「シートベルトを取る時にいつまでも右肩が痛い」
「お風呂の湯を右手ですくった時に痛めてから、右腕が上らなくなってきた」
「犬の散歩の時、右腕を使わないようにしていると、左手では心配なんです」
当院には、50代から60代の女性が、右肩の痛みを改善するためにご来院されることが多いです。
そして、比較的早期に良くなる方と、なかなか良くならない方との間には、
おおよそ決定的な理由があることがわかりました。
今回はブログでそういったお話を紹介していきます。
もし、右肩の痛みで腕が上らない、仕事や家事、日常生活に支障をきたしているようであれば、
ぜひ一度ご覧ください。
◯はじめに
こんにちは。
愛媛県西条市でいしだ鍼灸整骨院を開業しております、院長の石田将太郎(いしだしょうたろう)です。
今回のブログは「右の肩が痛くて腕があがらない」そのようなお困りを解消するための内容です。
特に、受傷して間もなくの激しい痛みを伴っている時や、
反対に、何ヶ月も経って慢性化している右肩の痛みがありましたら、このブログを最後までご覧ください。
特にセルフケアやストレッチを紹介するのではなく、
肩の痛みを早く良くするために、「やって欲しくないこと・気をつけてほしいこと」を3つご紹介していきます。
そして、その3つのことに対しての対策や、日常生活でどうしてもしないといけないことがありますから、
それに対する代案などをお伝えしていきます。
右肩の痛みって本当に辛いし不便ですよね。
瞬間的に痛んだ後、少しの時間うずくまってしまう方もおられます。
他にも、痛みのせいで仕事の作業に時間がかかってしまい、肩身の狭い思いをされている方もおられるはずです。
このブログは、そういった辛い様子から一刻でも早く改善されることを願って書かせていただきました。
◯50代女性の右肩が痛んで腕が上らなくなったら知ってほしいこと
早速ですが、今回やって欲しくないことをお伝えする理由は、実は当院に来られる患者さんの中で、
比較的に改善に時間のかかった患者さんから、ある共通理由に気づくことができたからです。
そして、それらをまとめてお伝えしようと思ったことがキッカケです。
知らず知らずにやっている習慣によって治りが悪くなっていることもあり、実際の事例をもとに紹介しています。
無意識にやっていたことなので、どうしても仕方のないことのほうが多いです。
そして、気づいてから意識していただくだけで、みるみる良くなっていく方々が多かったことも事実です。
ぜひこのブログをご覧いただき、それに気づき、正しいやり方に変えていただければ、
辛い右肩の痛みや、腕が上がらない、そういったお困りが解消していくのではないかと考えています。
まず、肩や腕の痛みを解消するために大切な事は「痛みから逃げる」「痛みを避ける」ということです。
反対に、肩の痛みが慢性化している方や、治りが悪い方に共通していることがあります。
例えば、痛みに気づいてその動作を再現したりだとか、「こうすると痛いなぁ」っていう感じで、
何度も痛む場所を触ったり、グリグリしたり、そういった時って比較的に多いんだと思います。
実はそういった無意識の習慣は「あえて傷口を開く」刺激となっている傾向があります。
「かさぶたを何度も剥がす」ようなことと一緒なので、知らずにやっているとなかなか痛みが良くなりません。
なので、日常生活の中でも気をつけながら、痛みを出さないように、痛みから逃げるように工夫することで、
肩の痛みが和らぎ、腕の動きも良くなっていくことが多いんです。
◯右肩の痛みを早急に改善するためにやらない方がいいこと3選
ではここからは、
右肩の痛みや右腕の動きの改善のために控えてほしい、注意してほしいことについて紹介していきます。
実際に患者さんがお困りになることが多いシチュエーションをもとにお話しています。
まず1つ目は、車のシートベルトの装着時です。
特に発車前のシートベルトを取る動作の時に、右肩や腕に瞬間的な痛みを感じる場合が多いようです。
この理由としては、肩の関節だけでなく体全体の可動域が制限された状態で、
手や腕だけでシートベルトを取ろうとすることが原因になっています。
「痛っ」となったときには、傷口が開いて悪化していると考えてくださいね。
この場合の対処方法ですが、
先に体をシートベルトの方へ向けて、右側の手や腕の動きを最小限にして取るようにする。
または、体をシートベルトの方へ向けたあと、左手でシートベルトを取るようにしてあげて下さい。
2つ目は衣服の着脱時の痛みの避け方です。
服を着たり脱いだりする時ってやっぱり痛みが伴いやすいです。
この問題に関しては、着衣と脱衣によって動作の順番が違っていることを知っていただきます。
そして、できるだけ左手をフリーにしておくことで、右腕を必要以上に動かさなくても済むような状態を作ります。
まず、着る時には痛みのある右側から袖を通していきます。
そして脱ぐ時は、反対に痛みのない側から脱いで、次に痛い側の腕を抜いていくようにしてください。
この順番を守るだけでも肩にかかる負担が少なくなっていきます。
これは肩を大怪我した際のリハビリや、生活指導の中でも大事にされていることなのでぜひ意識してみてください。
