「私の足の裏の痺れですが、ネットで調べるとモートン病という病名に当てはまるように思います」
「検索すると、病院では経過が悪ければ手術を勧めるとネットで見ました…」
つい先日ですが、足裏の痺れにお困りの患者さんが来院され、そのようにお話や不安を聞かせてくださいました。
昨今ではネットの検索で簡単に知識を得ることができるため、
来院されるまでに、ご自身でお身体のことを勉強されている患者さんが増えているように思います。
また、調べたことで怖くなってしまい、不安でたまらなくなってご相談に訪れるケースも稀にあります。
しかしながら、実際に触診(さわって行う検査)をしたり動作を見たりすると、
患者さんがご自身でたどり着いた結論とは違う状態になっていることの方が多いです。
そのような中でも、女性に多いお悩みが足裏や足指の痺(しび)れ。
そして、近年「モートン病」という足部のトラブルが世間に認知されるようになってきました。
ところが、先の患者さんのように、ご自身ではモートン病と思っていながらも、
実際には違う原因があって、モートン病と類似の症状が現れている、といったケースも少なくはありません。
そこでこの度のブログでは、
モートン病と類似した、間違われやすい足裏の痛みや痺れについてブログにまとめさせていただきました。
・足指の付け根、またはその裏あたりに痛みや痺れがある
・ネットで検索したらモートン病に当てはまる症状ばかりだ
・足裏の痛みだが、自分で調べて知ったモートン病とは少し違う感じがする
・薬や手術による治療は避けたい
・とにかく足を気にせずに、立ったり歩いたりと日常生活を送りたい
・ヒールやお気に入りのシューズを履きたいのに遠慮している
そういったお困りや改善への期待をお持ちの方は、ぜひこの度のブログをご覧ください。
きっとお役に立てる内容が見つかるはずです。
◯はじめに
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
今回はモートン病と間違われやすい足裏の痛み、痺れについてブログにまとめています。
また、その改善方法もご紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
当院では足の専門治療も行っておりますので、
モートン病、足底筋膜炎、他にもヘルニアなどの神経症状で足裏に痛みや痺れを抱えている方など、
足部のトラブルだけでもたくさんのご相談をいただいております。
近年ようやくモートン病が世間に認知されるようになってきて、
足の痛みや痺れにお困りの方からの「自分もモートン病じゃないかな」というご相談が増えてきました。
ところがモートン病だと思っていたら、違う原因で症状が出ているというケースが案外たくさんあります。
実は、これは病院で診断を受けた方であってもよくあるケースです。
それくらい判断が難しいとも言えます。では、いったい何が原因となっているのでしょうか。
◯モートン病ではない足裏の痺れや痛みの原因の真実
結論からお伝えすると、実はある筋肉が原因になっています。
その筋肉が原因となって足裏にしびれや痛みを引き起こしています。
もしかするとモートン病だと思い込んでいる方の半数以上は、
その筋肉が原因になって足裏に痺れや痛みを感じている可能性があります。
ではいったいどの筋肉が原因になっているのか、これから詳しく解説していきます。
◯足裏の痺れの原因になる筋肉がある
実際には、画像の赤丸印あたりの筋肉がしびれの原因になっています。
ここには、長母指屈筋(ちょうぼしくっきん)、長趾屈筋(ちょうしくっきん)と言われる
ふくらはぎの奥深くから始まり、内側のくるぶしの後ろを通って、足の裏、または、
足の裏から足の指先まで向かう筋肉や腱が通っています。
実際にその筋肉を押してみましょう。
押す場所としては、だいたい内くるぶしの真下からさらに指3本分ぐらい下にある、
少しだけ凹みになっているところです。
軽く押してみるだけでも、場合によってはかなりの痛みが出る部分です。
足の痺れが出る方はこの辺りが異常に硬くなっており、中には硬くなりすぎて麻痺している方もおられます。
◯筋肉が硬くなるメカニズムとは
ではなぜこの部分の筋肉が硬くなってくるのでしょうか。
そこには、足の構造が深く関係しています。
足裏のしびれや痛みにお悩みの方はほとんどのケースで、足の横アーチが低下した扁平足になっています。
実は扁平足になると、踵が捻じれを伴いながら内側へ倒れていきます。
このように倒れてしまうことで、この周辺を通過している筋肉や神経が押され、引き伸ばされてしまいます。
衣類などもそうですが、繊維は引っ張られることで硬くなりますよね。
筋肉も筋繊維(きんせんい)という微細な繊維の束の集結なので、同様に引っ張られると硬くなってしまいます。
つまり、扁平足になることで、常に筋肉や神経が引っ張られたまま普段の生活を送っていることになります。
