「台風が近づくと、家事の途中で、ふわっとめまいがする…」
「低気圧の日は、なんだか頭が重くて、ふらつく…」
「天気のせいなんて言ったら大げさな気がして、つい我慢してしまう…」
今このブログをご覧になられているということは、もしかしてそのような不調にお悩みではありま?
雨の日が続いたり、台風が近づいてきたりすると、体のどこかがすっきりしない。でも、家事も仕事も待ってはくれませんよね。少し座れば落ち着くからと、そのまま動き続けている方も多いと思います。
今日は、雨や台風の前に出てくる「お天気めまい」と、自分でできるケア、そして「これはすぐ病院へ」というサインについてのお話です。

PTA役員さんからのご相談がきっかけでした
こんにちは。愛媛県西条市のいしだ鍼灸整骨院、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
じつは私、子どもの小学校で、PTAの役員をするようになりました。そして、一緒に活動している役員さんから、ときどきこういったご相談を受けます。
「治療を受けに行く時間もないから、何か自分でできる対策はあるかな?」
家事に子育てに、お仕事に、PTAの活動。がんばっているお母さんほど、ご自身のケアは後回しになりがちです。その気持ちはとてもよく分かりますし、あちこちを走り回っているご様子には、心底頭が下がります。
セルフケアの情報があふれているからこそ
今は、YouTubeなどの動画でも、健康やセルフケアの話題をたくさん見かけるようになりました。手軽に情報に触れられるのは、とても良いことだと思います。
ただ、私が日々感じているのは、めまいのような症状は、セルフケアだけで解決するケースばかりではない、ということです。セルフケアを知りたい人へ、と言っているので元も子もないように聞こえるかもしれませんが、中には、急いで病院にかかったほうがいい状態が隠れていることもあります。見ている方の症状が、その動画の内容に当てはまるかどうかは、画面の向こうからは分からないですよね。
その上で、
「時間がないから、自分で何とかしたい」
その気持ちを大切にしたいからこそ、今日は、自分でできる対策と、「これは病院へ」というサインの両方を、できるだけ正確にお伝えしたいと思います。
雨の前、家事の途中でふらっとする
洗濯物を干しているとき。台所で前かがみになって洗い物をしているとき。ふっと、足元が揺れるような感覚がする。
そういったお天気に合わせて出てくる不調は、一般的に「気象病」や「お天気痛」と呼ばれています。気のせいや、気持ちの問題として片付けられがちですが、天気の変化と体調の関係は、多くの方が実感されているのではないでしょうか。
一般的には、とくに40〜50代の女性に多くみられると言われています。
どうしてお天気で調子が崩れるの?
なぜ、天気によって体調が左右されるのでしょうか。ここからは、一般的に言われている仕組みのお話です。

耳の奥の「バランスセンサー」
耳の奥には、「内耳(ないじ)」と呼ばれる部分があります。ここは、音を聞くだけでなく、体のバランスをとるセンサーの役割も持っています。
もしかしたら、乗り物酔いを経験された方もいらっしゃると思います。一般的に、乗り物酔いにもこの内耳の働きが関わっていると言われています。体の揺れを感じとるセンサーが、目から入る情報とうまくかみ合わなくなると、気分が悪くなったり、ふらついたりするわけです。
一般的には、低気圧になると、この内耳が刺激されると言われています。
内耳から自律神経へ
内耳が刺激されると、体の状態を整えている自律神経(呼吸や血流、体温などを、自分の意思とは関係なく調整してくれている神経)のバランスが乱れやすくなる、と言われています。
さらに、気圧の変化によって血管が広がり、脳への血流が不安定になることも、めまいやふらつきにつながると考えられています。
一般的に、更年期でホルモンの変動が大きい時期は、こういった影響を受けやすいとも言われています。