最後に3つ目は痛い場所をグリグリ触らない。または痛みの出る動きを自分で何度も繰り返さないことです。
当院の患者さんを観察していると、
「ここが痛い」「これが原因だと思うから自分で揉んでる」という感じで、
しょっちゅう痛む場所を触っている場合だとか、
「まだこの角度が痛いんだよね〜」という感じで、その場所を無意識に動作で確認している方が多いです。
ですが、先にも述べたように、この一連は傷口をあえて開くことと同じ行為になります。
実は、私の親戚(60代女性)が右肩を痛めたことがあり、半年後に帰省をした時にもまだ痛がっていました。
気になって話を聞いていくと、やはり自分で揉んだり痛みを伴うような強度のストレッチを自己判断で行っていました。
ご近所の鍼灸院に毎週欠かさず通院されているのに、
良くなるどころか半年の間で、少しずつ悪化しているということだったのです。
ご本人は早く改善したいがために、
ネットや動画を調べて、自分に合いそうと思ったセルフマッサージやストレッチを行っていたようでしたから、
「もっとマメに連絡をして様子を聞いてあげるべきだった」と、私自身、とても心苦しくなりました。
そういった実例も多いため、
「痛みから逃れる」、「過剰に痛みを伴う行為は避ける」ということを意識していただくようにしていただきたいのです。
その習慣を意識して我慢するようにしていくと、みるみる良くなっていく姿をたくさん見てきています。
他にも、痛みのある右手で荷物を持たないとか、右側の腕を下にして寝てしまわないなど、ちょっとした注意も必要です。
また、腕が重だるいといった症状も避けるべき状態です。
そのような場合には、ポケットに親指だけひっかけておくとか、人目が気にならなければ、
三角巾や専用のショルダーバンドなどを使って腕を支えてあげると楽になります。
当院では状況に応じて貸出しをする場合もあります。
特にご自宅にいる時や家事をする際に、安静固定や作業の補助具として使用することをおすすめしています。
◯まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回のブログでお伝えした中で、右肩が痛んだり腕が上らなくなっている時に大切なことは、
一言でまとめるなら、「痛みを再現しない工夫をすることが大切」という内容でした。
そして、日常生活の中で特に気をつけるべき3つのポイントをお伝えしていきました。
「逃げる」と聞くとマイナスのイメージかもしれませんが、痛みの再現や確認行為は、傷口を開くような行為、
治りかけの傷口のかさぶたを剥がして、またできたら剥がして、という行為と一緒なんですよね。
ですので、「私もしてるかも」と、このブログを通じて気付けた方は、
まずはこれらの習慣を意識して改善していくことで、早期に回復していく可能性が高いです。
痛いところが見つかると、どうしてもそこが気になってしまって、不必要に触ってしまったり、
「使ってあげないと弱くなってしまう」といった思い込みがあって、
痛いながらに無理に動かしてしまうことがあるようです。
ですが、体の中で起こっているためにイメージしにくいだけで、筋肉や関節に傷が入ってるような状態です。
例えば指先を切ったら絆創膏などを貼ってなるべく動かさないように気をつけるはずです。
他にも、骨折をすればギプスで固定して安静にします。
肩の痛みも同じく、激しい痛みが出ないように気をつけることで改善が早くなります。
いつまでも安静にしていなさいと言っているわけではありませんが、
避けられる痛みは避け、不必要に痛みを再現しないようにすることで、
長引く右肩の痛みを改善する可能性が高まることを知っていただければ嬉しいです。
ですが、肩の痛みの原因は複雑で、いくつもの原因が重なっていることも多いです。
他にも、古傷が影響していたり、体の歪みや姿勢の悪さが原因の場合もあります。
そのようなケースもありますので、
「あまりにも改善が見込めない」または、「症状がどんどん悪くなる一方だ」
そういった場合には一度病院や整形外科を受診するか、
もしくは、柔道整復師や鍼灸師といった国家資格を持つ施術者のいる治療所を訪ね、
正確な診断と正しい治療を受けていただくことをおすすめします。
不用意な判断や間違った施術を受けることで、状態がさらに悪化したり、
四十肩や五十肩といった難治性の状態になってしまったりすると、
その後は年単位で苦労をする場合が多いです。日常生活に大きな支障をきたすため、本当に避けるべき状態です。
当院でも四十肩や五十肩、肩関節周囲炎、そのような肩周りのトラブルに対応していますので、
お困りがあるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
今回のブログの内容は以上になります。
ぜひ参考にしていただき、右肩の痛みが一日でも早く良くなるように活用していただければ幸いです。
◯当院の詳細について
※当院は完全予約制・自費診療専門の鍼灸整骨院です。
※施術料金
初回:12,800円(税込)
2回目以降:9,800円(税込)
もっと当院について知りたい方は、当院ホームページをご覧ください。
患者さんの声などもご紹介させていただいております。
(柔道整復師・鍼灸師 石田 将太郎 監修)