こんにちは。
愛媛県西条市のいしだ鍼灸整骨院院長、石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
毎年、夏になると「熱中症」が話題になります。
ですが、実際に自分や周りの人が熱中症になったとき、どのように行動すればいいのか、
しっかり知っている方は意外と少ないかもしれません。
今回は、万が一のときにも落ち着いて対応できるように、
「熱中症の対処方法」をわかりやすくステップチャート形式でお伝えします。
部活動中の学生さんや、スポーツ団の選手たちに万が一が起きた時のために、
小学生や中学生でも理解できるような内容にまとめていますので、ご家族での共有にもぜひご活用ください。
ステップ①:「熱中症かも?」と思ったら、まずは症状をチェック
熱中症は、強い日差しの下だけでなく、湿度の高い室内や運動中など、さまざまな環境で起こる可能性があります。
以下のような症状が見られたら、「熱中症の初期段階かもしれない」と考えましょう。
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めまいや立ちくらみがする
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頭が痛い、吐き気がする
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体がだるくて動きたくない
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汗のかき方がいつもと違う(大量に出る or 逆に出ない)
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顔が赤く、体が熱い
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意識がぼんやりしている
これらのサインが1つでもあれば、熱中症の可能性あり。
早めに対応することで、重症化を防ぐことができます。
ステップ②:涼しい場所へ移動する
次に行うべきことは、できるだけ早く体を冷やすことです。
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クーラーの効いた室内、または風通しの良い日陰に移動する
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外にいる場合は、車の中ではなく、冷房のある建物の中へ
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学校や部活中であれば、すぐに先生や大人に伝えて助けを求める
とにかく「暑い場所から離れる」ことが最優先です。
無理に動かず、周りの人の助けを借りましょう。
ステップ③:水分と塩分を補給する
汗をかくと、体の中から水分と一緒に塩分(カリウム・ナトリウム)も失われます。
このバランスを取り戻すために、水だけでなく塩分(ミネラル分)も同時に補給することが大切です。
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スポーツドリンクや経口補水液が理想的
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なければ、水に塩やレモン、はちみつを加えた手作りドリンクでもOK
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水だけを大量に飲むのはNG(体液バランスが崩れることも)
※もし飲み込むのが難しかったり、吐き気が強い場合は、無理に飲ませないように注意が必要です。
ステップ④:体を冷やすポイントを押さえる
体温を下げるためには、冷やす場所にもコツがあります。
以下のような太い血管がある部位を中心に冷やすと、効率よく体を冷やせます。
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首のうしろ
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脇の下
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足の付け根(股関節)
保冷剤や冷たいタオル、冷たいペットボトルなどを活用してください。
うちわや扇風機で風を送るのも効果的です。
ステップ⑤:そのまま様子を見る?救急車を呼ぶ?判断のポイント
※ここがとても重要な判断ポイントになります!!
自分で話せる・動ける・水が飲める場合
→ その場で安静にして様子を見る
→ 30分以内に回復すれば、ひとまず安心
→ 回復しない、または再び症状が出る場合は、医療機関へ
意識がない・返事ができない・水が飲めない場合
→ すぐに119番に通報し、救急車を呼ぶ
→ 周囲の大人に伝えて、可能であれば救急隊が来るまでそばについておく
→ 無理に動かしたり、水を飲ませたりしないように注意
「これは迷うな…」というときは、迷わず救急車を呼んでください。
命を守る行動が最優先です。
ステップ⑥:日頃の予防が最大の対策
熱中症を防ぐためには、「その時になって慌てる」よりも、日頃からの予防がなにより大切です。
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暑い日は無理をしない
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外出時は帽子や日傘を活用する
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涼しい服装を心がける
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こまめな水分補給を意識する(コップ1杯ずつが理想・ひとくち口に含む飲み方を何回も)
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冷房を我慢しすぎない(室温は28℃以下が目安)
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夜はしっかり眠って、体力を回復する
こうした日々の習慣の積み重ねが、熱中症のリスクを大きく下げてくれます。
いしだ鍼灸整骨院では、熱中症になりにくい体づくりをサポートしています
いしだ鍼灸整骨院では、熱中症そのものの治療は行っていませんが、
自律神経の調整や体温調節機能のサポート、疲労回復・血流改善などを目的とした施術を通じて、
「熱中症にかかりにくい体づくり」をお手伝いしています。
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寝ても疲れが取れない
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夏になると体調を崩しやすい
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汗をかきにくくなってきた
そんなお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
最後に|正しい知識が命を守る
熱中症は、「正しく知って」「早く気づいて」「正しく対応する」ことで、重症化を防ぐことができます。
今回のステップチャートを、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。
いざとなった時に、きっとお役に立てるはずです。
そして、大切なご家族や仲間にも、ぜひこの情報をシェアしてくださいね。
皆さまが、元気に夏を乗り越えられますように——
楽しい夏休み、過酷な夏の部活動期間を有意義に過ごしていただくために。
毎日のグラウンドゴルフを元気に継続していただくために。
家事や育児の励みになりますように。
趣味のガーデニングやお庭の草むしりを安全に取り組めますように。
いしだ鍼灸整骨院は、今年も全力で健康をサポートしてまいります!
(監修 柔道整復師 鍼灸師 石田将太郎)