毎日の「気づかぬうちの無理」も重なる
そこへ、毎日の暮らしの負担も重なります。
- 家事で、立ちっぱなし・前かがみの姿勢が続く
- 忙しくて、水分補給を忘れてしまう
- 家族を優先して、自分の休憩は後回し
- 外に出る機会が少なく、日光を浴びていない
あなたの毎日は、いかがでしょうか?
朝は家族の朝ごはんとお弁当、洗濯、掃除。気づけばお昼を過ぎていて、朝から水をほとんど飲んでいなかった。座ったのは、食事のときだけだった。そういった日も、きっとあると思います。
一つひとつは小さなことでも、こういった”気づかぬうちの無理”が積み重なると、お天気めまいを強めてしまうことがあります。「天気だけのせい」ではなく、体に余裕がない状態のところへ、天気の変化が重なる。そのようなイメージを持っていただくと分かりやすいと思います。
セルフケアの前に|すぐ受診してほしい5つのサイン
ここで大切なことをお伝えします。
セルフケアに入る前に、必ず確認していただきたいことです。めまいの中には、放っておいてはいけない、危険なサインが隠れていることがあります。
次のような場合は、お天気めまいと自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。
- めまいと同時に、強い吐き気や嘔吐がある
- 片方の耳の聞こえが、急に悪くなった
- ろれつが回らない、手足のしびれを伴う
- ドクンドクンと脈打つような耳鳴りがある
- めまいが何日も続き、改善しない
これらは、耳や脳などに、別の原因が隠れている可能性があります。
「いつものお天気めまいと、なんだか違う」
そう感じたときは、迷わず受診してください。「家事が残っているから」「様子を見てから」と後回しにしないことが、何より大切です。
この5つのサインは、あなたご自身だけでなく、ご家族やまわりの方がめまいを訴えたときにも、ぜひ思い出していただけたらと思います。スマートフォンのメモなどに残しておくのも一つの方法です。
自分をいたわる4つのケア
危険なサインがなく、お天気に合わせて出てくるめまいであれば、日々のちょっとしたケアで、和らげることができる場合があります。
忙しい方でも続けやすいものを4つご紹介します。
- 30分〜1時間ごとに、常温の水を飲む
- 耳のまわりと首を、ホットタオルで温める
- 鼻から4秒吸って、口から6秒かけて吐く
- 家事の途中でも、5分座って休む
どれも、特別な道具や長い時間を必要としないものです。全部を一度に始めなくても大丈夫です。まずは、あなたが「これならできそう」と思えるものを一つ選んでみてください。
1. 30分〜1時間ごとに、常温の水をひと口
家事をしていると、水分補給はつい忘れがちです。30分〜1時間に一度を目安に、常温の水を飲むようにしてみてください。
「のどが渇いたら飲む」では、遅れてしまうこともあります。台所やリビングなど、目につく場所にコップを置いておくだけでも、飲み忘れが減ると思います。
2. 耳のまわりと首を、ホットタオルで温める
耳のまわりや首を、ホットタオルでやさしく温めるのもおすすめです。温めることで、血流を良くしていくねらいがあります。
耳のまわりは、先ほどお話しした内耳に近い場所です。首と合わせて、ゆっくり温めてあげてください。ほっとひと息つく時間にもなります。熱すぎると肌を傷めることがありますので、心地よいと感じる温かさで行ってください。
3. 鼻から4秒吸って、口から6秒かけて吐く
ゆっくりの深呼吸も取り入れてみてください。
- 鼻から4秒かけて吸う
- 口から6秒かけて、ゆっくり吐く
吸うよりも、吐く時間を長くするのがポイントです。忙しいと、呼吸はどうしても浅く速くなりがちです。一般的には、ゆっくり息を吐くことで、体が落ち着きやすくなると言われています。
4. 家事の途中でも、5分座って休む
そして、いちばんお伝えしたいのがこれです。
家事の途中でも、5分でいいので座って休むこと。
「全部終わってから休もう」と思っていると、結局休まないまま一日が終わってしまう。そういった方は少なくないと思います。途中で座ることは、さぼりではありません。
自分をいたわる時間も、家事のひとつ。そう思って、ぜひ取り入れてみてください。

PTA役員さんに、実際にお伝えしたこと
冒頭のPTA役員さんには、次のようなことをお伝えしました。
- 寝る前に5分間、深呼吸をしてから眠る
- 首の前や横を、軽くストレッチする
- 耳を後ろへ引っぱるストレッチ
- 鎖骨のまわりを、やさしく撫でるセルフケア
- 水分も多めにとっておく
- 天気予報と、ご自身の体調が変わるタイミングの関係がつかめてきたら、お薬は、めまいなどの症状が出る前にあらかじめ飲んでおく
最後のお薬のことは、「症状が出てから」ではなく「出る前に」備えておく、という考え方です。
※お薬の飲み方は、基本的には処方を受けた医師や薬剤師の指示に従ってください。
「自分で何とかする」だけで大丈夫?
ここまでご紹介したケアは、あくまで日々の負担を減らすためのものです。セルフケアを続けていても、めまいの回数が増えている、以前より強くなっているという場合はどうでしょうか?
そのときは、自分だけで抱え込まずに、医療機関や専門家に相談することも考えてみてください。先ほどの5つのサインに当てはまる場合は、すぐに受診をお願いします。
以前、当院のブログでも、主婦の方のお天気めまいについてまとめています。あわせて参考にしてみてください。
▼【主婦の気象病・めまい・ふらつき】家事の途中にめまいが…体質的にふらつきやすい女性のお天気痛対策
https://ishida-saijo.com/?p=5356
自分を後回しにしないでください
家族のために、いつも自分のことを後回しにしてがんばっている方ほど、このめまいは起こりやすいように感じます。
「治療を受けに行く時間もない」とおっしゃったPTAの役員さんのように、時間に追われながら毎日を回している方は、たくさんいらっしゃると思います。今日ご紹介したケアが、そういった方の毎日の小さな支えになればうれしいです。
雨や台風の前のふらつき。頭の重さ。「天気のせいだから仕方ない」と我慢してしまう気持ち。
それは、体が「少し休んで」と伝えてくれているサインかもしれません。
あなたの体が整うことは、ご家族の毎日にもつながっていきます。どうか、ご自身をいたわる時間を大切にしてください。
※症状の感じ方には個人差があります。気になる症状が続くときや、上に挙げたようなサインがあるときは、無理をせず医療機関にご相談ください。
お天気の変化に振り回されず、毎日を少しでも楽に過ごせるように。お悩みを解決できるよう、お手伝いいたします。
ご相談は、お電話・Web予約・LINEからお受けしています。




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