「朝起きたとき、手がこわばって動かしにくい」

 

「指を曲げたり伸ばしたりするとカクッと引っかかるような感覚がある」

 

「物を持とうとしたときに力が入りにくく、痛みを伴うこともある」

 

こういった手のこわばりや指先の違和感は、40〜50代の女性にとても多く見られる症状です。

 

更年期の身体の変化や、長時間のデスクワークによる姿勢の乱れ、慢性的な肩こりなど、

複数の要因が重なることで症状が出やすくなります。

 

今回はこのようなお悩みをお持ちの方に向けて、

・朝の手のこわばりが起きる原因

・今日からできるセルフケア

・注意すべきポイント

・病院受診が必要なケース

こういった内容をお伝えしていきます。

 

このブログをご覧いただくことで、起床時や寒冷の影響でお起こる手先・指先のこわばりや痛み、

痺れにも似た違和感を解消し、滑らかな手指の動きを取り戻すことが可能になります。

お時間の許す際に、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

なぜ朝に手のこわばりが起きやすいのか

 

こんにちは。

愛媛県西条市で、いしだ鍼灸整骨院を開業しています、院長の石田将太郎です。

 

手のこわばりは、手や指そのものに原因があるとは限りません。

多くの場合、腕全体や肩・鎖骨周囲の筋肉、そして血液や神経の流れの悪さが関係しています。

ここでは代表的な原因を2つ取り上げます。

 

①鎖骨・肩まわりのつまりと血流の悪さ

まず大きな要因として挙げられるのが、肩や鎖骨まわりで血管や神経が圧迫され、

指先までの血流が悪くなっているケースです。

 

私たちの腕に向かう血管や神経は、首の付け根から鎖骨の下を通り、腕へと伸びていきます。

この経路のどこかで筋肉が硬くなったり、姿勢の崩れがあると、血管や神経が圧迫されやすくなります。

特に「巻き肩」と呼ばれる姿勢になっている方は要注意です。

肩が前に入り込み、鎖骨まわりがギュッとすぼまるような姿勢になると、神経や血管の通り道が狭くなり、

手先まで栄養と酸素が届きにくくなります。

その結果、朝方の冷え感やこわばり、だるさといった症状が出やすくなるのです。

 

②手のひら側と手の甲側の筋肉バランスの崩れ

もうひとつの要因は、腕や手の筋肉の使い方に偏りがあることです。

手や腕には「手のひら側」と「手の甲側」があり、それぞれ曲げる・伸ばすといった役割が分かれています。

 

私たちの生活では、スマホ操作やパソコン、料理など「握る・つかむ」動作が圧倒的に多く、

手のひら側ばかりが緊張して短くなりやすい傾向にあります。

 

一方で、手の甲側の筋肉は十分に使われず、弱ってしまいがちです。

このアンバランスが続くことで、起床時に「動かしづらい」「引っかかる」といった違和感やこわばりが生まれます。

 

 

手のこわばりをやわらげる3つのセルフケア

原因を理解したら、次に大切なのは対策です。

ここでは、肩や腕の血流を改善し、筋肉のバランスを整えるためのセルフケアを3つご紹介します。

いずれも特別な道具は必要なく、ご自宅で簡単に行えるものばかりです。

 

①鎖骨周辺をゆるめるストレッチで血流を促す

最初に行いたいのが、鎖骨や胸まわりをゆるめるストレッチです。

ここを柔らかくすることで、神経や血管の通り道が広がり、腕から手先への血流がスムーズになります。

 

まず、手のひらを上に向けた状態で腕を伸ばします。

そのまま手首を下に曲げ、ゆっくりと腕を後方に引きましょう。

このとき、顔を反対側に向けるとさらに効果が高まります。

「ピリピリする」「ジワ〜っと伸びる」感覚がある方もいるかもしれませんが、

それは硬くなっていた筋肉が伸ばされているサインです。

痛気持ちいいくらいの強さで、20秒キープして深呼吸をします。

30秒ほど休んでから、2〜3回繰り返しましょう。

巻き肩の改善にもつながるため、デスクワークが多い方には特におすすめです。

 

②肘まわりをゆるめて手のひら側の緊張をとる

次にアプローチしたいのが、肘の内側です。

指を曲げるように動かす筋肉は肘の内側から始まり、手のひら側を通って指先に伸びています。

つまり、肘の内側の硬さをとることが、手のこわばり改善に直結します。

 

