「めまいの発作が起こるとどこの診療科に行けばいい?」
「私は春先になると立ちくらみやめまいが起きやすい。これって体質でしょうか」
「メニエール病で本当に大変な思いをした。まだスッキリと改善した感じはしないし、再発したくない」
今回は春先や季節の変わり目に起こる「めまい発作」や「立ちくらみ」についてブログを書きました。
突然のめまい発作やメニエール病にお悩みの方は人知れず苦しんでいることと思います。
当院にもお悩みの方が定期的にご来院されますが、
整体や鍼灸による改善に向けた介入が可能であることは、あまり知られていないのかもしれません。
そこでこの度は、
柔道整復師・鍼灸師という立場から、症状にお困りの方に向けて、お役立ち情報を私なりにまとめました。
もちろんこれが全てというわけではありませんが、少しでもお役に立てていれば幸いです。
◯はじめに
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しております、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
当院には、春先になると「めまい」や「メニエール病」といったお困りでご来院される患者さんが増えます。
冬から春に移るタイミング、つまり季節の変わり目には症状が出やすいとも考えています。
めまいや立ちくらみの原因には、整骨院や鍼灸院で介入できる範囲として、
首肩まわりの血流不良、リンパの滞りが考えられます。
体内の血液循環が悪いということになりますが、そういった状態は、
骨格の歪み(ゆがみ)や長時間の不良姿勢が影響し、眼精疲労、肩こりや頭痛に伴う身体状況との連鎖、
そして、ストレスをはじめ、外的な環境因子に由縁すると考えています。
こういった原因によって習慣化していくめまいや発作的な症状には、
整体治療や鍼灸治療がお役に立てることが多いです。
他にも、貧血や栄養障害、起立性調節障害の症状としても起こる症状であり、
我々にもサポートできる分野です。
めまいの改善には、的確に原因を発見し、治療を早期に開始することが必要不可欠です。
当院でも、「何年も前からめまいと付き合っている」という患者さんが改善していく過程には、
本当に根気が必要になる経験をしています。
そしてやはり、併発している疾患が多数あったり、体の歪みがひどくて整えてもすぐに悪くなる、
そういった患者さんの改善には時間がかかります。
◯本当にメニエール病?めまいが起きたら的確な診断を受けてください
めまいの発作が起きた時に、とりあえず内科に行く方は多いのではないかと思います。
そして、その次に多いのが耳鼻科でしょうか。
一般的に、内科では「メニエール病」と診断され、投薬治療をスタートすることが多いようです。
しかしながら、メニエール病を正確に判断するためには、聴力検査や平衡感覚の測定も欠かせません。
つまり、メニエール病はめまい症状だけでなく、体のバランス能力の低下、
耳の聴こえが悪くなっていること(難聴)、さらに、耳鳴りが同時に起こっていることを言います。
そして原因の多くは、内耳(ないじ:耳を構成する3つの部屋のうち最奥の部屋)の機能の低下です。
内耳の中のリンパ液に炎症が起きることで、耳の中や周辺がむくみを起こしている状態です。
このように、聴力検査や平衡感覚の確認、そして内耳の中の様子まで調べないといけないので、
メニエール病の正確な診断には、やはり耳を専門に診る耳鼻科への受診が最適と考えています。
ですので、
強烈なめまい発作が起きた場合には、行きつけの町医者や信頼のおける内科医がいたとしても、
一度は耳鼻科を受診していただきたいと思います。
実際に、めまいの原因はメニエール病ではなく、
「良性発作性めまい症:りょうせいほっさせいめまいしょう」という、
耳の中の耳石(じせき)が剥がれる病気によって起きているケースが多いようです。
つまり、この病気によってめまいが起こっている場合には、
メニエール病とは違う治療方法で治していくことになります。
そのような事実もありますから、なおのこと耳鼻科への受診をおすすめします。
そして、良性発作性めまいの場合には、
先述のとおり、メニエール病とは「めまい」「難聴」「耳鳴り」といった症状が併発し、反復する疾患です。
めまいの発作は、通常であれば、数十分から数時間続き、そこに、難聴や耳鳴、耳の詰まり感を伴います。
また難聴は、最初のうちは改善することが多いのですが、
発作を繰り返すうちに悪化して、難治性になっていく可能性が高くなるようです。
