「『Nさんいっつも腕を触ってるけど、まだ痛むの?』このように同僚に心配されています」

 

「動画で知ったセルフマッサージは1日に3回欠かさずにやってます。でも肘の痛みが治らない…」

 

今回のブログは、慢性化した肘の外側(親指側)の痛みに悩まれていた患者さんのお話をもとに書きました。

ちなみに改善のポイントは上記のフレーズの中にあります。

気になる方はぜひブログをご覧ください。

 

 

◯はじめに

 

こんにちは。

愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。

 

今回のブログは、

肘の内側の痛みが長引く50代女性Nさん(事務員)の改善事例をもとに書かせていただきました。

 

セルフマッサージや週に一度のマッサージ通いを継続され、

「入念なケアを欠かすことはない」とお話しくださっていました。

 

ところが、ゴルフで痛めた右肘の外側の状態が一向に改善されないとお悩みになられていました。

当院にお越しになられたのは受傷後2ヶ月が経過しているタイミングでしたが、

整形外科への受診では骨や関節の異常はなく「いわゆるゴルフ肘ですね」と診断があったようです。

 

ご紹介で当院へお越しいただきましたが、ゴルフは痛みがあるため休んでいるとお話しくださり、

問診の中からは慢性化する特別な要素もみつかりませんでした。

 

治療をしても「治療後はいいんだけど持って3日ぐらい」「痛み自体はあまり変わらない」と毎度おっしゃいます。

そして、腕全体が硬く腫れあがっている状態でいつもご来院されるため、私は疑問を抱えていました。

 

正直、何か病気などの要素が潜んでいるのかもしれないと、心配が膨らむようにもなってきていました。

しかし、4回目の通院時にその原因が発覚します。

原因が発覚したもののNさんとしては受け入れがたい内容だったため、受け入れていただくことも大変でした。

 

実はこのたびの原因ですが、特に50代以降の女性であれば意外と身近なもののため、注意の必要な内容です。

もし長引く肘のトラブルにお悩みでしたら、今回のブログが改善の一助となる可能性が高いです。

お時間の許す際に、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

◯50代以降の女性の肘の痛みが長引く原因とは

 

Nさんの4回目の通院時に、肘の外側の痛みの原因が発覚しました。

 

施術前のヒヤリングで、

 

「同僚から、『ひっきりなしに右腕を自分でグリグリしているけど、なかなか良くならないの?』と心配された」

 

「『最近いつ見ても右腕を触っているから、よほど悪いんでしょう』と上司からも声を掛けてもらったほどです」

 

このようにNさんからお話を伺った時に、私はピンッときました。

 

私はNさんに「無意識に痛むところを触っているんですか?」と伺うと、

「いえ。自分でも良くなるように、手の空く時にはマッサージをしているんです」

「最近は痛むところだけでなく、手先から二の腕あたりまでしっかりと揉んでます」

とお話しされます。

 

ドキドキしながら、「どのぐらいの力でマッサージをしますか?」と私の腕を差し出すと、

正直、1分と耐えられないぐらいの強さで私の腕にセルフマッサージを再現してくださいました。

 

お察しの方もおられるかもしれませんが、慢性化の原因は傷んだ場所への過剰な刺激でした。

しかしながら、Nさんは良かれと考えて行なっていたため、最初はそうお伝えしても納得がいきません。

 

また、Nさんが週一回必ず60分受けに行くマッサージ屋さんの刺激は、

私に再現してくださった強度だと教えてくださったのです。

 

さらにわかったことは、

当院に通い出した同時期から、右腕へのマッサージを20分間追加しているということでした。

 

お仕事中のセルフマッサージに関しても、

「マッサージ屋さんがやっているからこのぐらいで押していいんだと思った」

「強く押さないと効いている気がしない。正直先生(石田)の治療は物足りない」

右肘がなかなか良くならないことにストレスが溜まっていたようで、そのように吐露されるほどでした。

 

