「病院でヘルニアと言われて、腰に負担がかかることは避けるように言われました」

 

「でも、今の仕事は重たいものを持ち運ぶ作業が多いんです」

 

先日、妻の知り合いで、配送業を営む方からこのような相談を受けました。

さらにお話を伺っていくと、このようにもお話しくださいました。

 

「自分の仕事を制限するしかないのだろうか」

 

「新しい従業員を雇う事にも苦労するのに…」

 

ご自身の腰痛が理由で、このように影響していくとは考えもしなかったはずです。

腰の痛みを治して以前のように仕事に励みたいと思っていた矢先、ショックが大きかったことと思います。

 

もしかしたら、腰痛にお困りの方の中には、ヘルニアと診断されている方は多いのではないでしょうか。

そして、「ヘルニアだから仕方ない」「悪化しないように上手く付き合っていこう」

「手術以外に腰痛の改善はないのだからどうしようもない」そのようにお考えの方もおられると思います。

 

しかしながら、必ずしもそうとは限らないことを知っていただきたと思います。

実際に当院には、ヘルニアと診断された方の腰痛が改善し、

腰痛発症前と同じようにお仕事や日常生活を送られている方はたくさんおられます。

 

この度は、一般的な腰痛とヘルニアの診断がついた腰痛(この先は「ヘルニア腰痛」と表します)との違いや、

諦めかけている腰痛の改善のきっかけを見出すための内容をブログにまとめています。

 

辛い腰痛、長引く腰痛から解放されるための一助となっていれば幸いですので、

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

◯はじめに

 

こんにちは。

愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。

 

この度のブログでは、腰痛とヘルニア腰痛の違いの説明、

そして、慢性化した腰痛、仕事や生活状況を変えざるを得なくなった腰痛、

そういった辛い腰痛は本当にヘルニアが原因になっているのか、判断ポイントを解説します。

 

もしかしたらあなたのヘルニア腰痛は、改善を諦めるにはまだ早いのかもしれません。

まずはこの度のブログをじっくりとご覧ください。

 

 

早速ですが、皆さんの中でも腰のヘルニアになったことのある方、

またはその影響でとても辛い経験をされた方はおられませんか?

 

他にも、周囲の方がそういった経験をしている可能性もあるかと思います。

中には手術を選択し、病院でリハビリを受けていた方もおられるかもしれません。

 

しかし、腰痛ヘルニア腰痛、そして本当にヘルニアが影響している場合の症状との違いを知らないままに、

混同されている方がとても多いことが現状のようです。

 

冒頭で紹介した運送業の方も、腰痛がひどくて病院を受診したところ「腰のヘルニア」だと診断され、

その後私に相談をくださいました。

 

ちなみにこの方は、整骨院を受診しようかどうかと迷っておられました。

理由は「医者にはヘルニアと言われているけど、整骨院で診てもらうことはできるのか?」という内容でした。

 

実はこのように判断できないままにされている方は意外と多く、ご相談内容として増えていたこともあったため、

今回のブログで解説をさせていただくように考えました。

 

 

 

◯腰のヘルニアの実態はどのようなものか

 

腰のヘルニアとは、背骨の腰の部分(腰椎:ようつい)の連結間で起きるトラブルです。

正式名称は「腰椎椎間板ヘルニア:ようついついかんばんへるにあ)といいます。

 

腰のヘルニアは無理な運動や長時間のデスクワークなどが原因で発症することがあります。

30〜40歳代の壮年期の方の罹患が多く見られますが、20歳代の体力旺盛な方の発症も多いと報告されています。

専門的な説明になりますが、

背骨と背骨の間にあるクッション材を椎間板(ついかんばん)と呼び、

さらに、椎間板の中央には、髄核(ずいかく)という組織があります。

 

椎間板は背骨にかかる衝撃を吸収するために働く組織で、

運動靴のソールに入っている緩衝材のような役割です。

この椎間板が何らかの原因で傷ついたり、長年の負担で劣化したりすると、

髄核が外に飛び出してしまうことがあります。この現象をヘルニアと呼んでいます。

 

