
「イスから立ち上がろうとすると、股関節の付け根がズキッと痛む…」
「長く歩くと、お尻や太ももがズーンと重くなる…」
こういったお悩みはありませんか?
今回のブログをご覧いただくことで、股関節臼蓋形成不全症(こかんせつきゅうがいけいせいふぜんしょう)
による痛みを避けるためのポイントを知ることができます。
YouTube動画でも解説しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
お悩みの方の参考になりましたら幸いです。
股関節臼蓋不全症と太ももの付け根の痛みにお困りなら
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を営んでおります、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
まず、このブログを書いた経緯がありました。
50代の女性の患者さんから、
「イスから立ち上がろうとすると、股関節の前の辺りがズキッと痛むんです。
スッと立ち上がりたいのに、痛みをかばって姿勢を起こせないんです…」
と、お悩みの相談がありました。
事務職をされている方で、
「仕事中に咄嗟に動けない」
「休日の買い物もゆっくり楽しめない」
長く歩くと翌日に痛みがひどくなることが増えて、日帰り旅行のお誘いを
断ってしまうこともあるとのこと。
さらに、健康のために続けていたヨガも控えるようになってしまったんですね。
こういったことって本当にストレスですよね。
しかし、施術を続けて痛みの原因から対処することで、症状が緩和されました。
また、日常生活の中でもちょっとした工夫で痛みを避けることができます。
今回はその工夫と痛みの解消に効果的なセルフケアをお伝えします。
股関節形成不全症は日本人に多く、男性よりも女性に多いとされています。
もしあなたが同様のお悩みを抱えておられましたら、ぜひこのブログをお役立てください。
筋トレやリハビリの落とし穴|股関節臼蓋不全症の痛みの原因とは
では、この痛みの原因は何なのでしょうか。
股関節臼蓋不全症のメカニズムと痛みの仕組みをできるだけわかりやすく解説していきますので、
一緒に解決に向けて進めていきましょう!
まず、股関節の構造を少しだけ知っていてください。

股関節は、骨盤にある受け皿のような部分と、太ももの骨の先にあるボールのような部分(骨頭:こっとう)
が組み合わさってできています。
この受け皿の部分を「臼蓋(きゅうがい)」と呼ぶのですが、臼蓋形成不全症の場合、
この受け皿が“生まれつき浅かったり、小さかったり”するんですね。

イメージとしては、お椀にボールを乗せている状態を一度想像してみてください。
深いお椀ならボールはしっかりと安定しますよね。

でも、浅いお椀だとボールがグラグラして不安定になってしまいます。
臼蓋形成不全症では、この受け皿(図ではお椀側)が浅いために、股関節に余計な負担がかかりやすく
なっているんです。
それでは、なぜ立ち上がりの時にズキッと痛んでしまうのか。
ここに、今回の大事なポイントがあります。
意外な原因!股関節の内側捻りが痛みを生むメカニズム
一般的に、股関節臼蓋不全症の痛みの原因といえば、
「股関節の柔軟性が足りない」「筋力が弱い」「骨盤が歪んでいる」というイメージを
持たれている方が多いと思います。
ネットや健康動画で情報を調べられた方も多いかもしれません。
もちろん、それらも大切な要素ではあります。
ですが今回の患者さんの場合、実はもっと大きな原因があったのです。
それが、「股関節の内旋(ないせん)」、つまり、足が内側に捻(ねじ)れた状態だったんです。
「足が内側に捻れている?」と思った方もいるかもしれません。
少し詳しく解説していきますね。
股関節の内旋というのは、このように太ももが内側に捻れてしまうことを表しています。

わかりやすいサインとしては、立っている時に膝が内側に向いてしまう「ニー・イン」という状態や、
足の裏の内側が潰れて足首が内方に倒れてしまっている「回内足(かいないそく)」があります。
今回の患者さんは、まさにこの状態になっていたんです。
では、なぜ足が内側に倒れると痛みが出るのか。
臼蓋形成不全症で受け皿が浅い状態のところに、足が内側に捻れてしまうと、
関節の中で骨盤と太ももの骨(大腿骨:だいたいこつ)がぶつかりやすくなってしまうんです。
先ほどの浅いお皿の例えで表すと、ボールがお皿の中で横に押し付けられて、お皿のフチに
ぶつかっているような状態なんですね。
このぶつかりが、関節や周囲の筋肉・靭帯に負荷をかけて痛みを引き起こしていたんです。

特に、イスに座っている状態から立ちあがる時にはこの影響が大きく作用します。
足が内側に捻れたまま立ち上がろうとすると、股関節にかかる負荷がとても大きくなります。
これが、立ち上がりの時にズキッと痛む原因の一つだったんですね。
つまり、
『股関節の内旋→股関節でのぶつかり→筋肉や人体への負荷→痛み』
という連鎖が起きていたんです。
痛みを避けるための対策|日常生活で気をつけるポイントとセルフケア

