もうヒールやパンプスは履けないのでしょうか?
モートン病と診断されたけれど、その後どうすればいいのか分からない。
痛み止めや湿布を続けているけれど、なかなか良くならない。
このようなお悩みはありませんか。
こんにちは。愛媛県西条市のいしだ鍼灸整骨院、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
最近、40〜50代の女性を中心に、モートン病についてご相談いただく機会が増えてきました。特に多いのは、次のような症状です。
- 「足の裏に小石を踏んでいるような違和感がある」
- 「歩いていると足先が焼けるように痛くなる」
- 「靴を脱ぐと少し楽になるけれど、また歩き始めると痛みが出る」
そして、皆さんが一番困っておられるのが、「診断は受けたけれど、その後の治療方法が分からない」ということでした。
病院では、「歩き過ぎないようにしてください」「痛み止めと湿布で様子を見ましょう」と説明を受けたものの、お仕事や家事を休むことは難しく、どう対処すればいいのか分からないまま、何か月も、あるいは何年も症状と付き合っている方も少なくありません。
当院では、このような患者さんからのご相談を数多くいただいています。もちろん、症状の程度によってはステロイド注射や手術が必要になることもあります。しかし、その前に保存療法としてできることは、決して少なくありません。
今回は、当院で実際にお伝えしている考え方をもとに、ご自宅でも取り組めるセルフケアをご紹介します。モートン病でお悩みのあなたの参考になれば幸いです。
※このブログの内容は当院のYouTubeチャンネルでもご紹介させていただいております。あわせてご覧いただけると、よりご理解も深まると思いますので、ぜひご視聴ください。動画のリンクはブログの最後に添付しております。

モートン病とは、どのような病気?
モートン病とは、足の指へ向かう神経が繰り返し刺激されることで、神経そのものが少しずつ腫れて太くなり、痛みやしびれを引き起こす病気です。女性に多い疾患と言われています。
症状が出やすいのは、次の場所です。
- 中指と薬指の間
- 人差し指と中指の間
歩くとズキッと痛んだり、ジンジンとしびれたり、焼けるような感覚が現れることがあります。また、「何もないのに小石を踏んでいるような違和感がある」と表現される患者さんも少なくありません。
医学的には「神経腫(しんけいしゅ)」と呼ばれますが、悪性の腫瘍ではありません。神経が長い間刺激を受け続けたことで、コブのように太くなってしまった状態をイメージしていただくと分かりやすいと思います。
なぜ湿布や痛み止めだけでは改善しにくいのでしょうか?
当院へ来院される患者さんから、「湿布を貼っているけれど全然変わらない」というお話をよく伺います。
もちろん、湿布や痛み止めには炎症を和らげる役割があります。しかし、モートン病では神経が繰り返し刺激される環境そのものが残っています。
例えば、毎日頭を天井にぶつけながら生活していて、ぶつけた後だけ冷やしているような状態を想像してください。その場では少し楽になっても、原因が変わらなければ、また同じことを繰り返してしまいます。
モートン病も同じです。神経が刺激され続ける環境を改善しなければ、痛みを繰り返しやすくなってしまいます。そのため当院では、痛みだけを見るのではなく、「なぜ神経が刺激されているのか」という原因にも着目しながら施術を行っています。
モートン病の方に共通して見られる足の特徴
当院で診させていただく患者さんには、いくつか共通した特徴があります。代表的なのが、次の3つです。
- 回内足(かいないそく)……足首が内側へ倒れている状態
- 開帳足(かいちょうそく)……足の横アーチが低下している状態
- 外反母趾(がいはんぼし)
土踏まずだけではなく、足の横方向のアーチまで低下すると、足を支える骨の並びが不安定になります。すると歩くたびに、指の付け根の間を通る神経が繰り返し刺激されるようになり、その刺激が積み重なることで、神経が少しずつ腫れて太くなってしまいます。これが、モートン病特有の痛みやしびれにつながると考えられています。
もちろん、生まれつきの骨格が影響している場合もあります。しかし、それだけが原因ではありません。歩き方や姿勢、股関節の動き、体の使い方などが長年積み重なることで、足への負担は大きく変化します。そのため当院では、足だけを診るのではなく、お体全体のバランスまで含めて評価し、施術や動作指導を行っています。
モートン病で、まず知っていただきたいこと
セルフケアをご紹介する前に、一つだけ大切なことがあります。それは、「痛い場所を強く押したり、ほぐしたりしないこと」です。
インターネットでは、「ゴルフボールで足裏をほぐしましょう」「痛い場所を入念に押しましょう」という情報を見かけることがあります。しかし、モートン病では神経そのものがとても敏感になっています。強く刺激すればするほど、神経は興奮し、症状が悪化してしまうことも少なくありません。
セルフケアで大切なのは、神経を刺激することではなく、神経が刺激されにくい環境をつくること。この考え方が、保存療法ではとても重要になります。
次は、当院で患者さんにも実践していただいている、足のアーチをサポートし、神経への負担を減らすセルフケアについて、詳しくご紹介していきます。