ヘルニアを他のものでイメージするとすれば、

例えば、クリームがたっぷり入ったシュークリームを想像してください。

 

シュークリームが何らかの力で潰されると、中のクリームが外に飛び出てしまいますよね。

まさにあのような現象が背骨と背骨の間で起きているとお考えください。

ちょっと怖いですよね。

 

飛び出したクリーム(髄核)が周辺の神経を圧迫することでしびれを引き起こすことがあります。

特に、腰から足にかけて伸びていく神経が圧迫されると、足先までしびれや痛みが広がることもあります。

 

腰のヘルニアの影響は、しびれや痛みといった症状だけでなく、日常生活にお大きな影響を及ぼします。

例えば、長時間立っていることが難しくなったり、重いものを持つことができなくなったりします。

さらに症状がひどくなると、歩くことさえ困難になることもあります。

 

余談ですが、このような場合には坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)と混同してしまうことがありますが、

原因が違うために正確な鑑別診断が必要になります。

 

 

◯これが落とし穴!腰痛とヘルニアの違いを知ろう

 

 

腰痛とヘルニアはワンセットに考えられがちですが、厳密には異なるものです。

腰痛はその名の通り、腰に痛みを感じている状態です。

 

反対にヘルニアとは「何かが飛び出した」状態を表しているだけで、症状のことまではニュアンスに含んでいません。

腰椎椎間板ヘルニアとは腰の椎骨と椎骨の間から椎間板が飛び出していることを現しているにすぎません。

 

というのも、”腰痛にお困りではない、または腰痛を感じていない方の腰椎及び椎間板をMRI検査した場合に、

椎間板から髄核が脱出している方も一定数いた”という臨床研究のデータが実際に出ているのです。

 

つまり、もし腰痛を理由に病院を受診した場合に、

ヘルニアと診断されていても、実際にそのヘルニアが腰痛に関係していないケースが多くある、

ということがわかったのです。

 

腰痛の原因はさまざまで、筋肉の疲労やストレス、姿勢不良による負荷、内臓からの反射などが主な要因です。

そして、ここで最もお伝えしたいことは、ヘルニアの症状で腰痛が起こる事はまれであるというお話です。

 

周囲の筋肉の緊張、背骨(椎骨)の配列の乱れ、そのような点に腰痛の原因が隠れているケースが多いため、

腰痛改善を諦めることや、安易に手術を選択する必要はないことも知っておくべきと考えています。

 

 

 

◯こんな時には即病院へ!腰痛のレッドフラッグとは!?

 

では、腰の痛みや足のしびれを感じたとき、どこで治療を受けるべきかという問題です。

症状の違いを理解し、自分の症状の原因に合った治療を選ぶことが重要となります。

 

 

その前にまず、病院で精密な検査を受けるべきかどうかを判断するために、

「腰痛のレッドフラッグ」と呼ばれる緊急を要する症状や、身体反応が現れていないかを確認してください。

 

腰痛のレッドフラッグとして、以下のような症状を確認しましょう。

 

①発熱を伴う

②足に力が入らない(足の感覚が無い、立ったり踏ん張ったりがしにくい)

③排尿障害(尿が出にくい、失禁するなど)

④普段通りの生活をしているのに、1ヶ月で3〜5kg以上の体重減少がある(ダイエットをしている場合は違う)

⑤安静にしていても感じる激痛や激しい痺れ(灼熱感など)

 

特に腰のヘルニアによって神経に影響している場合には②③⑤を伴うことがあります(重度のヘルニア)。

また、①ついては腎臓をはじめ内臓器の疾患による腰痛④の場合、悪性の腫瘍や癌が隠れているケースがあります。

 

決して驚かそうとしているわけではなく、

これらの症状がある場合には、すぐに病院で診察を受ける必要性があります。

場合によっては命が危ぶまれることもあるためです。

 

