「一緒に遊んでいたと思ったら、急に喋らなくなってグッタリしている」
「頭が痛くて吐きそうにする…触ってみると体が異常に熱い」
もしもお子さんがこのような様子になっていたとしたら、
あなたは瞬時に正しい判断と行動を取れる自信がありますか?
「水分を摂らせようとしても、飲むことができていない」
「涼しいところに避難させたが、汗が一向にひかない」
目の前のお子さんがこのような状態になっているときに、
「心配だけど、もう少し様子を見てみようかな…」
本当にその判断は正しいのでしょうか?
◯はじめに
こんにちは。愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
日本各地で梅雨入りが発表され、ジメジメと蒸し暑い季節になってきました。
そして、たいてい梅雨が明ける7月中旬〜下旬になると、一気に熱中症が増えるようになっていきます。
今回は、小さなお子さん、または小学生のお子さんがいるご家庭の方々に向けて、
・子どもの熱中症対策のためにご家族が知っておきたい知識
・もしも熱中症になってしまった時の対処方法
そういった内容をブログでご紹介していきます。
小さなお子さんがおられる親御さんや、日頃、お孫さんの守りをされている方々には、
ぜひこの度のブログをご覧になっていただきたいと思います。
お子さんやお孫さんの熱中症予防について知識を深め、健康管理にお役立ていただければ幸いです。
◯暑くなると熱中症が増える原因とは
暑くなると熱中症が増える原因には、主に気温や湿度の上昇が関係しています。
最近の日本の夏は気候が亜熱帯化していることもあって、気温・湿度ともに高くなっている傾向にあります。
高温多湿の環境では、体内に熱がこもりやすくなり、体温が上がりやすくなります。
さらに、夏は日差しが強く、直射日光を浴びると体温は急激に上昇します。
屋外での活動が増えることや、スポーツやレジャーの時間が長くなることも、
熱中症のリスクを高める要因です。
例えば、バーベキューにプール、海水浴などのレジャーでは、知らず知らずのうちに体温が上がりやすくなります。
また、夏場は汗をかきやすくなり、体内の水分とミネラル分が不足しがちです。
適切な水分補給とミネラル補給がされないでいると、熱中症を引き起こす可能性が高まります。
夏の熱中症予防には、タイムマネジメントをしながらの小まめな水分補給、涼しい場所での休息、
適切な衣服の選択が重要です。
体力的に未熟である上に、自分の体調をうまく伝えられない年頃のお子さんもいますから、
知らぬ間に重篤な状態になっていることや、命の危険にさらされる可能性が高いことを知っておきましょう。
他にも、愛媛県ではスポーツ少年団の活動が盛んですから、
これからは日中のクラブ活動などでも熱中症には細心の注意が必要になるはずです。
◯子どもが熱中症になりやすい理由を知る
子どもは成人に比べて熱中症になりやすい傾向があり、それにはいくつかの要因があります。
①体温調節機能が未熟
②脱水症状を起こしやすい
③自分自身の体調変化に気づきにくく、気づいてもうまく伝えられない(もともと熱中症という知識がない)
主に上記の3つが要因になっており、これらについてさらに詳しく解説していきます。
まず、体温調節機能が大人に比べて未熟な点です。
体温調節機能は身体の発達に比例していることがほとんどなので、
大人と同じ環境にいても、子どもだけが辛くなっている場面は、実は少なくありません。
子どもは、全身に満遍なく汗をかくという点で、大人よりも発汗機能が劣ります。
ほら、頭ばかり汗をかいていたり、どこかにだけ異常に発汗している様子を見かけませんか?
