「布団に入ってしばらくすると決まって肩がズキズキと痛んでくる」

 

「腕をバンザイしていないと肩が痛くて寝ていられない」

 

「寝返りを打つことも辛くて、上を向いたまま寝ているから背中や肩もガチガチです」

 

これらは、肩の夜間痛にお困りの方からいただくご相談内容の中でも、特に多かったお悩みの声です。

正直にお話しさせていただきますが、このような状態になると、改善するまでには本当に根気がいります。

 

肩(もしくは肩の関節)の痛みを総称して、肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)と言いますが、

悪化すると、凍結型(とうけつかた)といって、いわゆる五十肩(四十肩)になるケースがあります。

 

肩が痛くて腕が上がらなくなったり、手を背中に回せなくなったりと、

日常生活において大きな支障を生むようになります。

そして、夜寝ている時の痛み(夜間痛)も代表的な症状と言われています。

 

繰り返すようですが、こういった症状が出てくると、改善までに苦労を要する場合が多いです。

ですから、そうなる前に予防の大切さを治療者として強く訴えたいと思っていました。

 

そういった経緯を踏まえ、今回のブログを作成するに至りました。

 

今すでに、夜寝ている時の肩の痛みにお困りの方、

他にも再発の可能性を恐れている方や、お仕事などで腕の筋肉や肩の関節を酷使する方には、

この度のブログをぜひ最後までご覧になっていただきたいと思います。

 

 

◯はじめに

 

こんにちは。

愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。

 

今回は肩の夜間痛についてのお話です。

 

早速ですが、夜になると肩の痛みに悩まされている方のご相談は多く、

そして、その辛さをわかってくれる人は少ないと思います。

 

日中は何とか我慢できても、静かな夜になると急に痛みが強くなり、

寝返りを打つたびに目が冷めてしまったり、疼(うず)きだすなかなか痛みが引かなかったり、

眠れない夜を過ごしてしまうことも多いのではないでしょうか。

 

肩の痛みは、単に体の一部が痛いというだけでなく、日常生活全体に大きな影響を与えてしまいます。

仕事の能率が下がったり、趣味の活動を楽しめなくなったり、

さらには家族との時間さえも充実させられなくなってしまうかもしれません。

 

このブログでは、そんな夜間の肩の痛みに悩まされているあなたに、

痛みが出る前にできるケア方法をお伝えしていきます。

 

肩の痛みは決して我慢するものではありません。

適切なケアと予防策を知ることで、多くの場合、痛みを軽減したり、さらには未然に防ぐことができます。

 

私たちの体は、日々の小さな積み重ねで大きく変わっていきます。

このブログで紹介する方法を実践することで、徐々に肩の調子が良くなっていくのを感じられるはずです。

 

一緒に、痛みのない快適な毎日を目指していきましょう。

肩の痛みから解放され、朝まで継続して眠ることができるように、具体的で実践的なアドバイスをお届けしていきます。

 

 

 

◯夜の肩痛が悪化する前に知っておきたい痛みの要因

 

夜になると肩の痛みが悪化する理由には、実はいくつかの要因が関係しています。

これらの要因を理解することで、効果的な対策を立てることができます。

 

まず一つ目は、日中の姿勢やストレスの蓄積です。

デスクワークやスマートフォンの使用など、現代の生活様式は肩に負担をかけがちです。

 

長時間同じ姿勢を続けることで、肩周りの筋肉が緊張し、血行が悪くなります。

この状態が続くと、夜になって体を休めようとした時に、かえって痛みを感じやすくなるのです。

 

二つ目は、睡眠環境や寝方の問題です。

枕の高さや硬さが合っていなかったり、寝返りをうちにくい寝具を使用していると、肩への負担が増えてしまいます。

また、冷房や空調の刺激を直接的に受けて肩が冷えてしまうことも、痛みを悪化させる原因になります。

 

三つ目は、体内時計(概日リズム)とホルモンとの関係性に理由があることです。

夜になると体内でコルチゾールという抗炎症ホルモンの分泌が減少します。

これにより、日中は気にならなかった炎症や痛みが顕著になるのです。

 

