「早起きして草むしりをしても、あっという間にシャツが汗でビチャビチャ」
「毎日のように行ってたグランドゴルフもさすがに休んでる」
当院へお越しの患者さんとそのようなお話をすることが増えました。
連日の熱中症警戒アラートが物語るように、今年の夏は本当に異常な暑さです。
そのような中、
「頭痛が何日も続き、鎮痛薬も効かない」
「なんとなくボーッとする日が続いてて、シャキッとしないんです」
そういった不調のご相談も増えています。
時期が時期なだけに、
熱中症や脱水症状が関係していないか、常に患者さんの様子を観察するようにしています。
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しております、院長の石田将太郎です。
患者さんから、
「いざ熱中症になったらどうしたらいいか知っておきたいね」
というお声をいただくことがありました。
今回のブログでは、
万が一ご自身が熱中症になってしまった時や、
家族や子どもの調子がどうも悪い、
暑い中急に人が倒れた!
そのような時に、的確で冷静な対応がとれると安心だなと感じ、
また熱中症への不安を感じられている方もおられるのではないかと考え、
私なりに調べてきた内容をまとめましたので、シェアしていこうと思います。
◯命をおびやかす熱中症や脱水症状の危険性
総務省の統計によると、一昨年の夏(6〜9月)に熱中症で救急搬送された人の数は、
全国で6万4,869人だったそうです。
(平成30年のデータでは、9万2,710人と過去最高人数でした。)
発生場所としては、1位が「住居」で最も多く、2位は「道路」、「公衆(屋外)」が3位と
なっていました。
年齢区分別にみると、
65歳以上の高齢者が最も多く57.9%、
次に成人(18〜64歳)が33.5%、
少年(7〜17歳)が8.1%、
乳幼児(生後28週以上〜6歳)が0.5%
となっていたようです。
新型感染症の影響もあり、特に高齢者の屋内での発生リスクが上昇しているようです。
そして直近3年のデータでは、毎年100人〜150人近くの方が熱中症により命を落とされている
ようですから、決してあなどれません。
↓そして、”今夏7月31日〜8月6日までの全国の熱中症による救急搬送人数は、10,810人でした。”
◯熱中症の症状とは?
①熱中症を疑う症状として
めまい・頭痛・吐き気・嘔吐・不快感・倦怠感・大量の発汗・手足の運動障害・高体温・
ケイレン・筋肉痛・筋肉のこわばり・失神・意識障害・虚脱感など
②自覚できる初期症状として
・皮膚の表面がカサカサして乾燥している
・唇にシビレを感じる
・爪をグッと押し、爪が元の色に戻るまでに3秒以上かかる
・脈がいつもより速く感じる
・自分で水分が摂取できない
単に体調不良として自覚できる症状も多いため、
②で紹介している初期症状を元に判断されることをおすすめします。
また、
・お腹を下している
・睡眠不足が続いていた
・疲れがたまっている
・食事をとっていない
・久しぶりの屋外での外出
そういった条件がある場合には、発生の確率が高まるようですから前もって注意しておくようにしましょう。
◯熱中症になった場合の対応法をご紹介します
(屋外で発生した場合を想定)
順を追うフローのように判断基準として参考にしてください。
1.上記にまとめた、熱中症を疑う症状がありますか?
2.意識がありますか?
A.ない→まず救急車を呼びましょう。到着後は救急隊の指示を仰ぎます。
到着までの間に応急処置として、涼しい場所へ避難させ、
服をゆるめ体を冷やします(※水分摂取は避けてください)。
意識があっても、はっきりとしない場合は救急車を呼びましょう。
B.ある→応急処置として涼しい場所へ移動し、服をゆるめて体を冷やす。
3.意識がある場合、水分を自力で摂取できますか?
A.できない→医療機関へ行きましょう。具合がどんどん悪くなるようなら救急車を
呼んでください。
B.できる→水分補給。経口補水液などを摂取しましょう。
4.応急処置をほどこし、水分補給を自力でおこなうことで症状が軽くなっていく場合は、
そのまま安静にして十分に休息をとり、回復してから帰宅してください。
体が熱いままであったり、体調や様子に変化がない場合は無理をせずに
医療機関にかかりましょう(時間をおいて悪化することもあります)。
◯応急処置ってどんなことをすればいい?
救急車を呼んだ場合でもそうでない場合でも、また症状の重症度に関わらず
熱中症が疑われる時には応急処置をとってください。
①「涼しい場所への移動」
風通しのよい日陰、冷房の効いている室内などへ移動しましょう。
②「からだを冷やす」
・衣類を脱がせたり、ベルトやネクタイ、できれば下着をゆるめて熱を放散させましょう。
・冷水などがあれば皮膚に直接かけ、うちわや扇風機、使える衣服やタオルがあれば
それらであおぎましょう。
・氷のうやそれに代わるものがある場合は、首の両横・ワキ・太ももの付け根の前面にあて、
皮膚からでも見えるような太い血管を冷やしましょう。
③「水分・電解質の補給」
意識がはっきりしている場合は、電解質を適量含んだ冷えた飲料を自分で飲ませます。
※意識障害のあるときは気道に水分が流れたり、窒息の可能性があるので避けましょう。
吐き気がある、または嘔吐した場合も口からの摂取は避け、早急に医療機関で処置を受けましょう。
◯最後に
ここまでご覧になっていただきありがとうございます。
命を落とす可能性があると聞くと、少し怖くなりますよね。
症状が良くなったと思っても、急に容態が変化することもあるようです。
一旦落ち着いていても、体に熱がこもっているような感覚や、倦怠感が長く続いたり、
いつまでも熱が抜けていないように感じる場合には、一度病院での診察を受けてください。
少し長い記事になってしまいましたが、ぜひ予備知識として参考にしていただければ幸いです。
いざとなった時に適切な処置・対応が取れるように心構えをしておきましょう!
厳しい暑さはまだまだ続くと思いますが、皆さんが元気に、そして安全にすごしていただけるよう願います。
また、これから予測できるお体のトラブルとして、
夏バテや食欲不振、手足のむくみ、腹下し、冷房による肩こりや頭痛などのお困りには、
整体や鍼灸治療が効果的です。
お悩みの方はぜひ一度当院へおこしください。
ほかにも、「こんなことも良くなるの?」「〇〇のような症状だけど診てもらえる?」といったご相談も
受け付けております。
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(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)