そのような姿を見ると、子どもは一見汗っかきに思えますよね。
ですが、全体的には大人よりも汗をかきにくく、体内の熱を効率的に体外へ逃すことができません。
これにより、体温が上昇しやすくなります。
また、子どもは外で遊ぶことが多いため、特に夏場は長時間にわたって屋外で活動することが増えます。
直射日光や高温多湿の環境にさらされる時間が長くなるわけですから、熱中症のリスクが高まります。
さらに、遊ぶことに夢中になるあまり、水分補給を忘れてしまうことも多く、
脱水症状を引き起こしやすくなります。
成人における体内の水分量は体重のおよそ60%を締めますが、
子どもの体であればもう少し多くなります。
ちなみに、体重の4〜5%の水分量を失うと脱水症状が現れると言われています。
(2%で喉の渇きを感じ、3%で強い口渇感、ぼんやりする、食欲不振などの症状が起こる)
例えば体重50kgの成人であれば2〜2.5kgの水分量ですが、
体重が15kgの4〜5歳児であれば、600〜750gの水分量が失われることで脱水症状を起こすようになります。
遊ぶことに夢中になって、頭や背中に大量の汗をかいている子どもがいます(うちの子w)。
小さな体から大量の汗が一気に出ていく様子を考えると、
大人が気を付けておかなければ、あっという間に脱水症状を起こすのではないかと怖くなります。
そして、子どもは自分の体調の変化に気づきにくく、
異常を感じてもそれらをうまく伝えることができない場合があります。
これにより、早期に対応ができず、症状がどんどん進行してしまうことがあります。
子どもの熱中症は、ショック状態など重篤な症状を引き起こすことがあり、
最悪の場合には、命に関わることもあります。
親や保護者としては、子どもの体調や行動、様子やしぐさの変化に対して常に注意を払い、
適切な水分補給と休息を促すことが重要です。
また、熱中症の初期症状を知っておくこと、そして、早急な気づきと適切な対応が求められます。
※子どもの熱中症の初期症状
・頭が痛い ・あくびを繰り返す
・気持ちが悪い ・めまい
・顔色が悪い ・立ちくらみ
・だるそうにする ・フラフラする
ひどい場合には、筋肉痛やこむら返り、汗をかき続ける、手足のしびれ、
気分の不快感などの症状も現れることがあります。
このような様子に気づいたら、瞬時に対応するようにお願いいたします。
◯家族で知っておきたい子どもの熱中症を予防する方法
ここからは、子どもの熱中症を予防するために知っておきたい対策方法をお伝えしていきます。
①小まめな水分補給と食事によるミネラル補給を心がける
先にも触れましたが、子どもは自分で水分を補給することを忘れがちなので、
定期的に水分を補給するように指示しましょう。
冷たすぎると吸収率が悪くなるので、冷蔵庫で冷やした程度にとどめます。
ミネラル分が不足すると体内の水分バランスが崩れやすくなるため、
日頃から、カリウムやナトリウム、マグネシウムといった成分を適度に含む食事を摂らせてください。
ミネラル分は、甘いお菓子や清涼飲料水を摂取することで消費されてしまうため、
発汗だけが体内の水分バランスを乱す原因ではないことも知っておきましょう。
スポーツドリンクも効果的ですが、糖分が多いのでなるべくそのまま飲ませることは避けてください。
飲ませる場合は水で割り、濃度を1/2〜1/3ほどに薄めて与えるといいです。
特に、運動や屋外での活動の前後には十分な水分を摂らせるようにしてください。
②外出や外で遊ぶ時間を調整する
外で遊ぶ場合には、日中の最も暑い時間帯(正午〜午後三時頃)を避け、
できる限り涼しい時間帯に外で遊ぶようにルール化していきましょう。
もしどうしても外出しなければならない場合には、
こまめに休憩をとり、市販の熱中症対策グッズを利用するようにしてください。
また、お天気アプリや熱中症警戒アラートをチェックすることも対策につながるはずです。
③服装を工夫して汗をうまく蒸発させる
夏場の服装は、通気性が良く、吸湿性や速乾性のある軽い服を選ぶことで、
体温の上昇を防ぐことができます。
また、外出時には帽子をかぶることで直射日光から頭顔面部を守るようにしましょう。
丸刈り頭のお子さんは特に注意が必要です。熱中症以外にも、火傷を負う可能性もあります。
また、汗をそのままにしない工夫が必要ですから、タオルを身に付けておくことも大切です。
汗は蒸発する時に熱を下げるように働くため、びっしょりと玉の汗が皮膚を覆っているままでは、
体内に熱がこもったままとなり、体温が急上昇していきます。
④熱中症の初期症状に気づくことが大切
先にも少し触れたように、
顔色が悪い、異常に疲れている、喋らなくなった、頭痛やめまいを訴えるなどの兆候が見られた場合には、
すぐに涼しい場所に移動させ、衣類を開放して、水分を補給させることが必要です。
さらに、
水分を摂取できない状態が見られたり、症状が改善しない場合は、すぐに医療機関を受診してください。
近くに医療機関がない場合には、迷わずに救急車を呼びましょう。
日頃より、親御さん自身が熱中症についての知識を深め、
適切な対策が取れるようにシミュレーションをしておくことが大切です。
⇩いざという時に役立つ熱中症対応チャートはこちら。
◯まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
命を脅かす危険性があることを知ると、熱中症に対する印象が変わったのではないでしょうか。
梅雨が明けて熱中症最盛期が訪れる前に、
今のうちから熱中症について正しい知識をつけておくことは必要不可欠と思います。
私もふたりの可愛い子どもに恵まれましたが、仕事柄、子どもの体調管理には敏感になります(勝手ながら)。
子どもの体調に関しては、「いくら準備しても足りすぎることはない」と感じることも多々あります。
この度のブログが、小さなお子さんを持つ親御さん、お孫さんの守りに奮闘する祖父母の方々、
少年スポーツチームの指導者さんや保護者の皆さま、または保育所や幼稚園の先生をはじめ、
子どもに関わるすべての方々のお役に立てていましたら幸いです。
この度の熱中症に限らず、何かお子さんのお身体のことについてお困りがあるようであれば、
お一人で悩まずに近くの病院や専門機関、地域の子育て課にご相談されてください。
公的機関の通話サービスを利用する場合には、「子ども医療電話相談」という相談窓口があります。
TEL:#8000(全国共通)。
また、お近くにお住まいであれば、当院にもお気軽にご相談くだされば幸いです。
きっとお力添えできることがあるはずです。
◯無料相談が可能です
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(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)