さらに、夜は外部からの刺激が少なくなるため、体の感覚に意識が向きやすくなり、

痛みをより強く感じる傾向があります。

 

四つ目は、日々の生活習慣や食生活の影響です。

水分摂取が不足していたり、偏った食事をしていると、体内の老廃物が溜まりやすくなります。

これらは筋肉の緊張や炎症を慢性化させ、やがて夜の痛みにつながることがあります。

 

最後に、ストレスや不安といった心理的要因も見逃せません。

心理的なストレスは体の緊張を高め、痛みの感受性を増加させます。

特に夜は一日の出来事を振り返る時間になりやすく、ストレスを感じやすい時間帯でもあります。

 

 

◯肩の痛みを防ぐための睡眠前ストレッチ

 

夜の肩の痛みを予防するためには、就寝前のストレッチが非常に効果的です。

適切なストレッチを行うことで、日中に蓄積された筋肉の緊張をほぐし、血行を促進することができます。

ここでは、簡単にできて効果的な睡眠前ストレッチをいくつかご紹介します。

 

1. 首のストレッチ:

まずは首から始めましょう。首を左右にゆっくりと傾け、20秒ほどキープします。

次に、顎を引いて後頭部を天井に向けるようにして20秒。

最後に、ゆっくりと首を回します。

これらの動きを3セット繰り返すことで、首の筋肉の緊張をほぐすことができます。

 

2. 肩回し:

腕を垂らしたまま、肩を前から後ろへ大きく回します。

次に逆方向に回します。

それぞれ10回ずつ行いましょう。

この動きは肩甲骨周りの筋肉をほぐすのに効果的です。

 

3. 胸を開くストレッチ:

ドアフレームや壁の角を利用して行います。

腕を90度に曲げて壁やドアフレームに当てたまま、体を前に傾けます。

胸と肩が伸びるのを感じながら、30秒ほどキープします。

左右の腕で交互に行いましょう。

 

4. タオルを使った上腕のストレッチ:

タオルを持って両手を頭の後ろに回し、片方の手でタオルを上に、もう片方の手で下に引っ張ります。

この状態を20秒ほど保ち、左右の手を入れ替えて行います。

上腕三頭筋と肩甲骨周りの筋肉をストレッチできます。

 

5. 猫のポーズ:

四つん這いになり、息を吐きながら背中を丸め、吸う時に反らします。

これを5回ほどゆっくりと繰り返します。背中全体の筋肉をほぐすのに効果的です。

 

これらのストレッチを行う際は、無理をせず、痛みを感じない範囲で行うことが大切です。

また、ゆっくりと深い呼吸を心がけることで、リラックス効果も得られます。

 

ストレッチの後は、温かいシャワーを浴びるか、肩や首にホットタオルを当てるのもおすすめです。

温めることで血行が促進され、筋肉の緊張がさらにほぐれます。

ストレッチが辛い場合には、先に温浴効果で筋肉の緊張を和らげてからストレッチを行うようにしてみましょう。

 

就寝前のストレッチは、1015分程度で十分です。

毎晩の習慣にすることで、徐々に肩の状態が改善されていくはずです。

 

これらのストレッチを日々の生活に取り入れることで、

夜の肩の痛みを軽減し、より快適な睡眠を得ることができるでしょう。

 

 

 

◯日中に気をつけたい肩の負担を減らす習慣

夜の肩の痛みを防ぐためには、日中の生活習慣を見直すことも非常に重要です。

ここでは、日常生活の中で実践できる、肩への負担を軽減するための具体的な方法をご紹介します。

 

1. デスクワークでの姿勢改善:

長時間のデスクワークは肩に大きな負担をかけます。正しい姿勢を保つために、以下の点に注意しましょう。

・椅子の高さを調節し、足が床にしっかりつくようにする

・背筋を伸ばし、肩の力を抜いてリラックスさせる

・パソコンの画面は目線よりやや下になるように調整する

・キーボードは肘が90度に曲がる高さに設置する

 

2. 定期的な小休憩とストレッチ:

1時間に1回は立ち上がり、軽いストレッチをしましょう。

例えば、両手を頭の上で組んだ状態で伸びをしたり、肩を前後に回したりするだけでも効果があります。

また、首を左右にゆっくり傾けるストレッチも効果的です。

 