腕をまっすぐ前に伸ばし、手のひらを下に向けます。

反対の手で指先をつかみ、ゆっくりと体側へ反らせます。

  

小指と薬指を10秒間、人差し指と中指を10秒間、それぞれじっくり伸ばしていきましょう。

肘はしっかり伸ばしたまま、反動をつけずに行うことがポイントです。

 

終わったら、指をゆっくり戻すのも忘れずに。

勢いよく戻すと、せっかくゆるんだ筋肉がまた硬くなってしまいます。

10秒ずつ2セットを目安に続けると、手のひら側の張りが軽くなってくる感覚を得られる方も多いです。

 

③手の甲側とインナーマッスルを刺激してバランスを整える

最後は、普段あまり使われていない手の甲側の筋肉と、深層にあるインナーマッスル(内在筋)を刺激します。

ここを意識的に使うことで、手の筋肉全体のバランスが整い、動きがスムーズになっていきます。

 

まずは肘を伸ばした状態で、手をしっかり「パー」に開き、10秒キープします。

次に、パーのまま手首を反らして10秒、続いて垂らして10秒キープします。

指先まで伸ばす意識を持つと、神経と血流の通り道がさらに開きます。

  

 

さらに、インナーマッスルを刺激する動きも加えましょう。

指を揃えてしっかりと伸ばした状態から、“指の付け根だけ”を曲げて10秒キープします。

この動作を2〜3セット繰り返すことで、普段使われにくい深層の筋肉が活性化し、指の安定感や血流が向上します。

  

(手首まっすぐ、指まっすぐ、指の付け根だけ直角)

 

 

セルフケアを行うタイミングと注意点

セルフケアは、筋肉や腱がやわらかくなっている時間帯に行うのが効果的です。

おすすめはお風呂上がりや就寝前。

体が温まり、血流が良くなっている状態で行うことで、ストレッチ効果が高まります。

 

反対に、朝起きてすぐは避けてください。

寝ている間は体温が下がり、筋肉や腱は冷たく硬い状態になっています。

このタイミングで無理にストレッチをすると、かえって筋肉や腱を傷める原因になります。

 

 

朝一番にやると良いこと|手のこわばりには優しさが一番

 

朝のこわばりが強いときは、いきなり動かすのではなく「温める」ことから始めましょう。

ぬるめのお湯に手をつけて温め、そのあと指と指の間や手の甲の皮膚をやさしくつまんで動かします。

 

これは、いわば冷凍されたお肉をじっくり解凍するようなものです。

急に強い力を加えると筋肉や腱を痛める可能性があるため、

まずは解凍→やさしい刺激→ストレッチ、という順番を意識してください。

 

こんな症状があるときは病院受診を

セルフケアで改善が見込める場合もありますが、次のような症状がある場合は早めの受診をおすすめします。

・指の関節が赤く腫れ、熱を持っている

・左右対称にこわばりが出る

・強い痛みで生活に支障がある

このような症状があるときは、筋肉や腱だけの問題ではなく、リウマチなどの疾患が関係している可能性もあります。

自己判断で放置せず、医療機関を受診してください。

 

 

まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

朝の手のこわばりや指先の痛みは、多くの場合「手そのもの」ではなく、

肩や鎖骨周囲の血流、筋肉のアンバランスが関係しています。

 

とくにデスクワークが多い方や肩こりを感じやすい方は、セルフケアによって改善する可能性が十分にあります。

・鎖骨まわりをゆるめる

・肘や手のひら側の筋肉を緩める

・手の甲側とインナーマッスルを刺激する

この3つを日常に取り入れることで、朝のこわばりが軽くなったと感じる方は多くいらっしゃいます。

焦らず、やさしく、継続していくことが大切です。

 

もしセルフケアだけでは変化が見られない場合や、症状が強い場合には、整形外科や内科へご相談ください。

当院でも専門としている症状ですので、お気軽にご相談いただければ幸いです。

 

専門的な施術とご自宅でのケアを組み合わせることで、より早い改善が期待できます。

また、病院等の受診が必要な場合の鑑別判断もさせていただきますから、ご安心いただきたいと思います。

 

 

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(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)

 

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