「最近、体が思うように回らなくて、スイングにキレが出ない…」
「ラウンドの後、腰の疲れがなかなか抜けない…」
「腰が痛いのを我慢しながら、だましだましプレーしている…」
そのようなお悩みはありませんか?
秋から冬にかけては、ゴルフにちょうどいい季節です。仲間とのラウンドの予定が増えて、「この時期に腰を痛めたくない」と思っている方も多いのではないでしょうか。また、この時期に腰を痛めてしまうと、年末年始まで響く可能性が。新年のスタートまで影響するのは忍びないので、ぜひこのブログをご活用ください。
腰が痛いと、つい腰そのものを何とかしようと考えがちです。ですが、ゴルフの腰痛では、腰ではなく背中に目を向けていただきたいことがあります。今日は、スイングの「ひねり」を担っている背中(胸椎)のお話です。
腰と背中は「チームプレー」で動いています
こんにちは。愛媛県西条市のいしだ鍼灸整骨院、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
まず知っておいていただきたいのが、腰と背中の関係です。
胴体の中心を走る背骨は、首の骨(頸椎:けいつい)、背中の骨(胸椎:きょうつい)、腰の骨(腰椎:ようつい)がつながってできています。このうち、腰(腰椎)は実のところ単独ではほとんど動けません。 背中の胸椎や胸まわり、腕、それに関わる筋肉に動きを助けてもらって、はじめてスムーズに動けているのです。
特に体の前後面において、腰と背中は一緒にプレーしているチームのようなものです。いわばゴルファーとキャディさんのような関係です。

スイングの「ひねり」の主役は背中
ゴルフのスイングは、体をひねる動き(回旋)が中心です。そして、このひねりの主役になっているのが胸椎です。
「腰を回す」という言い方をよく耳にしますが、実際に大きくひねりを生み出しているのは、腰よりも上にある背中の部分です。あとは、骨盤や股関節に関係するお尻の筋肉群。腰は、その動きを支えたり、受け止めたりする役割のほうが大きいと私は考えています。
もしかしたら、こういった経験はありませんか? 車の運転中にバックをしようとして、後ろを振り向いたとき。思ったより体が回らず、腰のあたりに「ググッ」と突っ張るような感じがした。ひねる動きは、日常生活の中にもたくさん隠れています。寝返りや起き上がりにも、背中や腰のひねりが入っています。
ゴルフのスイングは、そのひねりを、もっと大きく、もっと速く行う動作です。背中がしっかり回ってくれるかどうかで、腰にかかる負担も変わってくるのです。
背中が回らないと、腰が「肩代わり」してしまう
では、背中が動きにくくなっていたら、どうなるでしょうか。
例えばチームの中に、うまく動けないメンバーがいる場面を想像してみてください。誰かがその分を補わなければ、プレーは成り立ちません。体も同じです。背中が回らなくなると、腰が本来しなくていい動きまで肩代わりすることになります。
一回のスイングなら、大きな問題にはならないかもしれません。ですが、ゴルフは1ラウンドで何十回もスイングをします。練習場で球を打つ日もあるでしょう。肩代わりの負担が積み重なっていくと、ラウンド後の腰の疲れが抜けにくくなったり、痛みにつながったりしていくのです。
以前、ランナーの方のお話でも、胸椎の真ん中あたりの動きが大きく制限され、その結果として腰まわりの筋肉が過度に緊張していたケースをご紹介しました。スポーツの種類は違っても、背中が動かないことによる「しわ寄せ」が腰に来る、という流れは共通していることが多いんです。
▼ 走った後の一杯まで楽しみたいランナーへ ― 夏の腰痛と、上手なリカバリーの話
https://ishida-saijo.com/?p=7049
腰だけをケアしても、すっきりしないのはなぜ?
腰が痛くなったとき、あなたはどのような対処をしていますか?
- 痛む腰に湿布を貼る
- 腰を伸ばすストレッチをする
- お風呂でしっかり腰を温める
- 腰のベルトやサポーターを着けてプレーする
どれも、多くの方が試されている方法だと思います。それでも「その場は少し楽になるけれど、次のラウンドの後にはまた痛む」ということはないでしょうか。
もし腰の痛みが、背中の代わりに働かされた結果だとしたらどうでしょう。腰をいたわっても、背中が回らないままなら、次のスイングでまた腰が肩代わりをすることになります。痛みが出ている場所と、負担を生み出している場所が違う。ここが、ゴルフの腰痛のややこしいところだと思います。