3. スマートフォンの使用時間と姿勢の見直し:

スマートフォンを見る時は、腕を体に近づけ、画面を目線の高さまで持ち上げるよう心がけましょう。

長時間の使用は避け、定期的に休憩を取ることが大切です。

 

4. 適度な運動の実践:

ウォーキングやジョギング、水泳など、全身を使う有酸素運動は血行を促進し、肩こりの予防に効果的です。

週に23回、30分程度の運動を習慣化すると良いでしょう。

 

5. 荷物の持ち方の工夫:

重い荷物は片方の肩に偏らないよう、両手で持つか背負うようにしましょう。

リュックサックを使用する場合は両肩にストラップをかけ、荷物が背中全体に均等に分散されるよう調整します。

 

6. 睡眠環境の整備:

適切な枕の選択は非常に重要です。自分の体型に合った高さと硬さの枕を使用し、首や肩への負担を軽減しましょう。

また、マットレスも体をしっかりサポートするものを選ぶことが大切です。

 

7. ストレス管理:

ストレスは体の緊張を高め、肩こりを悪化させます。

瞑想やヨガ、深呼吸などのリラックス法を日常に取り入れることや、

好みの香りを寝具に吹きかけておくことでリラックス効果を得ることも、ストレス解消に繋がります。

 

8. 栄養バランスの取れた食事:

ビタミンB群、ビタミンE、マグネシウムなどを含む食品を積極的に摂取しましょう。

これらの栄養素は筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果があります。

具体的には、魚、ナッツ類、緑黄色野菜などを意識的に食事に取り入れると良いでしょう。

 

9. 水分補給:

適切な水分補給は、体内の老廃物の排出を促し、筋肉の緊張を和らげます。

1日に1.31.8リットルの水を飲むことを目標にしましょう。

 

これらの習慣を少しずつ日常生活に取り入れることで、肩への負担が軽減され、

夜の痛みも徐々に改善されていくはずです。

 

ただし、急激な生活習慣の変更は逆効果になる場合もあるので、

無理のない範囲で徐々に実践していくことが大切です。

 

継続は力なりです。これらの習慣を続けることで肩まわりの健康状態を維持できるようになれば、

夜間の痛みが軽減し、快適な睡眠を得られる可能性はグンと高まります。

 

 

 

◯まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は夜になると襲ってくる辛い肩の痛み、夜間痛についてご紹介しました。

 

これまで見てきたように、その原因は日中の姿勢や生活習慣、ストレスなど、様々な要因が複雑に絡み合っています。

しかし、適切なケアと予防策を知り、実践することで、多くの場合、この厄介な痛みを軽減し、

さらには未然に防ぐことができるのです。

 

今回紹介した内容、例えば就寝前のストレッチや日中の姿勢改善、適度な運動の習慣化などは、

すぐにでも始められる簡単なものばかりです。

これらを日々の生活に少しずつ取り入れていくことで、肩の調子は確実に良くなっていくはずです。

 

ただし、ここで大切なのは、焦らずに、無理のない範囲で継続していくことです。

急激な生活習慣の変更は、かえって体に負担をかけてしまう可能性があります。

自分のペースで、できることから少しずつ始めていきましょう。

 

また、これらの対策を実践しても症状が改善されない場合や、痛みが急に強くなったり、

長期間続く場合には、専門医への相談をお勧めします。

 

場合によっては隠れた原因があるかもしれません。

肩の痛みから解放されれば、日常生活の質は大きく向上します。

仕事の能率が上がり、趣味の時間も存分に楽しめるようになるでしょう。

 

そして何より、朝まで気持ちよく眠れる夜を取り戻すことができます。

あなたの毎日が、肩の痛みに悩まされることなく、快適で充実したものになることを心から願っています。

もし本記事の内容でわからないことがあったり、さらに詳しい説明が必要な場合は、遠慮なくご相談ください。

 

 

◯無料相談が可能です

 

・当院ではLINEから個別の相談を24時間受付けております。

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お友達追加をしていただき、お気軽にご利用ください。

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(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)

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