ここからは、股関節の痛みを避けるための対策をお伝えしていきます。
意識してほしいことは、「鍛える」のではなく『股関節が内側に捻れるクセを直していく』ことです。
YouTubeでも解説していますので、ぜひ関連動画(04:11〜)を合わせてご視聴ください。
対策1:座っている時の膝の向きを意識する
事務仕事をされている方には特に大切なポイントです。
イスに座っている時に、膝が内側に入っていませんか?
無意識に膝を閉じすぎたり、足を組んだりすると、股関節が内旋した状態が長く
続いてしまいます。
ですので、座っている時は膝が内側に入りすぎないように意識してみてください。
これは、ふと気がついたときでOKです。
「あ、膝が内に入ってきたな」と気づいたら、少し外側に向けてあげる。
これだけで股関節の負担がずいぶん変わります。
対策2:立ち上がりは反対側の足で踏ん張る
今回の患者さんは右側の股関節が痛い方だったんですが、立ち上がる時になぜか、
無意識に痛みがある右側の足で踏ん張ろうとしていたんですね。
実はこれ、「痛みあるある」と私は勝手に名付けています。気になるとそこに意識が行きすぎた
り、痛みを実感して確かめる癖がついていたりする方もいます。
ですが、痛みがある側で踏ん張ると、内旋した状態での負荷がさらに大きくなってしまいます。
ですので、立ち上がる時は反対側の足(この方の場合は左足)に体重を乗せて踏ん張るように
してみてください。
もちろん痛みのある側の足への意識も大切です。
膝やつま先がまっすぐ正面、もしくは少し外に向いているぐらいのポジションに
してから立ち上がるようにしてください。
最初は少し意識が必要ですが、慣れてくると自然にできるようになります。
立ち上がりの痛みが変わってくるのを実感できるはずですから、勢いで立たないように
することから始めていきましょう。
対策3:四股踏みエクササイズ
(関連動画05:26 対策3.四股踏みエクササイズを参考にご視聴ください)
3つ目は、負荷の軽めのワイドスクワット、いわゆる四股踏みの姿勢でのエクササイズです。
これは内旋の癖に対して、外旋(がいせん)つまり足全体を外側に開く感覚を体に覚えさせる
ためのエクササイズです。
鍛えるためではないので、楽な気持ちで行ってくださいね。
やり方を説明していきます。
まず、足を肩幅より広く開いて、つま先を少し外側に向けます。
そこからゆっくりと5秒ぐらいかけて腰を落としていきます。
お相撲さんの四股を踏むような姿勢ですね。
沈み込みは無理のない範囲でOKです。決して無理をせず、痛みがあるなら中止してください。
太ももの内側や裏側あたりに突っ張るような感覚があると思いますので、
実感したらそのまま5〜10秒間ほど静止しましょう。
そして、ゆっくりと元の位置まで戻ります。
この一連を5回ほど繰り返してみてください。
繰り返しのお伝えになりますが、このエクササイズはゆっくりと行ってください。
沈み込みも無理をする必要はありませんし、伸び上がりもゆっくりと。
鍛えるという意識ではなく、「内旋のクセに対して外旋の感覚を養う」イメージで
行ってくださいね。
もし、痛みが出るようでしたら、無理をせずに中止してください

まとめ|体のバランスと痛みのコントロールの必要性について
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回のブログでは、股関節臼蓋形成不全症による太ももの付け根の痛みについて解説しました。
ポイントを整理すると、
1.臼蓋形成不全症は股関節の受け皿が浅い状態で、余計な負担がかかりやすい
2.足が内側に捻れる「内旋」が関節内でのぶつかりを生み、痛みの原因となっていた
3.座り方の意識・立ち上がり方の工夫・四股踏みエクササイズが対策になる
こういったことをお伝えさせていただきました。
セルフケアで日常の動作を意識することは大切ですが、根本的には股関節や体全体のバランスを
整える必要があります。普段行っているストレッチや筋肉のエクササイズも、お体が整った状態でないと本来の効果が発揮できません。
特に股関節は役目の大きな関節であり、2つの関節が一対として存在していることから
左右差があるとお体にさまざまな不調を招きます。
当院には全身のバランスを調整する伝統的な手技療法があります。
また、ブログ内で触れましたが「回内足」や「ニーイン・トゥーアウト」の治療や状態管理も必要になります。
お悩みの方は当院のホームページからお気軽にご相談ください。
股関節の不調には専門家として適切な検査・施術でご対応しています。
今回のブログは以上となります。
記事の内容が股関節臼蓋形成不全症にお悩みの方や、太ももの付け根の痛みにお困りの方のお役に
立てていることを願います。
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【股関節の痛み・股関節臼蓋形成不全症】股関節がズキッと痛む…長時間歩くと辛い…原因と対処法をお伝えします|愛媛県西条市いしだ鍼灸整骨院
(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)

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