 

◯長引くゴルフ肘の痛みが3週間で良くなる方法とは

 

しかしながら、体が治癒していく過程に対して、損傷部への過度な刺激はマイナス要素でしかありません。

傷口にできた瘡蓋(かさぶた)を、無理に剥がす行為を繰り返しているようなものです。

なにより、筋肉への過剰な刺激は、食用のお肉を棍棒で叩いてクタクタにしていくことと同じです。

 

さらに、加齢の影響で筋肉や関節は柔軟性や強度・対抗力が低下しているため、ダメージを受けやすくなっています。

 

ですので私からは、

「2週間だけ自分でマッサージをすることと、マッサージ屋さんの利用を休んでいただけませんか?」

と提案させていただきました。

 

当時は渋々納得してくださったと言うより、

「良いことと信じていたことができなくなる」という不安に駆られていたようでした。

確かに、その気持ちは理解ができます。

 

2週間の提案の間に、当院での治療を2回(1週間に1度)受けていただき、

治療外では、筋肉をサポートしながら血流やリンパの流れを促すキネシオテーピングを施しました。

テーピングには、触ってはいけないという意識の意味も持たせました。

 

実際のところ施術をする私には、1週間の実施だけでも腕まわりの筋肉の緊張が和らいでいることがわかりました。

Nさんはこの時点ではまだ納得していませんでしたが、原因が過剰刺激であることに間違いないと私は確信しました。

 

2週間後にはNさんも言い逃れのできないほどに改善されており、

痛みの尺度も、10段階で10が最も痛むとすると3程度だと教えていただきました。

 

3週間後の治療の時には、

「違和感はあるが、以前のように痛むこともない。何よりゴルフに復帰できると思えた」

そのようにお話しくださるまでに回復しました。

 

3週間で治療を3回受けていただきましたが、

治療の内容に関しては、右肘には関節を整える手技をほんの少し施しただけで、全身の整体が中心でした。

 

Nさんからは「テーピングも良かったと思う」とご意見をいただきましたが、

やはり、日常での過剰な刺激が症状を長引かせていたことがわかっていただけたと思います。

 

セルフケアやマッサージ屋さんでの手技は、時として症状を悪化させたり長引かせたりする可能性があります。

 

体力低下だけでなく体調不良やストレス過多、過労の時には、

いつもならなんともない刺激が、お体にとって大きな負担になり兼ねないことを知っていただければ幸いです。

 

 

◯まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

今回のブログは、

当院での実例をもとに、50代女性の肘の外側に起こる慢性的な痛みについて書かせていただきました。

 

セルフケアやマッサージ屋さんでの手技は、時として症状を悪化させたり長引かせたりする可能性があります。

ブログをご覧になり、肘の回復にお役立ていただければ幸いです。

 

しかしながら、過剰な刺激を長期間継続していると、骨や関節に損傷が及ぶ場合もあります。

痛みが悪化する一方であったり、急激な痛みに変わるような場合には、

迷わずにお近くの病院や整形外科、または柔道整復師や鍼灸師といった国家資格の保有者がいる診療所を受診ください。

 

また、当院でもゴルフ肘やテニス肘といった肘まわりのトラブルも専門にしています。

お困りがありましたらお気軽にご相談ください。

 

 

◯当院の詳細について

 

※当院は完全予約制・自費診療専門の鍼灸整骨院です。

 

※施術料金

初回:12,800円(税込)

2回目以降:9,800円(税込)

 

いしだ鍼灸整骨院

 〒799-1353 西条市三津屋南9-3
ホワイトコート三津屋G号

0898-64-2633

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〈診療時間〉
月・火・水・金曜日
9:00-20:00
土曜日
9:00-17:00
休診日
木曜日・日曜日・祝日

 

もっと当院について知りたい方は、当院ホームページをご覧ください。

患者さんの声などもご紹介させていただいております。

 

 

 

 

 

 

(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)

 

 

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