「車の免許証を返納してから歩く機会が増え、膝が痛むようになった」
「10分ほど立ち話をしていると膝に違和感がして、動こうにも膝が思うように出なくなる」
「同居の母の膝が痛むようで、自宅でできる良い対策がないか探している」
今回は高齢者の膝の痛みと、それにまつわる生活の不便を解消するためのアドバイスをブログにまとめました。
ご興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
◯はじめに
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
膝の痛みでお悩みの皆さん、または、ご家族に膝の不調を抱える方がおられる方々、
今回のブログをご覧いただきありがとうございます。
膝の痛みは日常生活に大きな影響を与えるだけでなく、移動や趣味を制限してしまう厄介な問題です。
「歩くたびに膝が痛む」「階段の昇り降りがつらい」など、多くの方が似たような悩みを抱えています。
当院でよく聞くお悩みとして、
車の免許証を返納してから、歩く機会が増えたことで不便を感じている方もおられます。
高齢者の方々にとって、膝の痛みは年齢とともに起こる自然な変化の一つかもしれません。
しかし、それを放置することで痛みが悪化し、さらには運動不足や体力の低下につながる恐れがあります。
このような状況を防ぐためには、日常生活の中で膝に負担をかけない動作を心がけることが重要です。
このブログでは、膝の痛みが悪化しやすい日常動作の原因や、具体的な予防法について詳しくご紹介します。
特に高齢者の方が簡単に取り入れられる対策方法を中心に解説していきますので、
ぜひ最後までお読みいただき、今日から実践できるヒントを見つけてくいただければ幸いです。
膝の痛みを軽減し、快適な毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
◯膝の痛みが悪化しやすい日常動作の原因
膝の痛みは、日常の何気ない動作が積み重なることで悪化することがあります。
その原因を理解することで、痛みを予防するための第一歩を踏み出せます。
まずここからは、4つの原因を紹介していきます。
まず一つ目の原因は、座る・立つといった動作における膝への負担です。
例えば、深くしゃがみ込む動作や、無理な姿勢で立ち上がることは、膝関節に過剰な圧力をかけてしまいます。
お庭の手入れや草むしりなどもそうですよね。
高齢者の場合、筋力が低下しているため、これらの動作が膝への負担をさらに大きくしてしまうことがあります。
次に二つ目の原因は、歩行時の姿勢や歩き方の問題です。
足を引きずるような歩き方や、膝を伸ばさずに歩く癖は、膝関節にさらなる負担をかけます。
また、不適切な靴の選択も影響します。
クッション性の低い靴や足に合わない靴は、歩行時の衝撃を和らげることができず、膝へのダメージを増幅させます。
三つ目の原因として、長時間同じ姿勢を続けることが挙げられます。
座りっぱなしや立ちっぱなしの状態では、膝周りの筋肉が硬くなり、血行が悪くなります。
やがて膝の動きを制限し、痛みの引き金となっていきます。
最後に四つ目ですが、階段の昇り降りや重い荷物を持つ動作も膝に負担をかける要因です。
特に下りの階段は、体重が膝に集中しやすく、関節や軟骨を痛めるリスクが高まります。
これらの原因を日常生活から取り除くためには、動作を見直し、膝に優しい習慣を身につけることが重要です。
◯高齢者におすすめの膝の負担を軽減する立ち方と歩き方
膝の痛みを予防するためには、日常の立ち方や歩き方を見直すことが重要です。
ここでは、高齢者の方でも簡単に取り入れられる具体的な方法をご紹介します。
まず、正しい立ち上がり方についてです。
椅子から立ち上がる際には、背筋を伸ばし、必要以上に下半身への負担が増えないように意識しましょう。
次の手順を参考にしてください。
⒈できれば椅子の端に座り、足を肩幅以上に開いてしっかり床につける。
さらに、足の位置を前後にずらしたり、立ち上がる際に安定感の感じられるスタンスをとりましょう。
2. 両手を太ももに置き、膝を軽く曲げた状態で体を前に傾ける。
3. ゆっくりと足の力を使って立ち上がる。このとき、背中を丸めたり勢いで立ち上がらないように注意します。
また、痛みに左右差を感じる場合には、痛みの弱い側へ体重をかけるようにして立ち上がりましょう。
この方法を実践することで、膝関節への圧力を軽減することができます。
次に、歩き方についてです。
膝に優しい歩行の基本は、姿勢と足の使い方にあります。
背筋を伸ばし、肩の力を抜いてリラックスした状態を保ちます。
歩く際は、足を真っ直ぐ前に出し、足裏の真ん中あたりから着地することを意識してください。
これにより、膝への衝撃を最小限に抑えることができます。
さらに、歩行に適した靴を選ぶことも大切です。
