「じつは2週間前にコロナにかかっていたんです」
「子どもが治ったと思ったら、次は私もなっちゃって…」
ご来院の患者さんから、最近そのようなお話が増えています。
ここのところ、またもや新型感染症が再流行している西条市です。
◯新型感染症の後遺症?長引く体調不良の原因とは?
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎です。
当院には、月に一度のペースでお体のメンテナンスにご来院される患者さんがたくさんおられます。
実はこのひと月の間に、コロナにかかっていたという患者さんが数名おられました。
そして、感染後からお体の調子が優れないことをお話しくださいました。
具体的には
・体がけだるい、体が重たい
・息がしにくい感じがする
・咳がしつこく残って、発作のようにむせ込む時がある
・肩こり、背中や首の痛みがある
そのような身体不調にお悩みになられています。
「朝起きてもスッキリしていないし、疲れが以前より感じやすくて、とにかくしんどい」
「息が吸えないというか、胸が詰まるような感じ。無理しているのか肩や背中が痛い」
そのようにお辛い様子が続いていて、生活やお仕事に支障をきたしているということでした。
中にはやつれてしまって、話しているだけで咳込みがひどくなり、
ずいぶんと辛そうにされている方もおられました。
軽症の患者さんであれば、お帰りになられる頃には顔色もよくなり、
つきものが取れたかのようにお体がスッキリされています。
当院の治療では、お体を整えて全身の血の巡りを良くすることを基本に考えています。
そうすると、新陳代謝がよくなり、自己治癒力(回復力)がみるみる高まっていきます。
さらに、この度の身体不調に対しては、鎖骨(さこつ)や肋骨(ろっこつ)の動きが柔らかくなる施術と、
呼吸を楽にする、気管や肺に作用させる、そういった効果のあるツボ治療を併用して施すようにしました。
◯咳止めも効かない…。栄養ドリンクよりも効果的な体調回復法とは?
コロナだけでなく、インフルエンザや風邪になったあとには、
”呼吸をするための体の働きが、一時的に弱っている”
と推測して治療を提案させていただきます。
人の体は、「栄養」「酸素」「刺激」という三大要素によって良い状態が保たれています。
しかし、呼吸に影響が出ると「酸素」の取り込みがおっくうになります。
これでは体が酸欠になってしまいます。
また、食事などで補給された「栄養」は、「酸素」と混ざることでエネルギーに変わるものがほとんどです。
つまり感染後のお体は、ガソリン切れ状態を起こしやすくなっていると考えています。
酸欠と栄養失調が同時進行している、といった感じです。
例えば、ブクブクの機械が止まってしまった水槽の金魚は、弱ってエサも食べられなくなりますが、
そのような状態が人の体にも起きていると考えると、これって大変なことですよね。
そのようなお体の様子で、日常生活やお仕事に戻っていくことはとても厳しいことだったと思います。
実際に、ひどい風邪を引かれたり、インフルエンザや肺炎を起こした後にも、
同様のことが起きていると考えます。
そして、個人の体力や生活環境といった因子によって、
症状の程度や、回復までの時間を左右すると推測しています。
もし、まさに今そのような状態にあって、身体不調が長引くようであれば、
ぜひ当院へお越しください!
と言いたいところですが、
「休んでいる間に溜まってしまった仕事を、急いで終わらせないといけない…」
「家族まで罹ってしまい、看病につきっきりになっていた…」
そのような事情ですぐに通院ができなかったと言う声もいただきました。
本調子でないまま、日常生活に戻られ、不調を感じながらお仕事や家事を頑張られる姿を想像すると、
本当に心が痛みます。
そこでここからは、
治療を受けたいけどそうもいかない…。そのようにお困りになられている方に向けて、
ご自宅や職場にいる時にでも簡単にできるセルフケアをご紹介させていただきます。
継続することで、
・呼吸がしやすくなる
・リラックスすることで体のこわばりや痛みが軽減する
・睡眠の質が良くなって体が回復しやすくなる
・咳込み、気管や胸の違和感が改善していく
こういった効果を得やすくなりますので、ぜひ実践してみてください。
◯咳止めも栄養ドリンクも効かない長引く体調不良。回復力を高めるセルフケアをお伝えします!
