「ウォーキング開始から5分ぐらい歩くと腰が痛むようになってきた」
「お医者さんに『歩きなさい』と言われているのに腰痛で思うように歩けない」
今回のブログは腰痛とウォーキングに関係する内容です。
お困りを抱えている方がおられましたら、ぜひ一度ご覧ください。
◯はじめに
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
健康維持やダイエットのためにウォーキングをされる方は少なくありません。
健康診断の結果が悪くて健康増進のためにウォーキングを指導された方や、体力維持のための取り組みなど、
きっかけやモチベーションはさまざまかと思います。
ところが、歩いていると腰痛がして困っているという方もおられます。
せっかく健康のために始めたウォーキングなのに、おかげで腰痛を発症したとなっては気分も落ち込むはずです。
そこで今回は、ウォーキングによる腰痛の原因と腰痛にならないウォーキングの方法を、
私の臨床経験をもとにご紹介させていただきます。
お困りの方におかれましては、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
◯ウォーキングで腰痛がする原因は過剰な踵(かかと)接地か
「普段買い物でデパートを歩いている時には腰が痛むことはない」
「最近はウォーキングをし始めて5分もすると、ジワジワと腰が痛むようになってきた」
日常生活の中では腰痛を感じないのに、「いざウォーキングとなると腰が痛む」というお悩みの方がおられます。
気合いが入りすぎているから?歩くスピードが速すぎる?
その方なりの答えを導きだそうとして色々と調べたり工夫をされたりしたようですが、
ウォーキング中の腰痛は悪化する一方だったようです。
早速結論からお伝えしますが、
ウォーキング中の腰痛の原因は「踵接地を意識しすぎる」方に多いのではないかと考えています。
踵接地を意識しすぎると、踵を地面に打ち付けるような接地になってしまう場合があり、
地面からの反発が大きくなるため、衝撃を受け止めることで、体には大きな負担となります。
同様にお困りの患者さん数名のお身体をチェックしていると、
下半身の筋肉は疲労でカチカチになっていて、特にスネの筋肉と太ももの裏のお尻の近くあたりには、
ゴリゴリとしたシコリのような感触があることも特徴と感じています。
これらは、足首を起こして膝をしっかりと伸ばし、踵から地面に接地していく人の傾向だと推測しています。
衝撃に耐えるために下半身の筋肉はストレスで硬く緊張し、やがてお尻の筋肉、腰の筋肉へと、
徐々に衝撃耐性の影響が広がっていくようになります。
普段は「歩き方:踵接地先行」を意識することなく歩いているため、腰痛を感じることはありません。
ところが、「ウォーキングをする」という意識化では、「踵から接地する」という思考に切り替わり、
いつの間にか腰に負担のかかる歩き方をしている方もおられると推測しています。
◯あなたに合った腰痛にならないウォーキング時の接地方法とは
そもそも「踵接地」もしくは「踵から接地して親指に抜ける」といった情報が一般化しているのはなぜでしょうか。
おそらくこれは、高齢者施設やデイサービスなどで行われる運動指導(日常生活動の改善)の観点が、
健康のためのウォーキング啓蒙の一部に取り入れられたのではないかと考えています。
最たるところは、転倒予防のために「つま先を上げる」という観点かとも思います。
足首を90°に曲げる動作が意識付くようになり、接地の瞬間には必然と踵から入るように指導されるようになります。
実は私自身がデイサービスで勤めている時に、このように指導をする様子を目の当たりにしていました。
しかしながら、極端な筋力低下や疾患による麻痺(まひ)などがない限り、
普通に歩けばつま先が垂れ下がってしまうことはなく、自然な流れとして踵接地が生まれています。
ところが、「ウォーキングの時には歩き方も意識しないと」といった認識から、
「接地は踵から」という動作意識につながることもあるかと思います。
そういった背景から、過剰な踵接地が生まれるのではないかと考えています。
地面からの衝撃が大きくなり、筋肉や関節にはダメージが蓄積するようになりますから、
やがて腰痛が発生することも無理のないことだったと思います。
もしこのブログをご覧いただくことで気付きがあるようでしたら、
踵接地の意識を一度忘れるようにして、普段通りの歩き方でウォーキングに臨まれるのも良いかもしれません。
また、すぐに歩き方や接地をコントロールすることはきっと容易ではありません。
馴染んでいくまでの間には、ふくらはぎや太もも、お尻の筋肉へのストレッチを、
ウォーキングの前後に導入することをおすすめします。
特に腰痛をひどく感じる場合には、15分程度のストレッチ時間を1日に2〜3回設けるようにしてみましょう。
他にもキネシオテーピングの使用など、筋肉や関節を保護するツールを使用することも、
接地のコツを掴むまでの期間には大変活躍してくれる場合があります。
ストレッチの種類やテーピングの使用方法については割愛しますが、
興味をお持ちいただ方や、必要性のある場合には当院へご相談いただければご対応させていただきます。
◯まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回はウォーキングと腰痛についてのお話をご紹介させていただきました。
その中でも、意図としてウォーキングをすると感じだす腰痛について書かせていただきました。
原因については当院で実際にあった症例をもとにまとめています。
また、簡単な対策方法にも触れています。
今回のブログを参考にしていただくことで、ウォーキング中の腰痛が解消される可能性は比較的高まるはずです。
ですが、腰痛の原因はさまざまです。
接地を意識したり紹介した部位のストレッチを試みてみたりもしたけれど、
「やっぱり腰痛が良くならない」といったことももちろんあるはずです。
そういった場合には何か他の原因が隠れている場合が多く、
さらには、原因が複数絡み合っているケースも少なくはありません。
迅速に正しい判断が必要になることもありますので、病院や整形外科、もしくは、
柔道整復師や鍼灸師といった国家資格を保有する施術者のいる専門機関をお尋ねいただくことをおすすめします。
当院でも腰痛を専門とさせていただいております。心配があるようであれば一度ご相談ください。
最後になりましたが、今回のブログがお困りに対して解消の一助となっていれば幸いです。
痛みや不安から解放されたウォーキングライフを送っていただけることを心より祈念いたします。
◯当院の詳細について
※当院は完全予約制・自費診療専門の鍼灸整骨院です。
※施術料金
初回:12,800円(税込)
2回目以降:9,800円(税込)
もっと当院について知りたい方は、当院ホームページをご覧ください。
患者さんの声などもご紹介させていただいております。
(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)