こんにちは。

愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しております、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。

夏の暑さが本格的になると、熱中症のリスクも高まりますね。

また、暑さで体力を消耗し、夏バテを起こすことも健康を害する要因となります。

夏場の健康管理として水分補給の大切さはよく知られていますが、

「水やお茶だけでは物足りない」「スポーツドリンクばかりでは糖分が気になる」

そういったお悩みも伺います。

そして、そういった方におすすめしたいのが、『ご家庭で作れる“手作り熱中症予防ジュース”』です。

今回は、材料もシンプルで手軽に作れるレシピとともに、

自家製ドリンクのメリット・デメリット、注意点を含めてご紹介します。

お子さんからご高齢の方まで、健康的に夏を乗り切るための一助になれば幸いです。


手作り熱中症予防ジュースってなに?|スポーツドリンクとの違い

市販のスポーツドリンクには、電解質(ナトリウム・カリウムなど)や糖分が含まれており、

熱中症予防や回復に役立つ成分が配合されています。

ただし、以下のような声も多く聞かれます。

  • 「糖分が多くて気になる」

  • 「毎日買うとコストがかさむ」

  • 「甘すぎて飲みきれない」

そんな方に人気なのが、『自分で成分を調整できる“手作りジュース”』です。

自然な甘さや風味で、飲み続けやすく、家族みんなでいただけるのも嬉しいポイントです。


材料3つでOK!簡単・自家製熱中症予防ジュースのレシピ

こちらは、当院でも患者さんにお伝えしている基本のレシピです。

🧂 材料(1人分/500ml程度)

  • 水 … 500ml

  • レモン果汁(または酢) … 小さじ2(約10ml)

  • 天然塩(少し高価な良いお塩を選びましょう) … ひとつまみ(約0.5g)

  • はちみつまたは砂糖 (できれば黒糖やきび糖てんさい糖などの自然糖をご利用ください)… 小さじ2(お好みで)

※レモンの代わりに梅酢リンゴ酢を使うのもおすすめです。


🥤 作り方

  1. コップまたはボトルに材料をすべて入れる

  2. よく混ぜる(ハチミツの場合はぬるめの水で溶かすと混ざりやすいです)

  3. 味を見て、甘みや酸味はお好みで調整!

これだけで、電解質(カリウム・ナトリウム)+クエン酸+糖分がバランスよく補える飲み物が完成します。


メリットとデメリットをしっかり知って使い分けよう

手作りの良さはたくさんありますが、注意点もセットで知ることが大切です。


✅ メリット

  • コストが安く済む(材料費は数十円ほど)

  • 糖分や塩分の量を調整できる

  • 余計な添加物がない

  • 家族の体調や好みに合わせてアレンジ可能

  • 作ってすぐ飲める、冷蔵保存も可(※当日中がベスト)


⚠️ デメリット

  • 保存がきかない(雑菌が繁殖しやすいため、作り置きには不向き)

  • 成分が安定していないため、正確な電解質補給には不向きな場合も

  • 味の好みが分かれる(酸味や塩気に慣れない人も)

  • 持ち歩きにはやや不便(ペットボトルに入れるなどの工夫が必要)


ハチミツを使う場合の注意点|乳児には絶対NG!

レシピの中に「はちみつ」と記載しましたが、ここで重要な注意があります。

※1歳未満の乳児には、ハチミツは絶対に与えないでください※

ハチミツには「ボツリヌス菌」が含まれている可能性があり、

乳児には命に関わることもある乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあります。


加熱しても菌は死滅しないため、「少しくらいなら大丈夫」と思わず、必ず避けましょう。

1歳以上であれば問題ありませんが、心配な方は砂糖(できればきび糖などの自然糖)に置き換えるのが安全です。


夏場の水分補給は「おいしく、賢く」がカギ

熱中症を防ぐための水分補給は、「ただ飲めばいい」というものではありません。

  • 失った塩分やミネラルを一緒に補給すること

  • 飲みやすさ・続けやすさを重視すること

  • 飲みすぎによる胃腸負担を防ぐこと

こうした点からも、手作りドリンクは“ちょうどいい”選択肢になることがあります。

特に、西条市のように湿度が高く、汗が蒸発しにくい気候では、

気づかないうちに体の水分と塩分が不足していることも多いため、こまめな補給がとても大切です。

また、夏場は水分摂取の仕方にもコツがあります。

一気に多量の水分を摂取しても、体内(胃腸)で吸収される水分量や栄養の量は限られています。

急激にたくさんの水分を摂取しても、吸収や排泄に大きなエネルギーを使うことになり、

返って体への負担になってしまうため、疲れや胃腸の不具合を招く可能性が高まります。

こうした影響は、夏バテや秋以降の体調不良の原因となります。

夏場の具体的な水分摂取の方法としては、

『口に一含み』〜『コップ一杯』の量を、頻繁に摂取するように意識してください。

もちろんシチュエーションによって違いはありますが、

一気飲みは健康を害する可能性があることを覚えておきましょう。


まとめ|家族で取り入れやすい「夏の習慣」として活用を

今回は、熱中症予防に役立つ手作りジュースをご紹介しました。

ポイントをおさらいすると…

  • 材料3つで、簡単に作れる

  • 塩分・糖分・クエン酸がバランスよく摂れる

  • ハチミツを使うときは1歳未満の乳児には絶対NG

  • 保存性や栄養バランスには注意が必要

市販のドリンクとうまく使い分けながら、

“家族みんなで飲める健康ドリンク”として、ぜひ取り入れてみてくださいね。

(スポーツドリンクは水で1/2〜1/3に薄めて飲むことをおすすめしています)

いしだ鍼灸整骨院では、夏場の体調管理や疲労ケア、自律神経の乱れに対する施術も行っています。

「暑さでバテやすい」「夏になると調子が悪い」という方は、お気軽にご相談ください。

地域の皆さまが、この夏も元気に過ごせますようにお祈り申し上げます🌿

(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)

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