①手先から胸までのこわばりや緊張をやわらげるストレッチ
図のようなポジションをとるだけで、胸まわりやノドのあたりがストレッチされ、呼吸がしやすくなります。
意識するポイントと手順ですが、
⑴肘はできるだけまっすぐ伸ばし、手のひらをしっかりと開いて壁に面する
⑵腕は肩の高さ、床と並行に
⑶背すじをゆっくり伸ばす(背中が丸くなると効果が出にくい)
⑷無理のない範囲で、伸ばした腕と反対方向に顔を向けていく
このまま20秒間、深呼吸をしながら体勢をキープします。
可能であれば1時間に一回を目安に(左右とも)、少なくても朝昼晩の3回を目標に、まずは三日間継続しましょう。
②胸の筋肉をつかんだまま腕を大きく後ろにまわす運動
こちらは猫背や巻き肩の予防にもなる体操です。
つまり、丸く小さくなった姿勢を、ひらいて伸ばす効果があります。
胸がひらいた状態でなければ、酸素をたくさん取り込めません。
手順ですが、
⑴わきの前側の部分をガバッとつかむ
⑵掴んだまま、少し内側にひっぱる
⑶そのまま腕(振り上げている腕)をゆっくりと大きく、後ろ回しを10回
こちらも、1時間に一回(左右とも)おこなうことをおすすめします。
③鎖骨をさする(なでる)
鎖骨を3秒間かけて端から端へとゆっくりとなでるだけです。
自律神経の働きに作用させる最も簡単な方法です。
呼吸や内臓の働き、そして体の緊張はおおむね自律神経によってコントロールされています。
方向は外からでも内からでも問題ありません。
3秒というゆっくりとしたスピードを意識しておこないます。
左右10回ずつおこなった後には、深く大きな深呼吸でしめましょう。
寝る前や、作業がひと段落したタイミングなどにおこなうようにしてください。
◯まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
体には「酸素」が必要とお伝えしましたが、
風邪やインフルエンザなど、類似する症状が続くことで呼吸が弱まります。
そうすると、「酸素」の取り込みが悪くなり、結果的にエネルギーが不足してしまいます。
エネルギーが不足することで回復力が落ち、症状が長引くようになります。
また、人の体には「体性-内臓反射」というシステムがあります。
これは、体の外側と内側は密接に関係しあっていることを表しています。
具体的には、
鼻やノドの粘膜が炎症を起こすと、その情報は神経の伝達によって、
後頭部から肩の筋肉にとどき、それらの筋肉を緊張させるように作用します。
気管や肺に影響があった場合には、もちろん胸まわりや背中の筋肉にも影響しますので、
これらが頭痛や肩こり、背中の痛みを誘発させるという仕組みです。
背中や胸まわりの筋肉が緊張したままでは、肋骨や鎖骨の動きがかたくなり、肺がうまくが動けません。
安定した呼吸がしにくくなり、「酸素」の供給がおっくうになります。
こういった状態は、
コロナの症状にかぎらず、インフルエンザやひどい風邪に罹患した後には起きやすいことです。
体力を早急に回復させ、身体不調をスッキリさせるには、
まずは呼吸がしやすい身体環境に導いていくが大切と考えています。
そのためにもぜひ、この度ご紹介させていただいたセルフケアを実践していただければ幸いです。
それでも、体調が一向に変化しないといった場合には、なにか他の原因が隠れている可能性があります。
また、整体や鍼治療によって一気に良くなることがあります。
ご不安があれば、ぜひ当院へご相談ください。
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(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)