秋に悪化する足のしびれ|下腹部の内臓疲労と脚の神経・血流の関係
「最近、足がだるい」「ふくらはぎが重たい」…それ、秋バテが関係しているかもしれません。
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
「朝晩が涼しくなって過ごしやすくなったのに、なんとなく足が重い」
「立ち仕事のあと、ふくらはぎのだるさが抜けない」
「お尻の痛みが今までで一番ひどい」
中には「足先のしびれ」や「太ももの張り感」を感じる方もいます。
こうした下肢の違和感は、単なる疲労や運動不足だけではありません。
実は、秋バテによる“下腹部の内臓疲労”が影響していることも多いのです。
秋バテで下腹部の内臓が疲れると何が起きる?
夏の間、冷たい飲み物や食べ物を摂る機会が増え、体温を下げるために血流が皮膚や四肢へ集中します。
その結果、腸・膀胱・子宮などの下腹部の内臓は冷えやすくなり、血流が低下します。
この冷えと血流不足が続くことで、内臓そのものが疲労し、働きが鈍くなります。
秋になってもこの“冷えグセ”が抜けないままだと、
内臓が軽い炎症や緊張状態を起こし、周囲の神経に影響を与え始めるのです。
下腹部の内臓疲労が足の筋肉や神経につながる理由
内臓‐体性反射のしくみとは?
下腹部の内臓(腸・膀胱・子宮・卵巣など)は、腰椎から仙骨にかけての神経と密接に関係しています。
これらの臓器にストレスや冷えが生じると、その刺激が脊髄を介して同じ神経領域にある筋肉に伝わります。
この反応を 内臓‐体性反射(viscero-somatic reflex) といい、内臓が「助けて」と信号を出すと、
対応する筋肉が無意識に緊張してしまうのです。
つまり、例えるなら以下のような感じです。
下腹部の臓器と太もも・ふくらはぎの筋肉は“同じ神経配線”でつながっています。
これは、同じ電源タップを共有しているようなものです。
もし内臓側(タップの一端)が過負荷になって働きすぎると、
タップ全体が熱を帯び、他の差込口(脚の神経や筋肉)にも影響が及びます。
すると、電気の流れが不安定になり、別の差込口に繋がった家電(=筋肉や神経)が“誤作動”を起こしてしまう――
これが、脚のだるさやしびれ、張り感の正体の一つです。
実際の体ではどういうことかというと…
下腹部の臓器(腸・膀胱・子宮など)が、冷えや疲労によって血流が滞り、働きが鈍くなると、
その情報が神経を通じて脚へと伝わります。
体はそれを「異常」と察知して、
脚の筋肉を緊張させたり、神経を過敏にして守ろうとする――
これが、秋バテの季節に多い“足の重だるさ・しびれ・ピリピリ感”なのです。
血流の停滞も「脚の重さ」を助長する
内臓の冷えや働きの低下が続くと、骨盤内の血流が滞り、下半身の静脈やリンパの流れにもブレーキがかかります。
結果として――
脚が重い・だるい・夕方になるとふくらはぎがパンパンに張る・足先が冷える
こういったうっ滞性の不調が起きやすくなります。
さらに、血流の滞りは神経の通り道にも影響を与え、
軽い「しびれ」や「ピリピリ感」として感じる方も少なくありません。
秋の坐骨神経痛・足の痺れが「マッサージでは改善しない」理由
脚の筋肉をいくらほぐしても、
その緊張を引き起こしている“内臓の疲れ”を整えなければ、根本的な改善にはつながりません。
特に、
・夏場に冷たいものをよく摂っていた
・トイレが近い・下腹部が冷えやすい
・生理周期が乱れている
そういった方は、下腹部の循環低下が背景にあるケースが多いです。
これは、いわば“体の奥にある冷えの連鎖”。
足のだるさや痺れは、体がその連鎖を止めようとして出す「サイン」なのです。
下腹部の冷えと足の不調を和らげるセルフケア
ここからは、
秋バテに起因した足のしびれや痛み、ふくらはぎのダルさの解消方法
をお伝えしていきます。
ご自宅でも簡単にできる内容ばかりですから、ぜひ今日から始めてみてください。
① 下腹部を温める
おへその下あたり(丹田部)にカイロや湯たんぽを10分ほど当てましょう。
腸や膀胱・子宮の血流が改善し、骨盤内の滞りが解消されやすくなります。
② 呼吸で骨盤を動かす
仰向けで寝た状態で行います。膝を立てている方がしやすいかもしれません。
ゆっくりと息を吐きながら骨盤を後傾(お腹を凹ませて腰を床に押し付ける)→息を吸いながら戻す。
これを10回ほど繰り返すと、骨盤内の循環が活性化します。
③ 足首まわしで末端の血流をサポート
イスに座り、片足ずつゆっくり足首を10回ずつ回す。
ふくらはぎの筋ポンプが働き、静脈やリンパの流れを助けます。
当院のアプローチ ― 内臓と足を“つなげて整える”
いしだ鍼灸整骨院では秋バテによる下腹部の内臓疲労からくる脚の不調に対して、
以下のような施術を行っています。
・微弱電流療法(NEUBOX):自律神経と内臓反射の調整
・鍼治療:骨盤内臓器(腸・膀胱・子宮)の循環促進
・姿勢・歩行指導:下肢の血流と神経の流れを改善
脚だけでなく、体の中心から整えることで、「だるさ」「しびれ」「冷え」を根本から回復へ導きます。
まとめ:秋に増える脚の不調は「内臓からのメッセージ」
秋バテで弱った下腹部の内臓は、神経や血流を介して太ももやふくらはぎの筋肉を緊張させます。
その結果、足のだるさや痺れ、重さが増していくことになります。
脚だけをケアしても改善しないとき、それは体の奥から「助けて」と訴えているサインです。
下腹部を温め、呼吸を整え、必要であれば専門的なケアを受けることで、脚の不快感は驚くほど軽くなります。
しかしながら、
「セルフケアを継続してみても、あまり効果が現れない…」
そういった時は、専門家の力を借りるタイミングです。
冬を迎え、寒さで足の痺れがさらに悪化する前に、しっかりとお体を回復させておきましょう。
当院でも、足の痺れや痛み・ふくらはぎのだるさや張り、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症には、
専門分野としてしっかりとご対応いたします。
そして、これまでにたくさんの患者さんから喜びの声をいただいてきました。
もし、
・セルフケアでは限界を感じる
・湿布や痛み止めの効きが悪くて困っている
・痺れだけでなく身体中がしんどい
そういったお困りがあるようでしたら、当院へお気軽にご相談ください。
あなたの辛い症状が軽くなるように、的確な対応をさせていただきます。
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(監修 柔道整復師・鍼灸師 石田将太郎)