足にフィットし、クッション性のある靴は、膝への負担を軽減します。
滑りやすい靴や硬すぎる靴は避けましょう。可能であれば、ウォーキング用の靴を選ぶことがおすすめです。
坂道や階段を利用する際には、特に注意が必要です。
下り坂や階段では、膝にかかる負荷が大きくなるため、手すりを活用して体重を分散させましょう。
また、急な動きを避け、振り返りや方向転換の際には、
体に捻れ(ねじれ)が生じないように、ゆっくりと安定した動きを心がけることが大切です。
これらの立ち方や歩き方の改善を日常的に意識することで、膝の負担を大幅に軽減することができます。
◯膝を守るための日常的に取り入れたい筋力トレーニング
膝の痛みを予防し、健康な状態を保つためには、日常生活の中で筋力を維持・向上させることが重要です。
特に、膝を支える太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)や、ふくらはぎの筋肉を鍛えることが効果的です。
ここでは、高齢者の方でも無理なく取り組める簡単な筋力トレーニングをご紹介します。
⑴太ももを鍛える「椅子スクワット」
椅子を利用したスクワットは、膝に負担をかけずに太ももの筋肉を鍛えるのに最適です。以下の手順で行いましょう。
1. 背筋を伸ばして椅子に座る。
2. 両手を膝の上に置き、ゆっくりと立ち上がる。このとき、足裏全体で地面を押す感覚を意識する。
3. 再びゆっくりと座る。この動作を5~10回繰り返します。
ポイントは、急いで動かないことと、背中を丸めないことです。無理をせず、自分のペースで取り組みましょう。
⑵膝を安定させる「かかと上げ運動」
ふくらはぎの筋肉を鍛えることで、膝関節の安定性を高めることができます。
1. 壁や椅子に手をついて体を支える。
2. ゆっくりとかかとを上げ、つま先立ちになる。
3. 5秒間キープした後、ゆっくりとかかとを下ろす。この動作を10回繰り返す。
慣れてきたら、片足ずつ行うことでさらに効果を高めることができます。
⑶関節の可動域を広げる「足首まわし」
膝の痛みを防ぐためには、足首の柔軟性も重要です。
1. 椅子に座り、片足を少し浮かせる。
2. 足首を自力でゆっくりと大きく回す。10回まわしたら、反対方向にも10回まわす(手を使って回す体操ではありません)。
この運動は血行促進にも効果的で、膝周りの負担を軽減する助けとなります。
⑷自宅で簡単「タオルギャザー」
足の裏でタオルをつかむ運動は、膝を支える筋肉を鍛えるのに役立ちます。
1. 床にタオルを敷き、その上に裸足を乗せる。
2. 足の指を使ってタオルを引き寄せる。片足ずつ5回繰り返す。
以上4つのトレーニングをお伝えしました。
これらの筋力トレーニングを日々の習慣にすることで、膝への負担を軽減し、痛みを予防することができます。
ただし、痛みを感じる場合は無理をせず、すぐにやめるようにしてください。
◯まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
膝の痛みは、高齢者の生活において大きな支障となります。
しかし、日常的な動作の見直しや適切な筋力トレーニングを取り入れることで、膝への負担を減らし、
痛みを予防することも可能です。
今回のブログでは、膝の痛みが悪化しやすい日常動作の原因や、それを軽減するための立ち方や歩き方のコツ、
さらには膝を守るための筋力トレーニングについて解説しました。
どれも簡単に取り組める方法ばかりですので、ぜひ日常生活の中に少しずつ取り入れてみてください。
大切なことは、無理をせず、自分のペースで続けることです。
少しずつでも取り組むことで、膝の状態が改善されることを実感できるはずです。
また、適切な対策を講じることで、膝の痛みだけでなく、全身の健康状態の向上にもつながります。
ただし、症状が長引く場合や痛みがひどくなる場合には、
決して無理や我慢をせずに、専門家に相談することをおすすめします。
その際は、お近くの整形外科やクリニック、
または、柔道整復師や鍼灸師といった国家資格保有者のいる施術所をお尋ねください。
当院でも膝のトラブルを専門として施術を行なっております。
膝の痛みでお悩みの方に寄り添い、お一人お一人に合わせた最適な施術とアドバイスを提供させていただいています。
お困りの際は、ぜひご相談ください。
膝の健康を守り、快適で活動的な日常生活を送りましょう。
◯当院の詳細について
※当院は完全予約制・自費診療専門の鍼灸整骨院です。
※施術料金
初回:12,800円(税込)
2回目以降:9,800円(税込)
もっと当院について知りたい方は、当院ホームページをご覧ください。
患者さんの声などもご紹介させていただいております。
(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)