なのでこの辺りの筋肉がガチガチに硬くなってしまいます。
そして硬くなった筋肉というのは、そこの場所だけではなくその筋肉が関連する領域に痛みやしびれを出します。
こういった現象を専門的には、トリガーポイント関連痛、または放散痛と言います。
ここで、気をつけていただきたい大切なお伝えがあります。
くるぶしの内側には表面にも神経が走っているので、この神経をむやみに押すとさらに足が痛くなってしまいます。
正確に場所を見極めて慎重に押さえるようにしてください。
そして、もしご自身でこのあたりを柔らかくするために、セルフケアをしてみようと思う方がおられれば、
これからお伝えするポイントをしっかり守って、押圧してみてください。
◯悪化させないためのセルフケアのポイント
内側のくるぶしの真下をスタートとし、さらに下へ2㎝ほど指でなぞってもらうと凹む場所があります。
そして凹みの前方(親指方向)に、もうひとつポコっとした骨が出てきます。
この骨の名前を舟状骨(しゅうじょうこつ)といいますが、
この舟状骨からさらにもう一段下がったところに、新たな凹み(画像:赤印)があります。
実はこの凹みの奥に長母指屈筋と長趾屈筋の腱があり、グッと押してもらうことで、
足の親指が動くことを確認できると思います。
(印青:内側のくるぶし 緑:舟状骨 赤:ターゲットポイント)
神経の痛みと筋肉の痛みとの判断がつきにくいと思うので、
鋭い痛みが出る場合は、確認とは言え、決して無理に押さないでください。
我慢できるぐらいの痛み、じんわり足のほうに響くような感じ、という程度でしたら押しても大丈夫です。
押し方としては、グリグリすると飛び上がるほど痛いことがあるので、
じわっと押して痛気持ちいいくらいの強さで大丈夫です。
10秒押したらゆっくりと指を離し、そのまま10秒休憩して再度10秒間押す、
という一連を3〜5回繰り返してみましょう。
お風呂上がりや、ふくらはぎのストレッチを行なった後にセットで行うと、
さらに弛みやすくなっているのでおすすめです。
余裕が出てきたら、押さえながら親指を自力で動かすという応用技もありますので、
状態に合わせて取り入れてみてください。
何度も繰り返しますが、ひどく痛むようであれば決して無理をしないようにお願いいたします。
また、これらの筋肉はふくらはぎの奥深くから発生しているため、ふくらはぎの筋肉が硬さも影響しています。
アキレス腱伸ばしのようなポジションを取り、ふくらはぎのストレッチを入念におこなうこともおすすめです。
⇧画像では左足のふくらはぎをストレッチしています。
左足の踵が接地(地に付いている)している状態のまま、重心を落としながら左膝を少しずつ曲げていきます。
膝を”落としていく感じ”の方がイメージしやすい方もおられますね。
ジワーッと20秒ほど伸びを感じながら深呼吸しましょう。グイッグイッと弾みをつけないことがコツです。
実施するのは足裏に症状を感じている側だけで大丈夫です。
別法として、画像のポジションのまま壁に両手を付き、膝を伸ばしてお尻を後方へ突き出すようにすることで、
膝裏やふくらはぎの上部にストレッチがかかりやすくなります。
◯まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回はモートン病に間違われやすい足のしびれの原因を解説させていただきました。
・扁平足によって踵が片側に倒れ込む
・倒れ込んだ踵の骨の影響で周辺の筋肉(腱)や神経が引っ張られる
・引っ張られたままの長母指屈筋、長趾屈筋が硬くなっているとモートン病によく似た症状が現れる
・硬くなった筋肉はやがて違った場所にまで痛みや痺れを放散し、足の裏にまで影響する
このようにしてモートン病とよく似た症状が現れることを紹介させていただきました。
お悩みの方は、ブログ内で紹介している場所を触ってみて、実際に痛いかどうかなどを確認してみましょう。
もしも放散する症状があったり、ただただそのポイントが硬くて痛い(または麻痺している)という場合には、
その状態が改善されることで、メインのお悩みである足裏の痺れや痛みが解消される可能性が高いです。
ですので、ポイントの把握から始めていただき、ぜひともセルフケアに活用してもらえれば幸いに思います。
また、ご自身ではなかなか解決するのが難しい、原因がよくわからないなという場合は、
お近くで足を診てくれる治療院さんがございましたら、迷わずご相談いただくことをおすすめします。
そしてもしもあなたが愛媛県西条市でこのような症状にお悩みでしたら、ぜひ当院にご相談ください。
◯無料相談が可能です
・当院ではLINEから個別の相談を24時間受付けております。
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(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)