メニエール病の主な原因は、「内リンパ水腫:ないりんぱすいしゅ」という耳の奥の浮腫みと言われています。
ストレスホルモンが内耳の中を満たすリンパ液に影響して、水腫(水ぶくれ)を引き起こすことのようです。
このような状態があると、難聴やめまいが現れることが多いと考えられています。
ちなみに耳鼻科でのメニエール病に対する治療法については、
①内服治療
②生活改善
③難知性の場合にはステロイド薬の鼓室内注入療法(耳の奥へのステロイド注射)
④内耳加圧治療・内耳破壊術
⑤手術
このような方法が取られるようです。
内耳破壊術と聞くと、もはや耳の機能を失ってしまうのではないかと考えてしまい、怖くなります。
耳の内部への注射も想像するだけで鳥肌が立ちます。
◯当院ではめまい発作や立ちくらみ・メイエール病をサポートしています
ただ、②生活改善という項目があるように、
整体や鍼灸治療によるサポートも大いに介入できる分野です。
実際に、当院でもめまいや立ちくらみにお悩みの患者さんがご来院されます。
治療を重ねることで状態が改善し、普段通りの日常生活に戻られる姿を見てきました。
整体や鍼灸治療が効果的な理由は、なんといっても血流改善と抗炎症への効果です。
そして、血流改善によって新陳代謝の活性化を図ることができます。
新陳代謝とは、新鮮な酸素や栄養を届け、
反対に、要らなくなったもの、古くなったもの、悪くなったものを追い出す働きです。
悪くなった組織を回復させていくために新陳代謝の活性化は欠かせません。
内耳という場所は耳の最奥にあります。
健康な体であっても、もともと血流が乏しくて新陳代謝が悪くなりやすい場所です。
いつも過酷な環境にいると言っても過言ではありません。
また、血流を悪化させる原因の一つは、
骨格のゆがみや筋肉のアンバランスな付き方、そして不良姿勢の影響です。
整体治療では、骨格のゆがみや筋肉のアンバランスを整えていきます。
結果的に姿勢の改善にもつながっていきます。
当院では、耳周辺の反応点に対する施術によって、内耳に影響する血液循環を活性し、
リンパ液に起きている炎症の消炎を促します。
さらに、全身の血流を活性させるてみに、また、平衡感覚に影響する不安要素を取り除く必要があるので、
細心の検査を行った上で全身の整体治療を行います。
このように、①局所的な治療と②全身調整によって全体のバランスを整える治療法とを、
並行して行うようにしています。
そして、最も大切なことは、治療に早期に取りかかれるかどうかだと考えています。
繰り返すようですが、まずは耳鼻科を受診し、正確な診断を受けてください。
その後、耳鼻科での治療と整体治療や鍼灸治療とを併用することが、
改善への安全な最短ルートだと考えています。
◯まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回のブログは、春先や季節の変わり目に起こる「めまい発作」や「立ちくらみ」について触れてみました。
突然のめまい発作やメニエール病にお悩みの方は人知れず苦しんでいることと思います。
そのような方々に向けて、
柔道整復師・鍼灸師という立場から、お役立ち情報を私なりにまとめました。
もちろんこれが全てというわけではありませんが、少しでもお役に立てていれば幸いです。
めまいや難聴、耳鳴りといった耳に関係する症状の改善のためには、治療に取り掛かるスピードが肝心です。
何年来の症状を改善させるとなると、正直なところ、かなり根気が必要になります。
当院では、治療による改善の可能性がないと感じた場合には、正直にお伝えさせていただきます。
ですが、的確な検査や治療を受けていなかったり、
または整体や鍼灸に頼ることをしてこなかった場合には、変化の可能性があるとも考えています。
もしもこのブログをご覧になることで、
一度整体治療や鍼灸治療を試してみようとお考えになられるようあれば、
その際はぜひ当院をご利用していただければ幸いです。
最後になりますが、このブログを通して、
めまい発作やメニエール病にお困りの方々が、改善への希望を感じていただけたり、
日常生活が以前よりも快適になっていただけたりと、少しでもお役に立てていれば幸いです。
◯当院の詳細について
※当院は完全予約制・自費診療専門の鍼灸整骨院です。
※施術料金
初回:12,800円(税込)
2回目以降:9,800円(税込)
もっと当院について知りたい方は、当院ホームページをご覧ください。
患者さんの声などもご紹介させていただいております。
(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)