「普段しないことをしたからか、背中を痛めてしまった」
「卒業式に向けてすることが多かったので、睡眠時間を削っていました」
「湿布も効かないし、痛みがひどくなると息もしにくくて不安になる」
昨年の今頃ですが、背中の痛みの治療でご来院された患者さんのことを思い出しました。
普段しないことを急に頑張ったために、背中を激しく痛めていました。
まさに「ぎっくり背中」といった状態です。
思い出すだけでこちらの顔が歪むぐらい、ひどい痛みを伴われていました。
そして、慣れないことが原因で起きた背中の痛みは、なかなか自然には治りにくいことがわかっています。
そういった経緯があるので、背中を痛める前に予防に対する意識を高めていただきたいと思い、
今回のブログを作成しました。
卒業生を受け持つ担任の先生方、または親御さんにはぜひご一読いただきたい内容です。
他にも、定期的にぎっくり背中(背中の寝違い)を起こす方や、
慢性的に背中の痛みや不快を感じている方にもおすすめできるブログです。
対策やリカバリー方法を重点的にお伝えしていますので、お役立ていただければ幸いです。
◯はじめに
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しております、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
卒業式・入学式シーズンを迎え、準備や片付けで背中の痛みを感じている方が多いのではないでしょうか。
卒業アルバムの作成や整理、式典の準備、送別会の設営など、普段とは異なる作業が続き、
思わぬ負担が背中にかかっている方がおられるかもしれません。
・アルバムの整理をしていたら背中が痛くなった
・式の準備で重い荷物を運んでいたら背中に違和感を感じるようになった
・いつもしない長時間の立ち仕事で背中が辛い
このような経験をされている方も多いことと思います。
特に、普段デスクワークが中心の方にとって、急な重労働や長時間の立ち仕事は、体に大きな負担となります。
このような背中の痛みは、
一時的な症状として軽視されがちですが、適切なケアを行わないと長引いてしまう可能性があります。
また、忙しい時期だからこそ、早めの対策が重要になってきます。
今回のブログでは、卒業行事での作業によって起こる背中の痛みについて、その原因と対策をご紹介します。
また、長時間の作業でも疲れにくい体の使い方や、自宅でできる簡単なケア方法についても詳しくお伝えしていきます。
体の疲れを軽減し、大切な卒業行事を心地よく過ごすためのヒントを、一緒に見ていきましょう。
◯背中の痛みを放置するとどうなるか
背中の痛みを我慢して放置してしまうことは、実は体にとって大きなリスクとなります。
ここでは、背中の痛みを放置した場合に起こりうる問題について、詳しく説明していきます。
まず、背中の痛みが慢性化するリスクがあります。
一時的な痛みと思って我慢を続けると、筋肉の緊張が常態化し、より深刻な症状へと発展する可能性があります。
特に、卒業行事のような非日常的な作業による負担は、
普段使わない筋肉を酷使することになり、回復に時間がかかることがあります。
また、背中の痛みは姿勢の崩れを引き起こし、見た目の老化など、新たな問題を生み出す悪循環を生みます。
痛みをかばおうとして無意識に姿勢が歪み、それによって首や肩、腰など他の部位にも負担がかかってしまいます。
このような状態が続くと、全身の筋肉バランスが崩れ、より広範囲の痛みや不調につながる可能性があります。
さらに、背中の痛みは日常生活の質を大きく低下させます。
仕事や家事の効率が落ちるだけでなく、呼吸を制限するケースが多いため、睡眠の質にも影響を与えかねません。
また、痛みによって寝返りがうちにくくなったり、深い睡眠が取れなくなったりすることで、
疲労回復が遅れ、体調を崩すきっかけとなることもあります。
◯長時間の作業でも疲れにくい姿勢と体の使い方のポイント
卒業行事での作業を快適に行うためには、正しい姿勢と体の使い方を知ることが重要です。
ここでは、具体的な場面に応じたポイントをご紹介します。
まず、アルバムをはじめとした大型書物の整理や書類作業など、
座って行う作業では、正しい姿勢を意識することが大切です。
テーブルの高さは、肘が90度に曲がる位置が適切です。
背筋を伸ばし、肩の力を抜いて、テーブルに体が近づきすぎないよう注意しましょう。
長時間同じ姿勢が続くと筋肉が疲労するため、30分ごとに軽く体を動かすことをおすすめします。
(スマホのアラーム機能などを使っていただくことをおすすめします)
重い荷物を持ち運ぶ際は、体の使い方に注意を払うようにしてください。
例えば、段ボールや机を持ち上げる時は、背中を曲げる(上体を折る)のではなく、
