症状のひどい短期間のみ鎮痛剤を服用し、

日常生活にできるだけ早く復帰していくことを想定した考え方だと捉えていただければ幸いです。

 

 

◯ぎっくり腰の再発を防ぐには

 

ここまでご覧いただきありがとうございます。

今回は、いざぎっくり腰になった時に悩みやすい「あるある」についてご紹介しました。

特に下記の3つに関しては頻繁に質問を受けるので、当院での回答をもとに解説を加えました。

 

・どれぐらい休んでいればいいの?

・痛み止めのお薬で肝臓が悪くなるって本当?

・コルセットを使用する意味はある?

 

しかしながら、ぎっくり腰の本当の改善は「痛みがなくなった」段階ではないことを知っていただきたいと思います。

痛みについては、炎症が消えていくことや、筋肉や関節の過度な緊張が軽減すればなくなっていくことも多いです。

 

ですが、ぎっくり腰には必ず原因があり、痛みがなくなっても原因が一緒になくなっている可能性は低いのです。

その原因はお体のゆがみや傾き、過剰な疲労の蓄積、筋肉のつき方のアンバランス、内臓の不調など様々です。

 

激しい痛みが落ち着き、症状を感じることがなくなると、ぎっくり腰になっていたことすら忘れてしまいます。

ですが、実はここに「ぎっくり腰の再発」の落とし穴があるのだと考えています。

 

・あの辛い思いはもう二度とごめんだ

・季節の変わり目や冬場になるとぎっくり腰が襲ってくる

・この前ぎっくり腰になってばかりなのにまたやってしまった

 

もし、このようなお困りや心配があるようでしたら、ぎっくり腰の原因を探る必要性を感じていただきたいです。

ぜひ一度お近くの医療機関に受診されることをおすすめします。

整形外科やクリニック、もしくは国家資格を保有する施術者のいる専門機関をお尋ねください。

 

また、当院でもぎっくり腰を専門としていますので、お悩みであればお力添えできることはたくさんあります。

「鎮痛剤やコルセットに頼りたくない」といった方も、お気軽にご相談ください。

 

最後になりましたが、

今回のブログがぎっくり腰にお困りの方にとって、解消の一助となっていれば幸いです。

ぎっくり腰から解放された清々しい生活を送っていただけることを心より祈念いたします。

 

 

◯当院の詳細について

 

※当院は完全予約制・自費診療専門の鍼灸整骨院です。

 

※施術料金

初回:12,800円(税込)

2回目以降:9,800円(税込)

 

いしだ鍼灸整骨院

 〒799-1353 西条市三津屋南9-3
ホワイトコート三津屋G号

0898-64-2633

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〈診療時間〉
月・火・水・金曜日
9:00-20:00
土曜日
9:00-17:00
休診日
木曜日・日曜日・祝日

 

もっと当院について知りたい方は、当院ホームページをご覧ください。

患者さんの声などもご紹介させていただいております。

 

 

 

 

 

 

(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)

 

 

 

 

 

 

 

 

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