これらを見逃し、巷の整体屋さんやマッサージ屋さんに身を預けた場合には、

万が一の事態が起きる可能性も少なくはありません。

実際に施術による事故の多くは、医療知識を持たない無資格整体院やマッサージ屋さんで起きています)

総務省発表の医療類似行為による事故結果報告書

 

ですので、レッドフラッグに気づいた場合には、

まずは専門的な医療機関での迅速な対応が必要であることを認識しておきましょう。

 

 

では、整骨院や鍼灸院で治療ができるヘルニアは、どのように判断すればよい良いのでしょうか。

(本来であれば整骨院や鍼灸院の先生は国家資格を有し、基礎的な医療知識を持ち合わせています)

 

それはまず、足のしびれを伴わない腰痛であることです。

 

ヘルニアが実際に影響している場合には、

主な症状として足のしびれや違和感感覚障害力が入らないじっとしていても痛む、

そういった症状を呈することがほとんどです。

 

ですので、そういった症状がないにも関わらず、病院でヘルニアと診断された場合には、

腰痛自体は別の原因で起こっている可能性が高いという事実も知っておきましょう。

 

不用意に手術を選択したり、痛み止めや湿布のみに解消法をゆだねることは、

後々、大きな後悔を生むことになりかねません。

 

他には坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)としてしびれているケースもあり、

その場合には整骨院や鍼灸院での施術で改善する可能性が高いです。

 

症状と原因の関連性、レッドフラッグの認識、そして類似症状を現す疾患との鑑別が必要になります。

ですが、安易にできることではないため、不安な場合には迷わずに専門の医療機関を受診ください。。

 

 

 

◯最後に

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

この度のブログでは、腰痛とヘルニア腰痛の違いについて解説しました。

 

ヘルニア腰痛とは造語で、腰痛治療のために病院を受診した際に、

ヘルニアだと診断された場合の腰痛を指し示すために使いました。

 

そして、ヘルニア腰痛の場合には、整骨院や鍼灸院にて治療を受けることで、

改善される可能性が高いことをお伝えしました。

 

また、腰痛と足のしびれを併発している場合には、

実際に「椎間板ヘルニア」が原因になっていることが多く、区別して覚えておきましょう。

 

さらに、足のしびれに着目した際には、坐骨神経痛が原因になっている場合もあります。

他にも、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)という疾患が潜んでいる場合もあります。

 

このように症状の原因はさまざまなので、ご自身で判断する事は極めて難しいと言えます。

そして、腰のヘルニアは程度によっては手術が必要になることもあります。

ですのでお困りの場合には、まずはお近くの整形外科や病院などの専門機関へ行くようにしてください。

 

また、当院でも専門的な検査をしています。

お近くにお住まいの方で、腰痛や足のしびれにお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

 

当院では専門的なヘルニアの検査を行い、必要があれば病院や整形外科への来院を促すように努めています。

腰痛やヘルニアのことについてお困りがある場合には、一人で迷わずに、お気軽にご連絡ください。

 

 

 

◯無料相談が可能です

 

・当院ではLINEから個別の相談を24時間受付けております。

 ↓ ↓

https://lin.ee/eqCoX5G

 

お友達追加をしていただき、お気軽にご利用ください。

「このような症状ですが良くなりますか?」

「病院では◯◯と言われましたが治療できますか?」

「最近◯◯がしにくいのですが原因がわかりますか?」

例えばこのようにメッセージをください。

どんなに些細なお悩みでも大丈夫ですよ。

 

 

・ネット予約はこちらからどうぞ

 ↓ ↓

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24時間対応していますが、当日のご予約はお電話にてお願いいたします。

↓↓

TEL:0898-64-2633

 

 

 

 

◯関連記事のご紹介

【腰のヘルニア】旦那さんがレントゲンでヘルニアと診断された時の腰痛改善法パート①

【腰のヘルニア】旦那さんがレントゲンでヘルニアと診断された時の腰痛改善法パート②

 

 

 

 

 

 

 

 

(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)

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