背すじは伸ばしたままで、膝を曲げて腰を落とすようにしてから持ち上げます。
また、できるだけ体の近くで荷物を持つことで、背中への負担を軽減できます(ぎっくり腰の予防にもなります)。
重いものは一度に運ぼうとせず、複数回に分けて運ぶことも大切です。
立ち仕事が続く場合には足の位置を意識します。
両足を少し開いて立ち、体重を両足に均等にかけることで、安定した姿勢を保てます。
可能な場合は片足を少し前に出して重心を変えたり、その場でつま先立ちをしたりすることで、血行を促進し疲労を軽減できます。
作業の合間には、意識的に肩を回したり、背中を伸ばしたりする時間を設けましょう。
特に、高い場所への装飾作業や低い位置での作業後は、反対方向に体を動かすことで筋肉のバランスを整えることができます。
そして、水分補給を忘れずに行ってください。適度な水分補給は、筋肉の柔軟性を保ち、疲労を軽減するのに役立ちます。
室内での作業が続く場合こそ注意が必要です。喉の渇きを感じにくいため、意識的に水分を摂ることが大切になります。
これらのポイントは、一度に全てを意識する必要はありません。
できることから少しずつ取り入れ、自分の体に合った方法を見つけていくことが大切です。
◯自宅で簡単にできる背中の疲れを取るセルフケア
作業後の適切なケアは、背中の疲れを軽減し、翌日への疲労の蓄積を防ぐために重要です。
ここからは、自宅で手軽に実践できるセルフケア方法をご紹介します。
まずなんと言っても、入浴時のケアが効果的です。
38~40度のぬるめのお湯に15分程度浸かり、背中全体をしっかりと温めましょう。
シャワーを使用する場合は、温かいお湯を背中に当てながら、優しくマッサージするように洗い流します。
この時、肩から背中、腰にかけて、まんべんなく温めることが大切です。
入浴後は、タオルを使った簡単なストレッチがおすすめです。
タオルを背中の後ろで持ち、上下に動かすことで、手の届きにくい部分もケアすることができます。
また、壁に背中をつけた状態で、腕をゆっくりと上下に動かすことで、背中全体をほぐすこともできます。
就寝前には、床に仰向けに寝て、膝を立てた状態で腰を浮かせる運動が効果的です。
これにより背中の筋肉をリセットし、同時に体幹も強化することができます。
この運動は5~10回程度を目安に行いましょう。
寝る際は、体の下にクッションやタオルを入れて調整することで、より快適な姿勢を作ることができます。
下半身をやや高くするように調整する方が楽な場合もありますので、どちらも試してみることをおすすめします。
横向きで寝る場合は、膝の間にクッションを挟むことで、背骨のねじれを防ぐことができます。
また、肩幅に合わせた枕の高さを意識することも、横向きで寝る際の背中や首への負担を軽減します。
これらのケアを行う際は、決して無理をせず、心地よいと感じる範囲で行うことが大切です。
痛みや不快感、息のしにくさなどを感じたら、すぐにその動作を中止しましょう。
◯まとめ
卒業行事での背中の痛みについて、その対策から予防法までをご紹介してきました。
背中の痛みは放置すると悪化する可能性がありますが、適切な対策を知り、実践することで改善できるようになっていきます。
大切なのは、早めの対策と継続的なケアです。
正しい姿勢と体の使い方を意識し、日々のセルフケアを心がけることで、背中への負担は軽減していきます。
特に、卒業行事のような非日常的な作業が続く時期は、より丁寧なケアが必要です。
ただし、これらの対策を一度に全て実践する必要はありません。
自分の生活リズムに合わせて、できることを少しずつ始めてい供養にしてください。
継続することで、必ず効果を実感できるはずです。
しかし、セルフケアだけでは改善が見られない場合や、強い痛みがいつまでも続くような場合には、
我慢せずに専門家に相談することをおすすめします。
お近くの整形外科やクリニック、または柔道整復師・鍼灸師といった国家資格を持つ施術者のいる治療所をお尋ねください。
また当院では、背中の痛みでお悩みの方に、一人ひとりの状態に合わせた適切なアドバイスと施術を提供しています。
卒業行事に関係する期間は思い出に残る大切な時間だと思います。
背中の痛みに悩まされることなく、充実した時間を過ごせるよういサポートさせていただきます。
お困りのある場合には、遠慮なくご相談ください。
◯当院の詳細について
※当院は完全予約制・自費診療専門の鍼灸整骨院です。
※施術料金
初回:12,800円(税込)
2回目以降:9,800円(税込)
もっと当院について知りたい方は、当院ホームページをご覧ください。
患者さんの声などもご紹介させていただいております。
(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)