背中が硬くなるきっかけは、ゴルフの外にあることも
背中が動きにくくなるきっかけは、人によってさまざまです。
一般的には、長い時間座り続けて背中が丸まった姿勢が続くと、背中まわりが固まりやすいと言われています。もしかしたら最近、パソコンに向かう時間や、車の運転の時間が増えていませんか?
次にご紹介する方も、ゴルフそのものではなく、お仕事の変化がきっかけだったと私は考えています。
50代・ヨガ講師の方のお話
ヨガの講師をされている、50代の方のお話です。ゴルフもされている女性です。
生徒さんが増えて、事務仕事も増えた
教室の生徒さんが増えたことで、そのぶん事務仕事も増えていきました。ヨガで体を動かすことがお仕事の方でも、パソコンに向かうデスクワークの時間が長くなっていたのです。
私は、このデスクワークによって背骨の可動域(動ける範囲)が減ってしまったことが、腰痛の原因になっていたのではないかと考えています。
2年間の我慢、そして3か月前からの悪化
激務になってから、およそ2年間。この方は、腰痛を我慢しながら過ごしてこられました。
ところが、当院に来られる3か月前から、腰痛がひどく悪化します。病院にも行かれましたが、原因はわからなかったそうです。
生徒さんの前に立つお仕事です。生徒さんの手前、腰痛を隠しながら、処方された痛み止めを使ってやり過ごしていました。ただ、この方はもともと、あまり薬は飲みたくないとお考えでした。
週1回を3回、そこから少しずつ間隔を空けて
当院では、まず週1回の治療を3回続けました。その後は、2週間、3週間、4週間と、少しずつ間隔を空けるようにしていきました。
そして、およそ2か月で、日常生活にもゴルフにも支障がなくなりました。
2年間我慢してきた腰痛です。生徒さんの前で痛みを隠し続けるのは、体だけでなく、気持ちの面でもつらかったのではないかと思います。
※効果の感じ方には個人差があります。同じ経過をお約束するものではありません。
※病院で処方されたお薬は、自己判断でやめたりせず、医師の指示に従ってください。
「犯人はゴルフ」ってどうなの?
ゴルフをしていて腰が痛くなると、「ラウンドが増えたからだ」「練習しすぎたかな」と、ゴルフを犯人にしたくなるものです。
もちろん、体の使い方の影響がまったくないとは言えません。ですが、本当にゴルフだけが原因でしょうか?
以前ご紹介した60代の男性も、夏に夜中や朝の腰痛に悩まれ、「ゴルフのせいだ」と思っていた方でした。実際には、冷たい飲食の影響で背中(胸椎)の動きが悪くなっていたことが、腰への負担につながっていました。
▼ 夏の腰痛、犯人はゴルフじゃなかった ― 冷たい一杯が腰を追い込むまで
https://ishida-saijo.com/?p=7027
今回のヨガ講師の方も、きっかけはデスクワークでした。ゴルフが原因というより、背中が回りにくくなっていたところに、ゴルフのひねりが重なった。 そう考えると、ゴルフをやめるかどうかの前に、まず背中に目を向けることが大切だと思います。

ラウンド前の準備運動と、背中のストレッチ
ここからは、ゴルフを楽しむあなたに、当院でお伝えしていることをご紹介します。
ラウンド前は「単純な運動」を、ゆったりと
ラウンド前の準備運動は、特別なものでなくて構いません。単純なもので十分です。
- 背伸びの運動
- ラジオ体操にあるような、上体を大きく回す運動
- 膝の屈伸
- ふくらはぎからアキレス腱を伸ばすストレッチ
- 太もものストレッチ
ポイントは、ザッと済ませるのではなく、5〜10分ぐらいかけて、ゆったりと行うことです。スタート前は気持ちが急ぎがちですが、少し早めに準備を始めて、体を目覚めさせてあげてください。
特に、背伸びや上体を回す運動は、背中を動かすことを意識しながら行ってみてください。腰だけをグルグル回すのではなく、胸から上をゆったり大きく動かすイメージです。
「練習場で何球か打てば、それが準備運動になる」と考える方もいらっしゃるかもしれません。ですが、体が目覚めていないうちから、いきなり大きなひねりの動作を繰り返すのはどうでしょうか。一般的にも、急に強い動きをするより、軽い運動で体を慣らしてから本番に入るほうが、体への負担は少ないと言われています。
冬場は、体を温める工夫を
一般的には、寒い時期は体が冷えて、筋肉や関節が動きにくくなると言われています。朝一番のスタートなどは、なおさらです。冬場のラウンドでは、準備運動に軽いジョギングや早歩きを取り入れて、体を温めてからスタートするのがおすすめです。
ご自宅でできる、背中のストレッチ
背中の動きを保つために、ご自宅では次のストレッチを試してみてください。仰向けに寝て行います。
- ゆっくり万歳を10回。腕を上げながら息を吸い、下ろしながらゆっくり吐きます
- 続いて、両膝を立てて、左右にゆっくり倒す運動を10往復。息を吐きながら膝を倒し、戻すときに吸います
膝は無理に倒さず、痛くない範囲で動く幅で大丈夫です。息を止めずに、ゆっくり長く吐くことを意識してみてください。
途中で痛みが出たり、つらくなってきたりしたら、そこまでで構いません。毎回痛むようでしたら、ストレッチより先にご相談ください。
腰の痛みを我慢しながらのゴルフ、続けていませんか?
体が回らない。ラウンド後の腰の疲れが抜けない。痛みを我慢しながらプレーしている。
その腰の痛みは、腰だけの問題ではなく、背中が回らなくなっていることのサインかもしれません。今回の方のように、何年も我慢を重ねてしまう前に、一度体全体を見直してみませんか。
準備運動やストレッチを続けても腰の痛みが変わらない、痛み止めに頼る日が増えている、という場合は、どうぞ一度当院へご相談ください。腰だけでなく、背中の動きも含めて原因を探していきます。
これからのゴルフシーズンを、腰の不安なく楽しめるように。お悩みを解決できるよう、お手伝いいたします。
ご相談は、お電話・Web予約・LINEからお受けしています。




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