モートン病のセルフケア|神経を刺激するのではなく「守る環境」をつくりましょう
ここからは、当院でも患者さんにお伝えしているセルフケアをご紹介します。
※ぜひ当院のYouTubeチャンネルの関連動画を合わせてご覧ください。特にセルフケアについては動画での解説がイメージしやすいと思います。動画のリンクはブログの最後に添付しております。
まず知っていただきたいのは、このセルフケアの目的です。目的は、神経を押したり、もみほぐしたりすることではありません。足のアーチを支え、神経が刺激されにくい環境をつくること。これが最大の目的です。
モートン病の神経は、例えるなら「少しのことで怒ってしまう」ような状態です。歩くたびに刺激を受け続けているため、神経が常に興奮しやすくなっています。そんな状態で痛い場所を強く押したり、ゴルフボールで足裏をゴリゴリほぐしたりすると、さらに神経を刺激してしまうことがあります。
だからこそ大切なのは、「神経を治そう」とするのではなく、「神経が落ち着いていられる環境」をつくることなのです。
セルフケア① 足のアーチを支える2か所を刺激する
まず行うのは、低下したアーチをサポートするためのセルフケアです。刺激する場所は2か所あります。
一つ目は、舟状骨(しゅうじょうこつ)です。内くるぶしの少し前下方に触れる骨の出っ張りを、下から支えるように20秒ほどゆっくり押し上げます。
二つ目は、人差し指の付け根の根本(足裏側)です。実はここが、横アーチの頂点となります。人差し指の付け根から土踏まずへ向かうまでの範囲を4か所ほどに分け、足の甲の方向へ優しく押し上げるように20秒ずつ刺激してください。
このとき、親指と小指を少しだけ近づけるようなイメージで足を軽く弓なりにすると、横アーチを意識しやすくなります。
ここで大切なのは、強く押すことではありません。「アーチを優しく持ち上げる」という意識で、丁寧に行うことがポイントです。
セルフケア② クッション材とテーピングで神経を守る
アーチを整えた後は、神経への負担を減らすためのサポートを行います。
当院では、アンダーラップを使って小さなクッションパッドを作成しています。アンダーラップを人差し指と中指に10〜15回ほど巻き付け、一度外して約2cm四方に切りそろえるだけです。
このクッションを、神経腫の真下に当たる位置へテーピングで固定します。目的は、痛い場所を押さえることではありません。歩くたびに地面から伝わる衝撃を、少しでも和らげることです。
さらに、5cm幅の伸縮テープを使い、横アーチを支えるようにテープの伸縮性を生かす工夫をしたテーピングを行います。親指と小指が少し寄る程度の加減で十分です。強く引き合わせる必要はありません。
このサポートによって、次の2つを同時に目指します。
- 横アーチを補助すること
- 神経への衝撃を和らげること
セルフケアだけで治そうと考えないことも大切です
ここで一つ、正直にお伝えしたいことがあります。モートン病の保存的治療による完治は、かなり難易度の高いものです。神経が長い期間刺激され続け、すでに肥厚している場合は、セルフケアだけで元の状態に戻すことは難しいと思います。
そのため当院では、まず炎症があれば炎症を落ち着かせる施術を行い、お体全体のバランスを整えた上で、足部や足首の調整、そして歩行指導などを組み合わせます。その上で、今回ご紹介したようなセルフケアやサポート処置で補助しています。もちろん、クッションの厚みや当てる位置、テーピングの方法も、患者さん一人ひとり異なります。症状や足の形に合わせて調整することが大切です。
保存療法で目指したいゴール
私が患者さんに、初めてお会いした時からお伝えしていることがあります。それは、「症状を0にすることだけがゴールではありません」ということです。
もちろん、症状が完全になくなることが理想です。しかし、モートン病では神経そのものが変化しているため、保存療法だけで完全に痛みをなくすことが難しい場合もあります。だからこそ当院では、次のような生活の変化を、一つの目標にしています。
- 「旅行を楽しめるようになった」
- 「買い物で長く歩けるようになった」
- 「久しぶりにパンプスを履いて結婚式へ参加できた」
実際に、「焼けるような痛みが気にならなくなった」「歩くことが怖くなくなった」というお声をいただいています(症状の感じ方や変化には個人差があります)。症状が10あったものを2〜3まで減らすことができれば、日常生活の不便さは大きく変わります。
もし保存療法で十分な改善が得られず、日常生活に大きな支障がある場合には、ステロイド注射や手術を選択することも一つの方法です。一方で、「できれば手術は避けたい」「まずは保存療法でできることを試したい」そのようにお考えの方は、整骨院や足部の施術を得意とする医療機関で、しっかりと管理を受けながら治療を進めることをおすすめします。

まとめ
モートン病は、痛み止めや湿布だけでは改善しにくいことも少なくありません。大切なのは、神経を刺激しない環境をつくり、足全体のバランスを整えていくことです。今回ご紹介したセルフケアも、その考え方をもとにした方法の一つです。
もちろん、モートン病の原因や症状の程度は人それぞれ異なります。当院では、セルフケアだけでなく、歩き方や体の使い方の指導、回内足や開帳足への施術、お体全体のバランス調整なども含めて、総合的にサポートしています。
もし愛媛県西条市や新居浜市、今治市周辺でモートン病による痛みやしびれにお悩みでしたら、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。ご予約は、お電話・Web予約からお受けしています。
あなたが再び安心して歩ける毎日を取り戻せるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。

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